あなたはどうしたいのですか? と尋ねても、一向に「こうしたい」を言わない人っていますよね。
明確に意見を言わないと困ってしまうような場面でさえ、曖昧な表現で答えることしかしない人にはイラッ! としてしまいます。
おそらく、ハッキリということに抵抗があるのでしょう。
こう言うと反論されるかも、こうしたいと言ったことがおかしな考えだと思われたくない、自分が決めたことに責任を負いたくないなど、理由は様々ありそうです。
こういう人ほど、ハッキリ言わないくせに他の誰かが決めたことに文句を言ったりするのです。
自分の態度は明確にせず、意見も言わない、なのに文句は言う。
こういう人は面倒なので関わりたくないし、信頼できないなと感じてしまいますよね。
この、ハッキリした態度を取らない、というのはある意味身を守る本能的な行動なのかもしれません。
自分の意見を強く出すと、賛同する人もいれば反対する人もいて、それが明確になってしまいます。
反対意見の人とは敵対することになるため、攻撃されたと感じてしまうのでしょう。
責められるのを避けるために、どっちつかずの曖昧な表現で言葉を濁そうとするのでしょう。
こういうことをしていると、結局どちらからも反発を受けることになり、全方位からの信用失墜、ということになることもあるため注意が必要です。
ハッキリと意見を言う、自分の考えを言うことが、他人を否定すること、という思い込みを持っていると、ハッキリ言うことで誰かの怒りを買ってしまうような気になるのでしょうね。
決して、ハッキリと意見を言うことと怒りを与えることはなんの関係もありません。
それどころか、曖昧な態度は余計に怒りを生むことになる危険があることを認識しておかないと、その言い方で失敗してしまうことにもなるのです。
どうしたいのか?
何を伝えたいのか?
相手に対するリクエストは明確でなければ相手も受け止められないのですね、少々キツく聞こえたとしても、伝えたいことが正しく伝わる事のメリットは大きいですよね。
もし、曖昧な言い方をする癖があるなと感じている方がいれば、それはこれまでの経験から身を守るための方便として身に付いたものかもしれませんが、一度キッパリと手放してみませんか?
意識して曖昧な言葉を使わない練習をすることで、自分の言葉に責任を持つことができるようになります。
普段どんな言葉を使っているか?
その言葉は曖昧な言い方になっていないか?
どう言い換えれば、違う言葉で同じ思いを伝えられるか、を考えてみましょう。
日本語は細かなニュアンスを伝えるために多彩な言葉がありますから、ピッタリくる言葉を見つけることはできるはずです。
気持ちを曖昧にせず、ハッキリ伝わる言葉を選べるようになりましょう。