ドローンの操縦が国家資格になるんですよ。
で、その前に「回転翼三級」という民間のドローンの資格をとってきました。
あ、私は俳優の仕事をしておりますが何かの番組や企画とかではございませんよ。
ドローンを操縦するのには免許などは必要はないのに何故にその資格を取ろうと思ったのか?
ノリ半分。
今現在、規制がどんどん厳しくなってきており許可なしで自由に飛ばせる所は少なく、飛行許可を取ろうにも10時間以上のドローンの飛行経験が無いと許可が難しいが、資格を取得するとドローンの飛行許可、認可が取りやすくなるのです。
そして、冒頭にも書きましたドローンの操縦が今年(2022年)の12月から国家資格になり、その民間の資格をもっていると国家試験の項目のいくつかが免除になる。(※正確には免除は一部なのか全部なのかはまだ現時点では発表されていない)
国家資格になると仕事として使う場合に有利になる可能性が大きい。
という事を知りましてね。
これからドローンが国家資格になるなんてとっても将来性を感じるし、ドローンを飛ばして空撮したいと思っていたので私はこれを機会にまずは民間の資格を取りに行く決意をしました。
ちなみにこの民間資格は最短3日で取得可能。
私が通ったスクールはお台場、新宿、渋谷など都心で展開しているハミングバード。
(写真などの許可を頂いております)
お台場校はアクアシティの中にあります。
ドローンって、外で飛ばして練習するものだと思っていたので室内のスクールとは少し驚きでした。
よくよく考えたら風が強い時にはドローンを飛ばすのは危険だし、悪天候の度に受講が中止になっていたら困るし、寒さや暑さを気にせず快適に室内で受講出来るというのはありがたいですね。
さて、このドローンスクールでは何を勉強するのか。
私が受講した基本コースはこの室内のコートで練習用ドローンを使いマニュアルの基本動作が出来るように練習しました。
コートに引いてある線を直線移動したりナナメ移動したり、8の字移動したり、ドローンの向きをかえても自由自在に動かせる様にひたすらひたすらひたすら練習します。
何故この様なマニュアル操作を練習するのか?
一般に売られているドローン機体の性能はとても高く、コントローラーに触らなくても勝手にホバリングしてくれるし、障害物を察知してくれたり、自動で戻ってきてくれたりとても簡単に操作できる様になっていますが、 実際の仕事の現場ではしばしば予測外のことが起きるらしく、そういった事態に陥った時にも安全に安定した操縦ができる基本技術は必要との事でした。
確かに、もし仕事に使うとなったら必要不可欠かと。
コントローラーのスティックは1ミリ単位レベルでの細かさで操作する繊細な動きで、ゲームやラジコンに慣れてる人は比較的簡単に出来てしまうそうなのですが、私には初めは少々難しく感じました。アラフィフだからでしょうかね。
ドローンの正面(カメラの向き)が自分と同じ方向を向いていたら、コントローラーのスティックを前なら前に、右なら右にと操作は簡単だけれど、例えばドローンの正面が自分に向いていたらスティックを前に倒すと(自分に対して)後ろに行って、右に倒すと(自分に対して)左に行き、操作が逆になるのでとても混乱するのです。
向きが変わるとホバリングですら難しいのですよ。
しかし、インストラクターさんが(講師1人に対して受講生は最大2名までの少人数制で)慣れるまで何度も丁寧に教えてくれるので受講の2日目にはどの向きでもかなり自由に動かせる様にはなっていたかと。
そして、座学もあります。
事故を起こさない為にも知らなくてはいけない事や法律を学びます。
法律は民法、電波法、航空法、道路交通法、文化財保護法、個人情報保護法、小型無人機等飛行禁止法などを勉強する訳ですが、簡単に言うとドローンを飛ばすためにはどんな許可が必要で、どんな場所が飛ばしてはいけないか、場所によってどんな規制があるかを学びます。
例えば民法は、他人の所有する土地の上で勝手にドローンを飛ばすと民法207条に抵触する恐れがあるという事だったり、小型無人機等飛行禁止法はドローンの重さに関わらず国会議事堂などの国の重要施設の上空はドローンを飛ばしてはならない、とか電波法は海外製ドローンやレース用のドローンには周波数が2.4Ghz以上のものがあり、それを飛ばす場合は別の資格が必要とか、ドローンを扱う為には知らなくてはいけない事ばかりです。
私にはこの座学がとてもとても為になったのですよね。
法律を理解して許可や申請を正しく出来れば思った以上に色んな場所で飛ばす事が可能だとわかったから。
必要な許可を取れば新宿のゴールデン街も撮影出来るとは驚きです。
というわけで3日目に試験を受ける事ができ無事に合格し、その後にDPA(ディーパ)という国土交通省登録講習団体のドローン操縦士協会に申請して「回転翼三級」の資格を得る事ができました。
ちなみに色んなドローンの民間資格の中でDPAの資格を選んだ理由は、DPAのカリキュラムは国土交通省と一緒に作り上げられ業界の最先端が詰まってると聞いたから。
まだ基本的な操作が出来る様になっただけですけが、とても嬉しいものです。
おそらく私はこのまま国家資格も取る事でしょう。
旅番組の仕事が来た時に自分で空撮出来たら楽しそうだし、国家資格を持ってるという事でドラマの現場で空撮お願いされたりするかもしれないし、そんな事を想像するとワクワクしますね。
そうなると将来的な為にも少し高めのお値段のドローンを買いたいですねぇ。
息子達も成人してお金もかからなくなったし住宅ローンも終わってるしドローンにジャブジャブつぎ込んてゆくのもアリなんじゃないかと。アリなんじゃないかと。
ここから私のドローンライフが始まる予感がします。
追記 、ドローンの記事を書きました。
撮影協力 ハミングバード