皆さんの周りに、期待に届かない残念な人、っていますか?
これくらいできるだろう、知っているだろう、と思うことがことごとくできない、知らなくて、やろうとはするのだけれど時間はかかるし納得いくクオリティではなく、正直なところやってもらわない方が全体を考えたら効率が良いんだ……
こんな人がいると大変困りますよね。
これくらいできるだろう、知っているだろう、と思ってしまう背景には通常一般的な知識と経験があれば容易に判断できるようなレベルのことで、特段難しい判断を求められるものでは無い場合がほとんどです。
任せておけば問題なくその作業が終わるはずだ、と期待していると、とっくに終わっているはずのその作業が何時間も経つのに手付かずだったりびっくりするくらい進捗が遅れていたりするんです。
できないならできない、わからないならわからないと早く言ってくれればもっと早くに対処出来たのに……と
腹立たしさを抑えて遅れた分を取り戻すようにその作業に関わる時の虚しさって大きいですよね。
これが何度も繰り返されると、不満と怒りがどんどん大きくなってしまいます。
そうならないために必要なことは、期限を明確に区切り、予定通りに進まなかった時にどう関わるか、までを先に考えておくことだと思います。
この人はこれくらいできるはずだ、とちう期待感から作業を任せるのですが、期待通りにできないと腹立たしく感じてしまうものです。
なんでこんな簡単なことができないんだろう? と思えば思うほど、些細なことにもイライラを感じてしまいます。
不慣れなうちはサポートしながらでも手順を覚えてくれたらいいやと思えますが、日々のルーティーン作業ともなれば毎回毎回手取り足取りサポートするなんて有り得ないことです。
この作業は三日で覚えて一人で手順通りにできるようになって欲しい、予定通りにできているかどうかの確認のために何時の時点で途中経過を報告してください、といった、期待する内容の全体像を明確に伝えること、上手くいかなかった時にはリカバリーできるだけの余力を残してスケジュールを立てることで、皆さん自身が追い込めれてしまわないようにしなければなりません。
任せたことが出来なかった時、を想定したスケジュールで管理しておけば、全面的にフォローに入らなければならない状況になったとしても対処はできますよね。
こうやって安全マージンを確保しながら経験値を積ませ、その人の適性や能力を見ていくようにすれば、できると思っていたのになんでできないんだよ、という状況に陥った時に「焦り」を感じなくて済みそうです。
これを、当たり前にできるだろうと、信頼してしまうと想定外の事態に陥って慌てて対処しなければならなくなる、といったことが起こるのです。
裏付けなくできるはずだと思い込んでいると簡単にその期待は裏切られます。
最初は期待を持って接し、指導育成に注力しても、あれ?この人には無理じゃないか? と気付く時もあります。
そんな時は、その人に対する期待値を下方修正してできる範囲のことだけしか頼まない、場合によったらできない、という事実を受け入れて関わりを減らすことでイライラしないように努めることが良い場合もあります。
掲げた理想に届かないからと怒ってやらせるのも間違いでは無いかもしれません。
繰り返し厳しく指導することで出来るようになることもあるかもしれませんが、固執しすぎた挙句「パワハラだ」なんて言われたらたまりませんよね。
期待を持って向き合うことは大事なこと、ですが残念ながら期待を裏切られることもある、その時には必要以上に関わらないようにする、といった距離感の見直しもできた方が良いのです。