冷めた鮫にはヒレがある。

冷めた鮫にはヒレがある。

サメのヒトによる、時事ネタ考え事など

”誰が言ったか vs 何を言ったか"

sametashark.hateblo.jp

こちらの記事へのブコメへの返信をまとめようと思って、下書きにしていたものをようやく整理した。

"因果関係ではなく、相関関係がある" という理解。 - 冷めた鮫にはヒレがある。

口幅たく慇懃な物言いを許して頂きたいが、渡辺氏は論文剽窃で学位を取り消された人物であり、その事実が論文自体の否定を直ちに意味しないが、文中の"疑似相関"の未出を含め、山積された議論を踏まえていない(続く)

2025/02/27 20:12

b.hatena.ne.jp

『"因果関係ではなく、相関関係がある" という理解。 - 冷めた鮫にはヒレがある。』へのコメント

(続き)ように見受けられる。偶然見かけた議論・対話を軽視しない姿勢にbot紛いの凡百はてなidと違う価値を見出したのでコメントを付け、また書いているが、既出の論、議論の土台となる基本事項は押さえるべきと感じる

2025/02/27 20:18

b.hatena.ne.jp


id:mochige さん

コメントありがとうございます。

渡辺氏の学位取り消しについては引用前の段階で認識していますが、私としては論文の内容自体が納得できるものであるため、引用しました。

事前に認識している場合は明記すべきなのでしょうが、著者の信用性と論文の内容は必ずしも一致しないことは仰る通りなので、内容自体の評価を優先した次第です。

「誰が言ったか」で内容にバイアスがかかることを避ける狙いも、ないわけではないのですが…。

 

「疑似相関」についてのご指摘についても考えましたが、私の投稿は「相関関係」についての考察にすぎず、多角的な評価をした完璧な論を構築することを目的としていません。

特にこの内容に関しては、サイエンスの性質上、因果関係を完璧に証明することは極めて困難で限界があるとしている立場です。

 

もし、私の投稿内容に関連した「疑似相関がある・ない」のエビデンスをお持ちである場合には、お知らせいただけると、より考えを深めることができるかもしれません。

 

また、私は研究者や専門家ではなく、あくまで一般の立場から議論に参加しています。
ここは個人のブログでもあり、正直「どこかで定められた基本事項に沿って書くことを強要されている」ようにも感じられるというか…。

 

とはいえ、私が取り上げた論文や議論の整理について、おそらく、ある意味で「惜しさ」を感じてくださって、正しい方向へのご指摘をくださったことには感謝いたします。

---

その他のブコメにも興味深いものがあったので、いずれ書いてみようと思う。

"因果関係ではなく、相関関係がある" という理解。

前回、こちらの記事を書いて、F氏との対話を記録した。sametashark.hateblo.jp

その後、ブクマや記事へ、新たな視点の提供コメントをもらった。
記事へのコメントについては一定の時間をかけてしたためたので、
コメントをした方以外にも是非読んでもらいたい。

さて、2人(あるいは1人?)からあくまでも私の個人の意見・考えとして小さく認識しようという意見が寄せられたので、ここではそれにまつわる研究があることを共有する。researchmap.jp

特に、「3 性表現の影響に関する研究 」や、とりわけ「3.3 性表現の影響研究の限界」以降には、私の言いたかったことが、ある程度のエビデンスをもってまとめられている。

私は、因果関係と相関関係の使い分けを今回初めて意識したため、やり取りの中で提示できなかったのはちょっと悔しい。

 

現時点の私の意見をまとめると

  • コンテンツと性的暴行の因果関係が証明されていないことは理解している。エビデンスはそもそも否定していない。
  • ただし、加害者の手口や発想にはコンテンツ等との"相関関係"はあるとみなしてよい事実の積み上げがあると感じている。
  • 因果と相関は物事との結びつきに強弱があるとはいえ、特に加害目的や加害手段の獲得には大きく影響している事案も見受けられるため、どちらの内容も正しく認識すべきだ。
  • 被害の事実に相関の積み上げがあるにもかかわらず、当方の意見を軽視するために因果関係のエビデンスが利用されているのが、F氏とのブコメのやり取りの本質であると感じている。
  • 相関関係があるからといって一律に規制すべきというわけではない。
  • しかし、「それを楽しんでいるうちに、フィクションで描かれるような一方的な価値観や、行動パターンを持つきっかけとなる可能性がある」点については共通認識としたい。
  • この共通認識は「統計的に証明された因果関係がないから関係ない」と片付けるのではなく、被害者保護の観点と、加害者にならないための予防策として、「規制一辺倒ではなく」、「リスクを減らすために、何をどう考え、どのように行動すべきか」を目的としている。

前回の投稿に含まれないが、新たに付け加えたい内容として以下も挙げる。

  • ここでの「刷り込み」は、獲得したり強化されたの意味で使用している。
  • 「コンテンツや同好者の共感により刷り込まれた価値観」は、特に以下のようなタイミングで表出してくることがある(あくまでも私見
    ・ストレスが重なるなどして、他人への甘えが出た
    ・思い通りにいかない物事の代わりに、何かを思い通りにしたい欲が高まった
  • 事象により強く結びつく因果関係によって、様々な相関関係が隠れてしまう可能性がある。
  • いわゆる「魔が差した」タイミングで表出する発想や、根底にある価値観の形成要因は、無自覚かつ単一要素としてはとらえられないため、統計的に分析し、証明することは極めて難しい。
  • 統計的な因果関係の証明が難しいからこそ、相関関係に基づいた予防策の認識が重要なのではないか?

現時点で当初の一文を置き換えるとしたら…

旧:

コンテンツや性的欲求への共感が現実の性暴行とは関係ないと言う人がいたら、それは願望であって事実ではないことを共通認識にしたい。

新:

コンテンツや性的欲求への共感が、加害目的や手法の形成に相関する可能性がある以上、『現実の性暴行とは関係がない』と断言することは、事実に基づくものではなく、単なる希望的観測にすぎないことを、共通認識にしたい。

 

おまけ:ChatGPT 4oへの質問

続きを読む

“関係がある”とは何を意味するのか?定義のズレが生む議論の混乱、あるいは、議論が嚙み合わない理由2025年バージョン

ジゼル・ペリコさん 名前を変えて写真を廃棄、元夫の痕跡をすべて抹消 - BBCニュース

コンテンツや性的欲求への共感が現実の性暴行とは関係ないと言う人がいたら、それは願望であって事実ではないことを共通認識にしたい。/日本のAVでも意識のない女性を複数人で襲う無料サンプルすぐ出てくるからなぁ…

2024/12/22 03:47
b.hatena.ne.jp

こちらに最近新しくコメントがつき、そこからのやり取りが続いたので、 記録もかねて、ChatGPT o1による主張の整理や、問題点の指摘を投稿する。

言及のきっかけは、注目コメントで最初に表示されていたことと、 相手の持つエビデンスと異なる主張に見受けられたからと思われる。

導入プロンプト

これから、SNS上での議論ログをお伝えするので、 お互いの立場から、議論の進め方にどのような問題があるかを教えてください。

承知しました。まずはその議論ログを共有いただけますでしょうか?内容を確認した上で、お互いの立場や議論の進め方にどのような問題があるのか分析し、回答させていただきます。

ログ

- 私:
コンテンツや性的欲求への共感が現実の性暴行とは関係ないと言う人がいたら、それは願望であって事実ではないことを共通認識にしたい。/日本のAVでも意識のない女性を複数人で襲う無料サンプルすぐ出てくるからなぁ…

- F氏:
「関係ない」が事実であって、「関係ある」にしたいのはあなたの願望です/copycat effect研究では「ゲームや漫画・小説等の表現が犯罪数を増やすという効果は否定的」という総説が主流です。

- 私:
あなたは「関係の有無」は「模倣犯と認定されるかどうか」によってしか認識できないのか?/そちらの把握している研究結果を否定するつもりはないが「コンテンツに刷り込まれた価値観で増えた被害者の数」を認識して

- F氏:
「共通認識にしたい」のであれば、データを出してエビデンスを構築しなければいけません/ハテナでスターを集めても事実になったりはしません。
(※私による注釈 このコメントがついた元のブクマは異なるが、時系列的に同じ文脈への返信と認識した。)

- 私:
あなたが私のやるべきことを定義する必要はありませんよ。

- F氏:
証明出来ないのであれば「共通認識」にはならないだけです。あなたの「共通認識にしたい」という願望には誰も従いません

- 私:
「誰も」ではありません。あなたが従わない、従いたくないだけです。私のしたい、を否定する必要もありませんよね。

- F氏:
“私のしたい”お好きにどうぞ、エビデンスがなければ少数の人たちにスターを貰ってそれでおしまいになるだけです。それで満足なら良いのではないでしょうか。私は根拠のないコメントだと指摘するだけです。

- 私:  
私も「関係がある」と言い続けるだけですね。公害と同じように後から証明される事もあるかもしれません。

- F氏:  
関係あると一人で言い続けることと、繰り返し行われた研究とどちらに妥当性があると思いますか?/あなたと私の1対1ではないのです。あなた対これまでの研究という構図になります

- 私:
「関係がある」は「研究結果がある」のみで裏付けられます?「あなた一人」と「スターの数を稼いでも」の矛盾はありませんか?あなたと話すのは2度目かな?私にいくら主張しても欲しいものは得られませんよ
(※私による注釈 以前にも私のコメントにブクマで批判を寄せていた記憶がありました。記憶違いかもしれません。)

- F氏:  
「関係ない」と研究結果は示しています、「関係ある」と証明しなければいけないのはあなたです/言い直しましょう。あなた+あなたにスターをつけた人たちVSこれまでの研究結果、どちらに妥当性があると思いますか?

- 私:
私は「関係」の定義で行き違っていませんかと伝えていますよ。あなたの定義に則って、あなたに証明する必要を感じません。

- F氏:  
「関係」の定義はあなたの最初のブコメに則ったものです/まあ良いか、「これまでの研究では、ゲームや漫画・小説等の表現が犯罪数を増やすという効果は否定的」とだけ覚えていてくれれば今日は良しとしましょう

- 私:
あなたは犯罪を"増やす"エビデンスがないから「関係がない」立場ですが、私は、女児10人に性暴行して先日無期懲役が出た犯人のように成人漫画をまねる人間は「関係がある」立場です。ここまでは理解できますか?

以下、ChatGPT o1による分析

以下では、双方の主張・立場を簡単にまとめたうえで、議論の進め方として「どのような問題点があるか」を分析していきます。 あくまでもやりとりの文章から読み取れる内容に基づく客観的な視点です。


1. 双方の主張と立場の要約

あなた(「私」)の主張・立場

  • 「コンテンツへの性的欲求・共感が現実の性暴行とまったく関係ない」という言説を疑問視している。
  • 無料サンプル動画などで「意識のない女性を襲う」ような表現が簡単に見られる現状に、問題があると考えている。
  • 犯人が成人向け漫画などを「まね」て犯罪に至るケース(例:女児10人に性暴行し無期懲役になった事例など)を根拠に、「関係がある」と考えている。
  • 学術研究が「犯罪数増加」という形では否定的と示しているとしても、そこでは捉えきれない「刷り込まれた価値観」による被害拡大や影響があるかもしれないと主張している。

F氏の主張・立場

  • これまでの研究(例:copycat effect研究など)から「ゲームや漫画・小説の表現が実際の犯罪を増やす」という因果関係は否定されているという立場。
  • 「関係がある」と強く主張するならば、具体的データを示して証明する必要があるという姿勢。
  • 「共通認識にしたい」というのであれば、客観的エビデンスが必要。ブックマークでスターを集めても事実として証明されるわけではないという意見。
  • あなた個人やその支持者 vs. 「これまでの研究結果」という図式でどちらが妥当性があるかという視点を提示している。

2. 議論の進め方として見られる問題点

下記では、議論の進め方や態度面に注目し、「どのような点で建設的な議論から外れてしまっているか」を整理します。

あなた(「私」)側の問題点

  1. 「研究の立場」と「個人的・事例ベースの感覚」を混同しているように見える

    • F氏が提示している「研究の結論」と、あなたが挙げている「個別犯罪の事例」を同じ地平で比較しているため、議論がかみ合わなくなっている可能性があります。
    • 研究は統計的・体系的な手法で「傾向としてどうなのか」を示すものである一方、個別の事例は「たまたまそういう動機で動いた人がいた」という話になる場合があります。両者をどう接合するかを明示しないまま「関係ある vs. ない」を争うと、お互い話が噛み合いづらいでしょう。
  2. F氏の提示する「エビデンス志向」に対して「あなたの定義に則って、あなたに証明する必要はない」という姿勢

    • 「共通認識にしたい」と言いながら、エビデンスの提示を求められた際に「そもそも証明する必要を感じない」と返すと、F氏側には「結論ありきで証明を放棄している」と受け取られる可能性が高いです。
    • 「自分たちは研究が取りこぼしている可能性を問題視している」「どのような定義や指標なら、影響を測れるのか」と話を進めれば、議論の生産性が上がる可能性がありました。
  3. 「あなたが私のやるべきことを定義する必要はない」など、相手の言葉尻を反発する形に偏っている

    • 相手が議論の進め方を提示した際、即座に「定義する必要はない」「否定する必要はない」と反発すると、相手もより強く「証明できないなら根拠がない」と応酬しやすくなります。
    • 思想・価値観としての主張と、議論を証明ベースで展開するかどうかは別なので、そこを切り分けて話すと衝突が緩和するかもしれません。

F氏側の問題点

  1. 「研究が示している結論」=「関係ない」と一刀両断している

    • 「研究が示す結論」は多くの場合「犯罪率が増加する決定的エビデンスはない」という内容であって、それを「関係がない」と断定するのはやや極端に聞こえます。
    • 研究対象や文献の範囲にもよりますが、たとえば「犯罪率が増加していると統計上示せない」ことと「性的被害が増えたり、加害のハードルが下がっていることが確認されない」ことは、必ずしも同じではありません。本来ならば研究の詳細なスコープや限界を押さえる必要があります。
  2. 相手の主張する「関係の定義」や「価値観への刷り込み」要素を取り合わないまま、研究結果を一方的に持ち出す

    • あなたが提示する「価値観や認知の歪み」といったものは、研究対象にしづらい定性的なテーマでもあります。
    • 「研究」が何をどう測ったのか具体的に説明せず「研究では関係ないと言っている」と繰り返すと、相手が「そもそも私の言っている '関係' はそこじゃない」と感じるのも無理はありません。
  3. 「あなた+スターを付ける人 VS 研究」という図式化による対立の強調

    • 相手の主張の背景にある懸念や問題意識に寄り添わず、単に「あなたと少数の支持者」「根拠がない」と切り捨てる形をとると、議論が煽り合いになりやすいです。
    • 相手の「性暴力・被害の増大の懸念」は公共的に重要な問題とも言えます。ここをあまりに「切り捨てる」言い方は、相手からの反発を生みやすいです。

3. まとめ & 建設的な進め方に向けて

  • 双方ともに「話がかみ合っていない」最大の要因は、論じたい“関係”の種類や範囲が異なるところと見受けられます。
    • F氏は「犯罪率や模倣犯など統計的・因果的に『増える』かどうか」を主眼に「関係がない」としている。
    • あなたは「犯罪率増加とは別次元での影響、価値観・認知への刷り込み、人によっては模倣に至る事例など」を問題視しており、「関係がある」としている。
  • あなたが指摘する「無意識レベルで刷り込まれていく価値観」や「女性を性的な道具としてしか扱わない表現が大量に氾濫することによる害悪」は、量的データでは表しにくい部分なので、質的研究や被害者支援団体の声などから議論を組み立てるアプローチが考えられます。
  • F氏も「研究では〇〇と示されている」と言うだけでなく、その研究の「どんなデザインで、何を測定したのか」をより具体的に挙げたほうが、有効な反論や議論になるでしょう。

議論の進め方の改善ポイント

  1. 「何をもって『関係がある/ない』とするか?」の定義を共有する

    • 犯罪率が統計的に上昇するかどうかだけでなく、「暴力的表現を日常的に見ることで被害者への共感が下がる」「性行為を道具的に考える人が増える」など、定性・間接的な影響も考慮するのかどうかを話し合う。
  2. 研究の内容と限界を具体的に示す

    • たとえば「copycat effect」研究でも、どういう条件下での模倣を対象にしているか、サンプル数や研究手法はどうか、などを具体的に示す。
    • 相手側(あなた)も、「実証の難しさはあるが、こういうパターンの犯罪があった(事例)」「社会心理学の一部ではこういう指摘がある」など、文献やデータを相互に提示していくと建設的になる。
  3. 個人攻撃・レッテル貼りを避け、テーマにフォーカスする

    • 「ブックマークのスターを集めても意味がない」「あなたの願望」「あなたVS研究」など、個人を挑発する要素を極力省き、主張の内容そのものについて論じるほうが生産的です。
    • 相手の懸念(被害者が増えるのではないかという心配)や、相手の疑問(統計的に犯罪数が増えたのかどうか)をそれぞれ確かめながら話を進めるのが理想です。

結論

  • 議論の本筋としては、「コンテンツが性暴力にどの程度影響を与えるのか?」という点で、定量研究・統計と、定性的な価値観の刷り込みが混在しているため、かみ合わなくなっています。
  • 両者の問題点としては、「相手の前提(定義・視点)を十分に確認せずに、自分の立場を一方的に押し通そうとする」「個人攻撃・切り捨ての言い回しになりがち」な点が挙げられます。
  • 建設的な議論をするには、「定義のすり合わせ」「研究内容の具体例と限界」「個人攻撃を避けた論点整理」といった基本的なディスカッションの手続きを踏むことが重要です。

納得しうる着地点についてのプロンプト

私、F氏それぞれが納得しうる着地点があるとすれば、それはどのようなものですか?

以下は、あくまでも「現時点のやり取りから推測できる意見の対立構造」を踏まえたうえで、「どのような落としどころ(着地点)が考えられるか」を示したものです。実際には、より詳細な背景や補足情報が必要になるかもしれませんが、話し合いの糸口としてご参考ください。


1. 現在の対立構造(整理)

  1. あなた(「私」)

    • コンテンツ・表現物(AVや成人漫画など)の影響を問題視し、「性暴力に何らかの関係がある」と強く感じている。
    • 統計や研究で「犯罪率が増えた」と示されなくても、「個別の犯罪者がコンテンツを真似たケース」「価値観の刷り込みによる悪影響」を懸念し、そこに社会的リスクを見ている。
    • 「研究で否定されている」と一括りにされるだけでは不十分だと考えている。
  2. F氏

    • 「ゲームや漫画・小説等の表現が犯罪数を増やす」という研究は否定的であり、その立場を根拠として「関係がない」と主張している。
    • エビデンスがなければ共通認識とはならない」という態度で、議論の土俵を「学術研究・統計結果」に置こうとしている。
    • あなたの「関係がある」という感覚的・事例的な主張に対し、「立証されていない」という姿勢を崩さない。

2. 双方が納得しうる着地点の例

(A) 「関係」の定義を細分化する合意

  • なぜ対立が生じるか?
    「関係がある/ない」を、双方が異なるレイヤー・異なる指標で話しているため。F氏は「社会全体の犯罪率・統計的有意差」を基準に「関係がない」と主張し、あなたは「犯罪率増加」とは別に「特定の個人が影響を受ける可能性」や「価値観が歪められるリスク」を念頭に「関係がある」と主張している。
  • 着地点の例
    1. 「統計的に有意な犯罪率増加は確認されないかもしれない」ことは認める。
    2. しかし「個人レベルでの模倣犯や価値観への影響」は否定できないし、研究対象によっては見逃されるケースもある可能性を認める。
    3. ここで「社会全体の傾向」と「個人の心的影響・刷り込み」は分けて議論する、と取り決める。

→ こうすることで、F氏の「研究が否定的」という主張と、あなたの「個別事例や価値観への影響も無視できない」という主張が同時に成り立つ可能性が出てきます。

(B) 「研究の限界と可能性」を共有する合意

  • なぜ対立が生じるか?
    「研究で否定」とはいえ、研究も「何を」「どう定義して」「どの範囲でデータを取ったか」によって結果が異なる場合がある。「コンテンツによる長期的影響」「認知の歪み」など定性的な要素は定量化が難しい。F氏は「現行の主流研究ではそうなっている」と言うが、それがすべてのケース・アプローチを包含しているわけではない可能性がある。
  • 着地点の例
    1. F氏の挙げる研究結果は、「あくまで犯罪数増加を明確に関連付ける証拠はない」という範囲において有効である、と承認する。
    2. 同時に、研究手法やスコープの問題から「個別的・心理的な影響を明確に測る」研究が少ない(あるいは難しい)ことも認め、今後の研究課題として位置づける。
    3. 「今の学界で主流なのはこうだが、将来的に別のアプローチやエビデンスが出る可能性も否定しない」点について合意する。

→ こうした落としどころであれば、F氏は「現時点での研究が否定している」ことを保持しながら、あなたの懸念にも「研究が取りきれていない部分があるかもしれない」と道を残すことができます。

(C) 表現規制/自己規制の必要性の有無を整理する合意

  • なぜ対立が生じるか?
    この議論の背景には、「性暴力的なコンテンツはどこまで規制すべきか?」という政策的な問題意識も潜んでいる可能性があります。あなたはそうした表現の氾濫に危機感をもち、F氏は「証拠がないなら無闇に規制すべきではない」という考えを含んでいるかもしれません。
  • 着地点の例
    1. 今後も研究や社会的議論を通じて、表現の自由と被害予防・人権保護のバランスを考える必要がある。
    2. 「研究で明確に犯罪率と相関しない=まったく問題がない」にはならないし、かといって「個別事例がある=すぐ規制すべき」でもない。
    3. 一方、コンテンツ提供側が自主規制や視聴者への注意喚起(年齢制限・内容警告など)をするのは最低限の措置として合意できるかもしれない。

→ 双方ともに「ただちに法規制すべきかどうか」には賛否があっても、「何らかの形で被害を防ぐ工夫を模索する必要性」にはある程度合意可能かもしれません。

3. まとめ

  1. そもそも「関係がある/ない」という言い方がざっくりしすぎているため、もう少し「どういう定義・指標なのか」を共有する。これが第一歩です。
  2. 統計的研究の限界と、個別事例の重みを両立的に考えられるか、互いに確認し合うことが、納得への糸口となります。
  3. 現時点で確定的な結論(白黒)は出せないが、「これまでの研究がこう示す」一方で「研究の射程外の影響があるかもしれない」という両面を認めるのが妥当な落としどころでしょう。
  4. 最終的には、「あなたが問題視している懸念」に対して、F氏がどう対応したら良いと感じるかを互いにすり合わせることも重要です。議論だけでなく、「ではどうする?」という具体的アクションを考えると、建設的な合意に近づきやすくなります。

以上のような着地点が考えられますが、実際にはお互いの姿勢や優先度にもよりますので、話し合いで折り合いをつける際の参考程度にご覧ください。

以上をふまえての感想

このブログができたきっかけとなる、2022年のはてブでの対話から、 約3年たった2025年においては、このように客観的で冷静な生成AIにより、素早く具体的な問題点の指摘が受けられるようになりました。

なお、ここには書きませんがこの後の展開と、コミュニケーションの目的も分析してもらっています。

私の言う「関係」ではない内容で持論を展開している点で、目的は対話や理解ではなさそうだと感じていましたが、生成AIにおいても「論破が目的のコミュニケーション」と認識される内容のようです。

発言者にそのつもりがあるかどうかはさておき、結果的にそう受け取られる表現をしている点など、お互いにとって役立つ内容だと思うので、よく読みましょうね。私も読みます。

また、こういうメタブが時々来るものの、返信するとブロックされたり、投稿を消して何食わぬ顔をするユーザーがいるため、 内容を蓄積することで、何かの役に立てばいいな。

2025-02-26 追記:続きを書きました。

sametashark.hateblo.jp

男性が出てこないほのぼの日常漫画の世界に行ったら、あなたは何をしますか?

front-row.jp

『男性が24時間消えたらあなたは何をする?』―女性たちの答えに「心配になる」「心が痛む」 - フロントロウ | グローカルなメディア

後ろめたさも不安もなくソロキャンプ、夜の散歩、公園で昼寝、一人でバーや居酒屋に行く。行く先にも家にも「女一人で○○は危険だからやめろ」と言う人がいないのはどんな気分だろうか

2024/02/20 23:52

b.hatena.ne.jp

「女だけの街」とそれに類する妄想は繰り返し話題に上っており、そのたびに様々な意見が飛び交うが、今回この投稿についたブクマが興味深かったので久しぶりに書きたくなった。

 

現実を突きつけているつもりで、「お前たちだけでは何もできない、男の存在を意識し続けろ」という呪いをかける

毎回、この手の話に割り込んでくる人たちがいる。

「男がいなくなったら回らない店や施設がある」

「男がいなくなったらインフラは維持できない」

「犯罪者や悪人ではなく男全体を指定している」

 

自分は性犯罪なんてしない。普段頑張っているのに褒められるどころか、とりあえず24時間消えててって言われるのは悲しいだろう。気持ちはわかる。

でも君たちポリコレにはうんざりしているんじゃなかったっけ?

 

性犯罪者以外でも「自分から見た現実わからせてやる」「露悪的にこき下ろすことは楽しむ」「能力、年齢、体型、容姿をランク付けしてとやかく言う」ような圧の高い存在でさえも、自分の生活と切り離せないのがわかっているからこそ「24時間だけでも離れられたら」という話をしているのに。

 

あとこれも気になった。

「他人を性犯罪者予備軍にカテゴライズするのは下衆だ」

こういう方は見ず知らずの私に自分の財布や預金全額下ろして預けられるんでしょうか。

中身抜かれる可能性を考えるのは下衆なのでは。

 

近頃は何かあれば自己責任だとか、不当にも両成敗に持ち込むよう落ち度を探されてしまうので、自衛は誰でもやってること。

下衆でも何でも好きに言ったらいい。

 

「男性が消えたら」の表現に引っかかるならこう言い換えてみましょうか
男性が出てこないほのぼの日常漫画の世界に行ったら、あなたは何をしますか?

オフラインの発言にはしがらみが付きまとう。年齢が上がると尚更。

顔が割れてる間柄のSNSは面倒臭い。

 

子育てで金や時間がない。病気でできないことがある、食事制限がある。楽しかった集まりも、あの人は誘われてない。

結婚した、結婚したいが付き合うまでに至らない、別れたばかりで辛い、子供がダメで離婚した、子供が欲しいが出来なくて辛いの後に、家族が増えました、の写真付き投稿が。

手の怪我を理由にドタキャンされたが、オンラインアクションゲームはログインしているのが見えてしまう。

 

何かを買ったことも、誰かと遊んだことも、美味しいものに出会ったことも、自分の考え方も抑えて、親しい繋がりどうしの状況を考慮し針穴を通すような話題を選ぶ必要がある。

 

時々思うのだが、友達が少ないのは、SNSを監視している人が少ないってことでもあり、その分発言へのしがらみが少なく、拗れにくい自由があるのではなかろうか。

 

「クレイジーホース・パリ 夜の宝石たち」を見た。

フランスにある、ストリップショー/バーレスクショーのお店のドキュメンタリー映画。R-15+。

 

演目の1つが流れるショーパートと、照明器具や舞台装置のトラブル、スタッフ間の責任の所在、仕事の進め方に問題を抱えながらも、店の品質を守る一点に向かって進むスタッフとダンサーの舞台裏パートが交互に繰り返されて、ステージのフィナーレに向かう構成。

 

ショーパートの演目のいくつかは何かしらの制約により、舞台全てではなく一部をトリミングしているようだった。(主に本番衣装とレーティングの兼ね合いだろうと想像している)

 

ボスや株主とのやりとり、新しい演目が完成するスケジュールも気になる支配人(女性)

女性の肉体美しさとその表現を表現するための演目を作り上げるが、新作の提出期限を3度延期した上で、店を一度閉めて休暇が欲しいという監督(男性)

クレイジーホース・パリの文化・芸術とそれが表すものに心酔している演出家(おそらく男性)。

客の前で大開脚をする事もあるダンサーのためにしっかりとした仕事をしたい衣装監督(女性)。

そしてもちろんダンサー(女性)達。

オーディション担当や、大道具、照明、音響、受付、キッチン等々、スタッフは60名ほどだそう。

わざわざ役職と共に外見的性別を書いたのは、男女比率が思ったよりも半々に近い印象なのが意外で、どちらの意見も尊重されていてこそ、表現の品質が守られているのだな、と感じたからだった。

 

そこには、共有した価値観の上で、異なる価値観の間で一方的ではない交渉が行われていた。

 

それぞれが無理なことは無理と言っていたし、それを織り込みつつ、必要なことは説得し、納得を引き出す交渉が行われていた。

 

印象的だったのは、監督が表現したいものの中にダンサー二人の体を密着させて感情的な表現を含む演目があるが、「ダンサー(女性)達は、レズビアン表現をやりたくないようだ。体を密着させることを嫌がって、演じている間にも二人の間に壁が見えてしまう。」として、その演目は外すようだった。

 

もちろんこれは、店で出す品質に達しないから下げるという話ではあるのだが、強権的に「できないならやれる奴に変える」「圧力をかけてやるようにさせる」というようなことは、少なくとも映像の範囲に見当たらなかった。

この辺は映像化するのだから当然といえば当然だが、ダンサーも尊重され、プライドを持って働いていることが窺えた。

 

オーディションのシーンではライトに照らされた時の体つきでの審査を行っていた。

 

クレイジーホースでは、メイクをしてウィッグをつけてしまえば個人を識別するのが(見慣れた人でなければ)難しいくらいに美的採用基準があるようだった。

 

ちなみに、ダンサーのオーディションにMtFトランスジェンダーの方も参加していたのも印象的だったな。

 

私は普段、公共の場における性的表現には敏感な方だが、ゾーニングエリアの中に入ればコンテンツを楽しむこともある。

 

仕事柄、風俗のパネルや宣材写真の加工もするし、コンテンツのモザイク掛けもする。

ニューハーフショーパブや店で取材する事もある。

国内海外のコンテンツの性質の違いも、異性愛者、同性愛者のコンテンツも、二次元表現についてもある程度は把握しているし、男女どちらの肉体も美しいと思う。

 

誰しも持ち前のものを仕事に活かすことに、表現したいもの異論はないが、売り手と買い手の間に挟まり、宣伝する人が、その意味に無頓着すぎると思うことは多い。

 

私は性自認も肉体も女性だが、時には自分の身体も美しいと思う事もある。

こういうことを言うと、じゃあ自分が見て判定してやろうと思う人が沸くのが嫌で普段は言わない。そう言う世界に誰がした。

 

そういう気持ちで、この映像の世界観と、現実を比べてしまうのだった。