かっきーのアンガーマネジメントブログ : 2022年05月

かっきーのアンガーマネジメントブログ

一般社団法人日本アンガーマネジメント協会認定アンガーマネジメントファシリテーターの垣尾成利です。 日々感じる怒りの感情。どんなふうに対処すればイライラせずに済むか、自分自身の経験を書いていきます。

2022年05月

情報量を減らそう

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私はずっと眼鏡をかけているのですが、気持ちを鎮めたい時は眼鏡を外して歩いたりします。

なんの効果があるかと言うと、見えないことで情報に反応する頻度を減らすことができるのです。

見えていると、知り合いに会うんじゃないかな、通勤途中だと職場の知り合いに会うんじゃないかな、挨拶をしないと失礼だ、と身構えてしまいキョロキョロと周りを見渡しながら歩くことが多いのです。

でも、見えなければそもそも注意のしようがありません。


誰にも合わないような場所や、帰り道一人で歩いている時など、周りを気にする必要のない時や、電車の中などでも眼鏡を外してみることもあります。

見えないということは、そこにあっても認識しない、認識できないということです。

見えていないという事実を受け入れさえすれば、あってもなくても関係なく気にする必要が無い、と考えることができるのです。

なんとなくイライラする、落ち着かない、と言った時って、感情のセンサーが過敏に働いている時なので、敢えて情報量を減らして反応しないようにすることで気持ちを落ち着かせるのです。

目を閉じる、耳栓をする、というのも同じように効果がありますね。

また、時間さえあればついついスマホを触ってしまいますが、これも過剰な情報を取り込むことになり、イライラしている時には負担を上乗せすることになるため落ち着きたい時には不向きな時もあります。

試しに日中に機内モードにしてみたり、カバンに入れて見えなくしてみると、意外と気にならなくて落ち着いていられたりするので、気にならない状態に身を置いて情報量を減らすことは効果があります。

情報に触れている時は脳が常に働いているということなので、時々休ませてあげると、疲れも軽減されるので、意識して情報を減らすことを日常に取り入れるとイライラしにくくなります。

オンとオフの切り替えを日常の上手く取り入れる、そのきっかけのひとつが情報量を減らすための行動です。

ぜひ簡単にできそうなことを試してみてくださいね。

怒らなければならない時に怒るのは難しい

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怒らなければならない時に躊躇なく怒れていますか?

自分勝手に腹を立てて怒りを投げ付けるのではなく、怒る必要のある時に怒るって意外と難しいものです。

昨日の合気道の道場指導でのことです。

小学生の時間に子供に怒りました。


今からやる技を前で見せながら説明するのですが、説明を聞かずに隣の子とふざけ合っている子がいました。

この子は先週も同じようなことで怒られていたのですが、全く同じことをしていたのです。

合気道はふざけてやるととても危険な武道なので、説明をしっかり聞いて理解して取り組まないと思わぬ怪我に繋がる危険があります。

しかしながらこの子はその説明中にふざけていて話を聞いていませんでした。

「説明を聞かないのなら稽古をさせる訳にはいかないから端っこで正座して見ていなさい」と怒ったのです。

子供はびっくりして泣きそうになりながら見学は嫌だと言ってきました。

ごめんなさい、ちゃんとやります。

そんなことを言ってきましたが正座して見学を命じました。


説明を聞かなかったことが腹立たしかったのではありません。

危ないから怒ったのです。

理解せずにやると相手に怪我をさせてしまうことにもなるし、やり方がわからないまま組むと相手にも迷惑がかかります。

やってはいけないことをしているんだ、ということを本人が理解できていないから、繰り返し同じことをしてしまう、これは仕方の無いことですが、見過ごす訳にはいかないことで、本人にも気付いてもらわないといけないこと。

最初は優しく伝えるのですが怒られないと気付かない時もあります。

稽古後、お母様にもこういうことで怒りましたと内容を説明しました。

危険を回避するために怒る必要があると判断して怒っているので、お母様に対しても隠すことなく堂々と怒った内容を伝えました。

もしこれが、言うことを聞かないからと腹を立てて感情的に怒鳴っていたら、後にはやりすぎたかなと反省する気持ちが生まれていたと思います。

アンガーマネジメントは怒りで後悔しないことを目指すもので、怒らない人になることを目指すものではありません。

冷静に考えて、怒る必要のある事だと判断し、どう伝えるかを考えて行動するというプロセスを踏んで対処することで、後悔しない怒り方ができるようになります。

また、怒る時にも、自分だけでなく、相手にとっても今後のプラスに働くことかどうかもよく考えて伝えなければなりません。

怒られた子達はしばらく反省したあと稽古に戻り真面目に取り組んでくれていました。

恐怖で怯えさせて従わせることが怒ることの目的ではありません。

危ないから怒ったんだ、その意味は伝わったと思います。

怒られることは悪いことではありません。
怒られて初めて気付くこともあるからです。


子供たちにとって、そんな気付きのきっかけになってくれたらいいな、と思います。

しかし、何度怒っても、本当に怒るべき時に怒るって難しいものですね。

トレーニング無しには上達しないとつくづく思います。

心に溜まったマイナスに気付こう

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昨日の土曜日、とても天気が良かったので車とバイクを洗車しました。

ここ数年、洗車はガソリンスタンドの洗車機を使っていて、自分でやることは無かったのですが、久々にやってみたらとても楽しかったです。

そう思った背景には、ここしばらく心の中にマイナスな感情が蓄積されていたからでした。

主に仕事で、強いストレスを感じていたようで、疲れも溜まっていました。

目の前の怒りはアンガーマネジメントの実践の効果で上手くやり過ごせてはいたのですが、それでも心の中にマイナスが積み重なっていくのを感じていました。

そのせいでしょう、洗車をしよう! と思ったのは。

実際洗い始めると隅々まで洗うことだけに集中する時間が続きます。

この間、他のことは何も考えていなくて、これがとても良かったのです。
綺麗になっていく快感と、非日常に没頭することで、とても良い気分転換ができました。

特にバイクは長く洗車しておらず、白い車体がくすんでいたのですが、コンパウンドを使って擦り傷を擦っていくと、見事に傷が消えていきました。
水垢でくすんでいた白も見違えるようにキラキラ光ってくれて、心の中までスッキリ綺麗になったように感じられ、適度な疲れと満足感を得ることができたのでした。

知らず知らずのうちに、心の中にマイナスな感情が蓄積されていると、思考もネガティブになるし、テンションも下がってしまいます。

今、心の中にどんなものが、溜まっているのか?

自分でそれがわかれば、溜まったものを抜くことができます。

気付かなければ蓄積されたままになってしまいます。

溜まっているものが疲れなのか、不安なのか、焦りなのか、不満なのか?

原因を見つけることができたら、どうやれば解決できるかを考えることができます。

私の中に溜まっていたストレスの原因はなかなかうまくいかないことが多過ぎてモヤモヤしていた日々が続いていたことでした。

一旦全部忘れてなにかに没頭する、それが一番の発散方法だったのです。

洗車がその役割を上手く果たしてくれた格好になりました。

皆さんも、どうやれば溜まったマイナスが減らせるか? を考えて取り組んでみてください。

イライラの原因になるマイナスは自分で見つけて対処する。

これが大事です。

今日はピカピカになったバイクで走りましたが、とても気持ちよかったです。

これで明日からもまた頑張れそうです。

あだ名は禁止、呼び捨ても禁止

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昨日のYahooニュースの記事です。


「あだ名」「呼び捨て」は禁止、小学校で「さん付け」指導が広がる

https://news.yahoo.co.jp/articles/dc24476cc68d129f87e886de6d045cd57822d067

あだ名をやめて一律に「○○さん」と呼ぶことについての意見が書かれています。

あだ名はいじめや蔑視に繋がる恐れがあるからだと言うことです。


この考え方、皆さんはどう感じるでしょうか?


私の息子が小学生だった7年前、6年生のクラスでの決め事に「何と呼ばれたいか、を自分で決める」というものがありました。

あだ名は呼ばれる本人の気持ちに関係なく周りが勝手に付けて呼ぶため、嫌な呼ばれ方をすることもあるため、本人が納得して「私のことはこう呼んでください」とあだ名を決める、という取り組みを行っていたのです。

当時の私はこの取り組みに多少の違和感がありましたが、SNS等では自分の名前を自分で決めて、私のことをこう呼んでくださいと言うのが当たり前なのを思うと子供だって自分の呼ばれ方を自分で決めていいじゃないかと思ったのでした。


また、職場でも呼び方による区別があります。
昔は部下は苗字を呼び捨てで呼ばれることも当たり前でしたが、今は呼び捨てにする人は随分減ったように感じます。

随分前の上司が、新人に対しても「○○さん」と必ず「さん」を付けて呼んでいました。

男性も女性もかんけいなく、です。

当時はこれにも違和感があったのですが、今私は先輩、同僚、部下、全てに「さん」付けで名前を呼んでいます。

上司は「部長、課長、次長、支店長」といった肩書きで呼びます。

呼び方ひとつで差別されていると思われたり、見下されていると感じられたりするのは余計な怒りを生む原因になります。

そんなふうに思われて関係がおかしくなるのも面倒な話なので、全員に同じように接するようにしています。

これはかつて全員に「○○さん」と呼んでいた上司の対応を真似ているのですが、とても楽に感じています。

また、プライベートと仕事で明確に態度を線引きすることも意識していて、公私混同にならないようにすることも余計なトラブルにならないために大事だと感じています。

冒頭の小学校での「さん」付けも、公平である、というひとつの基準を設けることによるトラブル回避が目的だと思われます。

呼ばれたくないあだ名で呼ばれることに感じる嫌な気持ちを取り除くことに加えて、不公平、不平等が生じないようにするための対応なのでしょう。

親しみを込めてあだ名で呼び合うことのメリットもあるけれど、嫌な呼ばれ方をするかもしれないデメリットもある、これを避けるためには皆に一律の対応を求めることが最適解だと判断したということでしょう。

この選択が良いのか悪いのかは導入してみて結果を見ないことにはわからない面もありますが、大人同士の感覚と、子供の感覚の違いもあるため、なぜそうするのか? という答えを子供たちに説明しておかなければならないのだろうなとも思うのです。

嫌だと感じることを事前に排除することも大事ですが、嫌だと感じたことを自分から嫌だと言うことも大事です。

怒りを生まない体制作りも大事ですが生まれてしまった怒りをどう処理するかを考えて行動する事ができる人間関係を育てることがもっと大事だと思うのです。

皆が居心地良い環境を作ることと、それでも生まれてしまう怒りに対処できる柔軟さの両方が、円滑な人間関係に必要です。

あだ名ひとつでも大きな問題になる今の世の中、怒りをよく知り、対処できるスキルが必須です。

周りに影響されないために目の前のことに集中する

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一日の半分を過ごす「職場」には様々な人の感情が渦巻いています。

皆で笑い合える時もあれば、怒りがぶつかり合う時もあります。

声に出して言わないまでも、ひとりひとりがいろんな思いを抱えながら一日を過ごす、そんな職場で私も毎日働いています。

当然ながら毎日穏やかに前向きな気持ちで働きたいと誰もが思っているでしょう。

しかしながら現実はなかなかそうもいかず、些細なことですれ違いが起こり、不満が溜まることもよくある話です。

小さなイライラでもたくさん溜め込んでしまうと大きなストレスになり、上手に処理できないと人間関係を悪化させたり健康を害してしまうことにもなります。

皆さんが感じる職場のイライラはどのようなものでしょうか?

自分に対して感じること

自分の仕事が認められていないと感じる。
何をやっても褒めてもらえない。
損な役回りばかり回ってくる。
与えられる仕事量が多い。
やりたいようにやらせてもらえない。

他人に対して感じること

他の人のやり方が気に入らない。
話し声がうるさい。
手が遅い。
やり方がルール通りではない。
何度教えても同じ間違いを繰り返す。
覚える気が無いのかと感じる。
ミスが多い。
文句が多い。
目につく行動が多い。
段取りが悪く非効率なやり方をしている。

上司に対して感じること

もっと明確に指示をして欲しい。
偉そうな言い方をしないで欲しい。
仕事ができない。
人として尊敬できない。
不公平な接し方をする。
全然周りを見ていない。


他にもまだまだあると思いますが、このようなことにイライラしたことがある人も多いと思います。

私もアンガーマネジメントを学ぶ前はこういったことに過敏に反応してイライラする人でした。

でも今はあまりイライラしなくなりました。

怒りを感じなくなったのではなく、このようなことがあった時に、感じた怒りをいつまでも持ち続けなくなったことで怒りに縛られなくなった、と感じています。


たくさんの人がいて、ほとんどの人がアンガーマネジメントを知らない人ばかりです。

上手に気持ちを切り替えながら働いている人もいれば、感じた怒りをいちいち態度に出している人もいます。

声に出して文句を言う人の声を聞くとこちらまで嫌な気分になるし、イライラしている顔を見ているとテンションも下がりやる気を無くしてしまいます。

怒りを表に出している人の近くにいると、どうしても影響を受けてしまいますよね。
それはなぜかと言うと、感情は周りに大きな影響を与えるという怒りの性質によるものです。

周りにイライラしている人がいると、同じようにイライラしてしまうのです。

これを避けるために、私がやっていることは、周りに目を向けずに一心不乱に自分の仕事に打ち込む、ということです。

周りの気の揺らぎの影響を受けないために、目の前のことに集中する。

これにより、雑念を振り払い、良い精神状態で仕事に取り組むことができるようになりました。

集中できず散漫でいると、周りの雑音が聞こえてくるんですよね。

そうなると余計に集中できなくなり能率も落ちてしまいます。
しかも関わりたくもないマイナスな感情の影響まで受けてしまうことになります。

アンガーマネジメントを学んだことで、他人の怒りをわざわざ受け取らないためにどうすれば良いか? を考えて行動するようになりました。

このお陰で自分のやるべきこと、目の前のことに集中することを意識して取り組むことができるようになりました。

よく、なんで周りでこんなことがあったのに知らないんですか? と言われることがあります。

見てなかったんですか? なんて言われますが、見てなかった、知らなかった、ではなく、これ以上の情報を拾うことは時間の無駄だから、さっさと離れて自分のことをやろう、と線を引いてその事に意識を向けるのをやめただけのことです。

関わらないと決めて、別方向に舵を切ったのだから見るつもりもないし知ろうとも思わないわけです。

なので私だけが知らなかった、ということも起こりますが別に困ることはありません。

野次馬的に皆が関わっただけで、知っていなければならないということでも無いようなことです。
だから責められることもないし困ることもありません。

たくさんの感情が交錯する場面では、意識して接点を持たないようにすることもとても大切なことです。

周りには無関心な人だと思われることになるかもしれませんが、私はそれでいいと思っています。

周りの怒りに影響を受けやすいなと感じている人は、目の前のことに集中して自分の責任を全うすることを考えてみてください。
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