かっきーのアンガーマネジメントブログ : 2021年02月

かっきーのアンガーマネジメントブログ

一般社団法人日本アンガーマネジメント協会認定アンガーマネジメントファシリテーターの垣尾成利です。 日々感じる怒りの感情。どんなふうに対処すればイライラせずに済むか、自分自身の経験を書いていきます。

2021年02月

怒りの奥にある気持ちにアクセスする

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私は今どう感じているのだろう?

怒っているんだけど、本当に怒っているのかな?

確かに怒っているのだけれど、果たしてそれは本当に怒りなのか?
自分の気持ちがよくわからないと感じる時って、きっとあると思います。

そんな時はその奥に隠れているもうひとつの気持ちを見つけてあげてください。


悲しんでいるのかな?
不安なのかな?
寂しいのかな?


そんな、怒りとは別のもうひとつの気持ちがきっとあるはずです。

マイナスな感情は怒りを生み出す元になっています。

怒っているけど、怒っているわけじゃない、そう感じるのは本当に伝えたい気持ちが怒りの奥にあるからです。

その気持ちが、怒りに隠れてしまっていて自分でも見えていないから、今どう感じているのか? がわからなくなるのです。

日頃から、隠れている奥にある感情を探すことを意識する。

こうすることで、怒りの元になった感情が何なのか? を見つけやすくできます。

スマホの画面にブックマークを貼り付けるように、怒りの奥に隠れている感情へのブックマークを見えるところに貼っておくと、探しやすくなります。

モヤモヤするのは隠れた気持ちにアクセスできないから。

探し慣れていないと見つけられないんですよね。


そうか、私は悲しいと感じているんだ。
今とても不安なんだな。
寂しい気持ちに気づいて欲しいな。

その気持ちに簡単にアクセスできるようになるために、アンガーマネジメントを学んでいきましょう。

いちいち言わなくても

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ちょっと!! 静かにしてよ!!

と大声をあげてわざわざ不快感を醸し出して伝えていた過去の私。

今はもう、そういう言い方はしません。


静かにしてよ!! さえ言わずに、さっさとその場を離れるか、耳栓をして音量を下げるかのどちらかで対処するようになりました。

うるさいな! と感じる、それは私が勝手にそう思うこと。

周りの人は気にならない場合もあります。

どうしても静かにしてもらわないと困る時はそう言うけれど、私が自分で対処すれば済むようなことなら、私自身の中で解決してしまった方が楽だと思うようになりました。

これまで、静かにしてよ!! と言っていたのは相手に理解してもらうためじゃなく、単に不快な気持ちを投げつけていただけ。

気持ちを理解してもらうことなんて考えてもいなくて、カチン! ときたままをぶつけていたのでした。

もうそれはしない。

そんなことに時間と感情を費やすくらいなら自分が動いた方がいい。

人によったら、それは違うんじゃない? と感じるかもしれませんが、私の中で完結することなら、望んだ結果がいち早く実現する方法を選択することは間違いではないと思っています。

わざわざ言わなくても実現する方法があるなら、それで良い場合もあるということを選択肢のひとつに加えることができれば、今は言わないでいい、を選ぶこともできるのです。

相手がいると、その相手をどうにかしたいと思うことがありますが、それしか方法がないわけでは無いのですよね。

自分が動いて変わるなら、それで良いのです。


言わなくても実現するかもしれない、という目線を持ってみてください。

そうすれば、わざわざ怒りをぶつけなくても済む対処法を探せるようになります。

他人目線で自分を見つめる

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怒っている自分のことを、恥ずかしいなと感じたことはありますか?

恥ずかしいと思ったなら、それは自分の行動を客観的に見ることが出来たうえに、自分の価値観とは違った目線で捉えることが出来たからだと思います。

自分の価値観

これは常に正解です。ただし、自分にとっては、という限定的な正解ですが。

この正解は、他人には0点かもしれないし50点かもしれません。

人それぞれなのでそれで良いのですが、自分の価値観だけを物差しにして物事を見ていると、自分のことは全て正解になりますから、多様な価値観で物事を考えられるようになった方が、他人の考えを理解しやすくなります。

自分の価値観に基づいた行動を恥ずかしい、と感じることができたなら、あなたの中に第三者的な目線で自分のことを見る目が養われている、ということです。

つい勢いで怒鳴り散らしてしまったけれど、自分は悪くないと思ったら、その行為は正当化されてしまいます。

でも、他人には呆れるような行動だったかもしれないのです。

ひとつの価値観を大事にすることは悪いことではありませんが、それだけでは上手くいかないことが多いですよね。

他人の価値観も許容できるようになれば、それだけ様々な角度から物事を考えることが出来て、自分を見つめる時にも他人の目線で見ることができるようになります。


自分目線しか持たない人は、自分が間違っているかどうか? がわかりません。

他人から見たらどう見えるのだろう? と考えることができたら、自分の行動を考え直すきっかけになりますね。

自分の怒り方が恥ずかしいと思えるということは、あなたの中にたくさんのものの見方の基準が育ってきたということです。

その感覚は大事にしていきましょう。

第三者目線で見ても恥ずかしく無い行動ができるようになるためにも、価値観に縛られないように生きたいですね。

今日は私のアンガーマネジメント記念日です


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今日は私のアンガーマネジメント記念日です。

2017年2月25日

初めて「アンガーマネジメント」という言葉を聞きました。

職場の研修だったので、その言葉の印象から部下に対して怒りすぎて辞めさせたりしないように気を付けなさい、といった戒めの研修だと思ったら、全く違っていました。

そこにあったのは、怒りと上手に付き合えるようになったら、こんなにも未来は明るいんだ! という期待と、これならできる! と思える確信でした。

私はいかにこれまで怒りに振り回されて生きていたのか、どうすればこの怒りにまみれた生き方を手放せるのか、が明確になりました。

真っ暗闇に真っ直ぐな光の道が見えたような気がしました。

帰りに本を買いその日に読了し、講師の先生にメールを送りました。

そしてすぐにアンガーマネジメントファシリテーターの資格を取りに行きました。

そして、私の人生は大きく大きく変わりました。

生きることが楽しくなった。

人の価値観に寛容になれた。

自分を客観視できるようになった。

人の怒りを冷静に受け止めることができるようになった。

怒りを嫌なものと思わなくなった。

怒り以外の感情もこれまで以上に大切に思えるようになった。

怒りで支配することをしなくなった。

書けばきりがないくらい、良いことばかり。


なによりも、自分の気持ちを素直に伝えられるようになったことで、マイナスな感情を溜め込むことが減りました。

いかに、怒りで後悔を繰り返していたのか、に気付くことができたおかげで自分の行動や考え方を見直すことができるようになりました。

そして、24時間365日、ずっとアンガーマネジメントと共に生きるようになりました。

無理やり受けさせられた、なんの興味もなかった研修が、私の人生を大きく変えてくれたのでした。

ここまで大きな影響を受けた背景には、講師の熱量も大きな要因でした。

同じ研修を受けた人は80人居たけれど、受けて終わりの人もたくさんいたと思います。

でも、私には衝撃的なものでした。

心を鷲掴みにされた時間でした。

講師の言葉のひとつひとつに全身が震えるような感動がありました。

そして、この世界に飛び込んできたのでした。

なにより良かったことは、妻との関係が大きく改善したこと。

毎日喧嘩ばかりしていた日々はもう4年も前の過去のこと。

時折ケンカもするけれど、前のような怒鳴り散らすような感情のぶつけ合いは一度もありません。

一緒にいる時間は心地よい時間に変わりました。

毎年今日を迎える度に、アンガーマネジメントに出会えてよかったと思います。


今日は私のアンガーマネジメントの始まりの日。

これからも、必要としてくださる誰かの心に光が射すように、心を込めてアンガーマネジメントをお伝えしていきます。

満員電車にて

  
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祝日明けの今朝の電車はよく混んでいて、奥の方に居たものだから下車する駅でなかなかドアに辿り着けませんでした。

でも、大半が降りる駅なので待っていればいつかは降りることができます。

しかしながら、後ろから必死に押しのけて降りようとする人がいて、グイグイ押されて気分悪いなぁと感じました。

そんなに押さなくたって、待っていれば問題なく下車できるのに。

降りたところに乗り継ぎの電車が来ているわけでもありませんから、その人は理由なく押してきているということです。

おそらくは次の電車に座って乗りたいから一人でも前に行きたいという気持ちだろうと思います。

ならば、そんな奥に乗らずに先頭で下車できるようにすればいいのに。


少し先のことを考えて行動を組み立てることをしていれば、座れるからと言って一番奥に行かないという選択もできるし、奥に座ったのだから、最後に出よう、という選択もできます。

2つの行動の選択のアンマッチが周りにイライラを与えたのです。

そこには周りの人への配慮が欠けていました。

自分だけのことを考えているから、周りを押しのけてまで前に行こうと思うのですが、それは結果として周りに不快感を与えています。

その行動は周りの怒りを生まないだろうか?

この一言をいつも考えて行動できていれば、自分の行動も客観的に考えることができますね。

自分だけに有利な選択は、周りの反感を買います。

怒りを生まない選択は、誰もが許容できる選択です。

皆さんは毎日たくさんの選択をしていますが、その選択は自分だけに有利なものになっていないでしょうか?

少し先を見て、全体にどんな影響を及ぼすかを考えてみれば、その選択が正しいかどうか判断しやすくなります。
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