周りにいる人によってはイライラしやすくなるなど、環境に起因して怒りを感じやすくなることがありませんか?
趣味の仲間と過ごしている時と、仕事や地域の役割の集まりなど利害関係の強い間柄の人と過ごす時間、同じ状態でいられるはずはありません。
苦手な人や意見の合わない人がいる場は居心地悪く感じますよね。
そんな時はイライラ怒りを感じやすい時なので要注意です。
不快、不愉快、不具合、不審、不可解、不思議、不明瞭……
ん? と感じる程度の小さな違和感の時点で皆さんの心の中には既に怒りが生まれています。
心地よくないと思っている時にはもう、怒りを抱えているのです。
先程挙げたような「不」の付くキーワードがある場は怒りが生まれる場だと認識して、コントロールのレベルを上げておく必要があるのです。
怒りをコントロールするためには、自分が怒っていることに気付いていなければなりませんが、小さな違和感を怒りとして認識できていないと、些細なことがきっかけとなってその違和感が一気に大きな怒りとなってしまう危険があるのです。
自分が怒りを感じやすい状態かどうか? にいち早く気付くことはトレーニングによってできるようになります。
アンガーマネジメントは、怒りを感じた時にどうするか? や、怒りで失敗をしたから反省のために取り組む、といった目的だけでなく、怒りを敏感に察知して先回りして対処するためにも活用できるスキルなのです。
アンガーマネジメントを学ぶことによって自分がイライラしやすい状態に陥っていることに気付くアンテナの感度を上げることができるようになります。
「今日は忙しいからイライラしやすいと思って注意して過ごそう」
そう意識しているのと、何も考えずにいて怒りに振り回されてしまうのとでは考え方、行動ともに大きな違いが生まれることは容易に想像できるでしょう。
私自身、怒りっぽいのは自覚していましたが、自分が怒りを感じやすい状態にあることに気付いて対処し、未然に防ぐことはあまり考えていませんでした。
その結果イライラを抑えきれずに怒鳴ってしまうといったことを何度も経験していました。
アンガーマネジメントを学び、怒りの仕組みを知り、どう向き合えば良いか? を考えることで自分の状態を客観的に見ることができるようになり、注意力を高めることで怒りを未然に防ぐことができるようになりました。
週明けの月曜日は仕事に行きたくないなぁ、という気持ちが強かったり、遊び疲れていたりしてテンションが下がっていることもありますよね。
そういう、満たされていない状態の時はちょっとした不快な出来事でも強い怒りを感じやすいものです。
自分がそういう状態なんだ、と理解しておくことで怒りをコントロールできるのです。
自分が今どんな状態にあるか?
「不」を感じるものが近くにあるか?
といったことに意識を向ける練習をしてみてください。
そうすることで、怒りを未然に防ぐことがしやすくなります。