劇団四季「ジーザス・クライスト=スーパースター(エルサレムver)」全国公演(高槻) 2024年10月2日
まじでこのブログ、もうJCSのことしか書いてないな!
ということで「ジーザス・クライスト=スーパースター(エルサレムver)」の全国公演(高槻)に行ってきました。バタバタして書くのに1週間以上かかってしまった。
1年間で3回もJCSが観れる幸せ・・・
会場の高槻城公園芸術文化劇場が良すぎたのでみんな見て欲しい。
完全にお城みたいな外観になってて、劇場の建物に行くまでに橋があるし、
なんと劇場がお堀に囲まれている・・・!
他のイベント見たらめっちゃ公民館みたいな利用されてる中、JCSが異色を放っていた・・・。
そしてこの劇場、中に入ると木材がふんだんに使われている!
なんと座席表まで木材で出来ている。すごいけどちょっと視認性は悪いかも。
恒例の?開演前の舞台写真も撮影。毎回同じ殺風景な荒野なのに毎回撮ってしまう・・・
そしてこの劇場、壁一面に木材ブロックが凸凹に張り付けられててすごい。この凸凹によって音響が良くなる効果があるらしい。色合いがエルサレムの荒野にマッチしてて、どこまでも荒野が広がってるような感じがした。
本日のキャスト。加藤ジーザスと慈夢ユダはどっちも初めてなのでめっちゃドキドキする。そして京都公演で急速に私の推しになった大森シモンが今回も見れる・・・!!ちなみに今回の感想はシモンの話ばかりになります(予告)
Overtureが始まって舞台が暗転すると一気に自分の中の緊張がマックスになるんだけど、今回座った座席が通路側で、足元に非常灯がついてたので、暗転中に役者さんたちが舞台上にぞろぞろ出てくるのが普通に見えてしまって「ちょwww非常灯www」ってなってしまった。いや、ええんやけど!暗転中にみんな舞台上に上がってるとかもう知ってるからええんやけども!でも初見だとここは照明ついた後に「え!?」って驚くシーンだと思うので、むしろこの席に座ってるのが初見さんでなく私でよかった・・・と思ったよ。
慈夢ユダは初めて見たんだけど、むち打ちのシーンとか動きが独特で、後述するけどスーパースターも独特だったので、場面ごとにいろいろ考えてるんだろうなぁという印象。あと目力が強いというか、ギョロ目になれるのがユダとして得してると思う。ギョロ目ってそれだけで「陰」の雰囲気出るじゃん。
そんでこれは毎回のことなんだけど、JCS観るときって基本喜びと緊張で情緒がおかしくなってるので、冒頭でジーザスが顕現するだけで涙出てきてしまう。泣くの早すぎやろ。
あとTwitter(X)でもだいぶシモンについて書いたんだけど、大森シモン、京都公演の頃から良いなと思ってたんだけど、高槻でまた進化しててびっくりした……! 「狂信者シモン」の名前の通りほんとにもう、一挙一動からジーザスへの愛(狂信)があふれててすごい。ユダよりもマリアよりも、誰よりもジーザスのことが好きなのでは!?とすら思ってしまう。
大森シモン、「彼らの心は天国に」のときの体の揺らし方からまずうまいなと思ってるんだけど(それで京都公演のときもシモンに注目するようになったんだけど)、「彼らの心は天国に」の「あなたを救い主と信じた群衆たちが怖い」って歌詞のときに、「救い主」って言葉に無意識に反応するかのように両手をスーッとジーザスの方に伸ばしててヒエ……ってなった。いや、もしかしたら偶然かもしれないけれど、これは意図的にやってるんじゃないかと思うんよ・・・。それくらい大森さんの演技が細かすぎるし、シモンの解像度が高すぎるんよ・・・。
その後も香油の場面でそれぞれの主張(歌)を聞いてる感じはあるんだけど、ジーザスが口を開いた瞬間に身を乗り出してド真剣に話を聞き始めたりとか、本当に細かい演技してて、しかもそれがガチの信者ぶりなのですごい。前後するけど「何が起こるのか教え給え」のラストで「そうではありません」って信者たちがジーザスに詰め寄るところで誰よりも必死そうにしてるとことかもさ…。
どうでもいいけど香油の場面のラスト、曲がフェードアウトしていくべきところで音響さんがミスったのか急に「ブツッ!」って音とともに曲が終わってちょっとびっくりした。
カヤパ様の場面、私はワイスアンナスの「それじゃ」の言い方がめっちゃ好きだったので(というかほぼワイスアンナスしか見たことない?)アンナスの役者さんが一和さんに変わっててどうなることかとドキドキしてたけど普通によかった。金本さんもカヤパ長いし、カヤパ軍団(軍団って言うなw)もピラトも皆さんめちゃくちゃ安定してて安心して見られる。というかこの安定ぶりは確実にこの作品全体を支えてると思う。
そんでまたシモンの話に戻るんだけど、ホサナでも相変わらずジーザス大好きシモンだった大森さん、「狂信者シモン」の歌の前奏で(たぶんシモンが天啓を得る表現なんだと思うけど)表情の変わり方がすごすぎてまたヒエエってなった。あの驚きと喜びと確信と、すべてが入り混じっていく表情、なんて説明したらええんやろな……。一瞬の間にいろんな感情が加わっていって・・・ちょっともう一回スローで見直したい。
自分は長らく本城シモンを見てきて、歌の爆発力は本城シモンの方があったかも、と思わなくもない。でも大森シモンは、歌だけでなく全身から「ジーザス!!!」って感じが溢れていて、そこがめっちゃ良い。全身からジーザスへの愛と信仰が爆発している・・・!
それだけになぁ・・・シモンナンバーの最後で「闘い」を求めるシモン(と人々)の希望をジーザスが完全に打ち砕くシーンが見ててつらすぎるんよなぁ・・・。そんで人々は失望して去っていくんだけど、崩れ落ちながらもユダとは違って去っていかないシモン・・・。
京都公演のときも書いたけど、シモンってユダと対比するキャラなんじゃないかと思う。ジーザスに失望させられて、「去らない者」と「去る者」という対比。そう考えるとシモンってけっこう重要キャラだよね。大森シモン、何があってもずっとジーザスを慕ってる気持ちが伝わってきてすごい。
ちなみにペテロもジーザスを裏切ったけど「死ぬ者」と「その後も生きる者」っていうユダとの対比があるように思う。そう考えるとペテロ、もうちょっと劇中でフォーカスされてもよかったように思うんだけどなぁ(←これはティム・ライスとロイド=ウェバーへの文句w)
「最後の晩餐」の場面のシモン、京都公演のときは他の使徒同士の喧嘩を仲裁してたり、裏切りの後に他の使徒を励ましてたりしてて、まるで使徒のリーダーみたいな振る舞いをしてたんだけど、(前回のブログにも書いたけど)聖書でのシモンの扱われ方(ほぼ記述なし)から考えると、シモンがリーダーっぽく見えることにずっと違和感があった。
でも高槻のときはそういう振る舞いを一切やめてた!むしろ、裏切り宣言の後にふとシモンを見たら他の弟子と取っ組み合いの喧嘩しててびびったwww京都のとき止める側だったやんかwwwでもここで喧嘩してる方がシモンらしいし納得できる。大森さんも自分の中のシモン像どんどん更新してってるんやろな……。
あと、自分は「最後の晩餐」では他の使徒たちは事の重大さが全然わかってないというのがこの場面のキモだと思っていて(そうじゃなかったらユダとジーザスがあれだけ深刻な感じになってるのに「苦しみもつらさもみなブドウ酒で忘れて~」みたいな呑気な歌を使徒たちが歌うわけがないと思う)、京都公演のときはシモンが妙にお兄さんみたいな振る舞いしてたのもあって、ユダが離反するとき誰よりもめっちゃ悔しそうにしてる(=事の重大さをひとりだけわかってるっぽい)ことに違和感を感じてたんだけど、今回のシモンの一連の演技を見てると(リーダーっぽい振舞いをやめてたこともあって)「なんか!よくわかんないけど!ジーザスがボロクソに言われてる!そんでなんかしらんけどユダが出ていこうとしてる!ジーザス最高なのになんでや!!かなしい~~~~~!!」みたいな、「事の重大さはわからんけどとにかくジーザスが好きすぎて泣いてる」感じに思えて違和感なくなってたのでよかった。
あと慈夢ユダ、「哀れな人よ!」からの逆ギレがめっちゃうまいなと思った。慈夢さん、後述の自殺のシーンとかスーパースターもそうだけど、今はどことなく陰キャっぽい演技してるけど(陰キャって言うな)、歴代ユダによくあったようなウジウジ悩む演技よりも感情バーン!って爆発させる演技の方が得意なのでは?と思う。(他の役見たことないから今回だけの印象だけど。)うまく言えないけど、ジーザスへの「苛立ち」の感情が根底にあるユダ、みたいな方向で演技固めてったらめちゃくちゃ化けるのでは?と思ったしむしろそういうユダを一回見てみたい。
加藤ジーザスは今回初めて観て、悪くはなかったけど「ゲッセマネ」のロングトーンが最後まで伸びてなかったのだけがちょっと残念やったな……。ジーザスの一番の見せ場なのにもったいない。でも自分は神永ジーザスが長い年月をかけてあの円熟したジーザスに成長していったのを見ているので、この先何度もジーザスを演じていけば加藤さんもどんどん伸びていくに違いないと期待している。(むしろ初期の神永ジーザスを思い出してちょっと懐かしくなった。)ていうか現段階で経験値の差がありすぎる神永ジーザスと比べるのは(比べてる人も見かけるけど)さすがに酷だと思うわ……。
そんでジーザスが捕らえられて、ここで使徒たちは全員ジーザスを置いて逃げてってしまうわけだけども、え?ってことはあんなにジーザスのこと大好きな大森シモンも逃げていくんか?そこんとこ、どう折り合いをつけるんや?と思っていたら、なんと使徒4人が逃げるとき、大森シモンだけちょっと逃げるの躊躇うんだけど、兵士の脅す仕草にビクッとしてワンテンポ遅れて逃げていくという解釈を見せていて「折り合いついてるーーー!!」ってなった。いやまじで「ジーザスへの愛」と「逃げる必要性」という矛盾する要素への違和感をあの一瞬の演技で払拭したのすごいわ……。
あと、シモン(ペテロもだよね?)の役者さんってピラトの審判のシーンで群衆役でも出演するんだけど、さっきまであんなにジーザス大好きシモンだった大森さんが完全にジーザスを嘲笑う群衆になってて、切り替えすごいなって思った……。 で、最後はまたシモンになってジーザスの磔見て号泣しているという……。すごすぎんか……?(もうすごいしか言葉が出てこないよ……。)
前後したけど慈夢ユダ、自殺のシーンの後半で狂気のボルテージがめちゃくちゃ上がってって死ぬまで一直線って感じで、追いつめられる演技めっちゃうまいなと思った。いやまじで死ぬのがうまい(←これは褒め言葉なんか!?w)
そんで「スーパースター」よ……やばいなこれ、ちょっと圧倒された。めちゃくちゃパワーと悪意に満ちてて最高だった。慈夢ユダの神髄ってこの曲なのでは!?と思ったくらい。
佐久間ユダのときは途中でジーザスを見て一瞬我に返るような素振りがあるからまだ未練を持ってる感じがするんだけど、おそらく慈夢ユダはもうジーザスへの未練は完全になくて、というかむしろ完全に見下してるんだろうなという感じ。曲の途中でジーザスにアッカンベーしてたり、十字架を担いでジーザスが登場するときにたっぷり溜めまくった投げキッスしてたり(いやこの解釈がめちゃくちゃ好きだわ。「裏切りのキス」をここでまた持ってくるか!っていう。しかもこのキスに今回は完全に皮肉の意味しかなくなってるのが良い)、なんていうか、「スーパースター」に対するこの解釈って今まで誰もしてこなかったけど、むしろこれが正解だったのでは?と思わされるものがあった。同時に「スーパースター」って結構振付自由だったんだなと気づかされた。(ていうか佐久間ユダがズンドコしてるの好きなんだけど、あれって振付じゃなくて佐久間さんオリジナルの動きだったんだな……。)
よく考えると「スーパースター」ってこれまでの曲とは違って、ユダがある種開き直ってるというか、どうした?地獄で急に性格変わっちゃった?みたいな面があるんだけども、(そんでたぶん佐久間さんはユダの性格が急に変わるのもアレだからあえて途中で一瞬正気に戻す演技をしてるんだと思うけども)、慈夢ユダの完全に「アンチクライスト」な「スーパースター」を見て、どうしてこの曲が異質なのかという答えがちょっと見つかったような気がした。
JCSを見てる我々は、ティム・ライスの描いた物語の中でユダを見ているので、ユダの「良心」とか「葛藤」を見せられて、それゆえみんなユダにけっこう好意を持ってると思う。でも世間一般でのユダ像って全然そんなんじゃないじゃん。ただの極悪非道の裏切り者じゃん。「スーパースター」って、もしかするとこの物語である種の善人として描かれてしまった「ユダ」を、世間一般と同じイメージに「堕とす」ための曲なんじゃないかなということに慈夢ユダを見ていて気付いた。それならこの曲でユダの性格が急に変わっちゃった印象受けるのも納得だなぁと。
ユダが舌出したりするのに否定的な感想も見かけるけど、そもそもユダってJCSを見た私たちがなんか勝手に「いい奴」と思ってるだけで、世間一般ではめちゃくちゃ下品な存在と思われてるんだし、そもそも登場キャラの中で唯一地獄におるんやし、上述した腑に落ちる部分もあったので、「そうだわ、こいつ『ユダ』だったわ」と改めて印象付けられる感じなので私は全力で肯定したい。
そんで「スーパースター」が終わってジーザスの磔を見てたら、あぁこの素晴らしい時間が終わってしまう……と思ってめっちゃ泣けてきたし、泣いてるシモン見て実際に泣いた。my楽だったので、この次に見れるのは何年後だろう……とか思ってたら涙が止まらなくなって、珍しくカテコに入ってからもめちゃくちゃ泣いてしまった。隣の席の人引いてたらごめんね。
というかペテロとマリアの「あなたが生きがいで暮らしてきたのにどうしよう~」の時点からもう「この観劇を生きがいにして暮らしてきたのにもう終わりのシーンが近い……明日から私はどうしたらええんや……」と思ってちょっと泣けてきてた。のがカテコで我慢できなくて号泣に変わってしまったという感じ。
でもカテコで何度も登場する役者さんたちを見ているとだんだん落ち着いてきて、そんで観客たちがなにがなんでもジーザスに坂を登らせようと粘り強く拍手してるのがなんか面白くて、そのうち涙もひっこんだ。いやほんと、ジーザスが坂登って去っていったらみんな一斉に拍手やめるのなんなん?(笑)
そんで退席のときに号泣して自席から動けなくなってるお姉さんを見かけて「同志よ・・・!」ってなった。はーまじで退席したくなかったし、家で娘が待ってなかったら最後まで会場にいて余韻に浸ってたと思う。ドアから出る前、何度も振り返ってエルサレムの荒野を見てしまった。
ほんと次回は何年後に見れるんやろう……?役者さんも毎回変わるので、舞台って本当に一期一会だなと思う。役者のみなさん本当に末永く劇団四季にいて、次回も出演してほしい……。
劇団四季「ジーザス・クライスト=スーパースター(エルサレムver)」京都公演 2024年4月29日
ブログに書くのが遅くなったけど、初日から約1週間、2回目&my楽の観劇に行ってきました。
JCS、ひとつの公演期間に2回観に行くの実は初めてだったりする。
初日に感想書いたからもう書くこともないかなと思っていたのに、やっぱり見終わるとめちゃくちゃ書きたいこと出てきてまた筆をとってるのであった。
以下は本日のキャスト。前日まで劉ヘロデだったけど、急遽北澤ヘロデになってた。
北澤ヘロデ、この日だけのピンチヒッターだったようなのに結局その後も続投してて、劉さんになにかあったのか心配である。
初日は最前列(下手側)だったけど、今回は前からだいたい10列目くらいの上手側。スーパースターが見やすいよ!やったね!!
お客さんにムスリムの女性がいるのを見かけて、スーパースターでムハンマド(マホメット)が揶揄される歌詞があるけど大丈夫かな・・・と思ったりしていた。あと小学校低学年くらいの子も来てたけど、内容理解できたのだろうか。
開演して「え!?照明こんなに美しかったっけ!?」と驚くと同時に、最前列の端っこだと照明での演出って実はすごく見づらかったのか・・・!と気づく。照明の美しさってJCSの見どころだと思うし、砂と岩しかない舞台上にいろいろな変化をもたらす重要な役割を担ってると思うんだけど(そしてそこが好きなんだけど)、あまりに前すぎると楽しめない要素ってあるんだな・・・と思った。
そんで照明のこともあるけど2回目で落ち着いて見れたからか、座席的に全体を見やすかったからかわからんけど、初日以上に感動してる自分がいた・・・観劇後しばらく放心状態になってしまった・・・。もうしばらく見れないと思うと泣けてくるレベルだったわ
前回の感想でけっこういろいろ書いたから印象的だったことだけ書くけど、いや大森シモン改めて見るとめっちゃ良いな!?いつもユダメインで見てるけど今回大森シモンめっちゃ見てしまった(そんくらい目を引いた)。前回も冒頭で曲に合わせてゆらゆらする動きがうまいし、体格よくてシモン向きだなーと思ってたけど、めっちゃ感情がほとばしる熱いシモンだ・・・と思った。というか演技力が高い、と思う。
自分は本城シモンめっちゃ好きだったんだけど、まさか自分の中で本城シモンを超えるシモンが出てくるとは思わんかった……。大森シモン、めちゃくちゃ熱いんだけど、単に血の気が多い性格ってわけではなく、物事を冷静に見るべきときはそうしてるしめちゃくちゃ人間臭い。香油の場面でも、ちゃんとユダとマリア両方の言い分を聞いてるそぶりしてるんよ……。そんでそれぞれの語りに対して「そうなのかも…」みたいな表情してるんよ……(しかもどちらかを肯定したり理解してる感じではない絶妙な塩梅で!)このシモン、ちゃんと人の話聞いてるやんってびっくりした。でもその次にジーザスが口を開いた瞬間、急に身を乗り出して一言も聞き逃さないように熱心に話を聞き始めて、このギャップも最高である。
そんで大森シモン、ジーザスの予言の場面で他の使徒から指差して疑われた時、キレたりするんじゃなくて「俺??俺!??」ってずっと言ってたし、ペテロがジーザスから裏切ることを名指しで予言されて使徒たちが喧嘩になりそうなときに、意外にもペテロを止めに入ってるんだよなぁ……。シモンがただの血の気の多い人物じゃなくて、ちゃんと周りの様子を冷静に見てるシモンなんだよね。他の弟子たちの背中をポンポンして励ましたりして、けっこうリーダーっぽいふるまいも多い。
これはいい面でもあり悪い面でもあると思うんだけど、大森シモンの演技、私個人としては好きなんだけど、一方でちょっと目立ちすぎるというか、使徒のリーダー格みたいなふるまいが多くて、こんなにしっかりと使徒たちのまとめ役してるのになんでペテロやヨハネみたいに後世に名を残さなかったん??って謎が残る感じになってしまってるんだよなぁ・・・。ちょっとメタ的な話だけどさあ・・・。シモンが一般的には「無名」な使徒であるという事実とずれてしまってるっていうか。こういうまとめ役ってむしろペテロの役者さんがした方が違和感ないのでは・・・?と思ったりもした(まとめ役が裏切る衝撃も生まれるだろうし。)
シモン、ジーザスとユダが決別した瞬間に誰よりもつらそうな表情見せててそれもすごくよかったんだけど、でもこのシーンの肝って「ジーザスとユダ以外は目の前で何が起こってるのかいまいちよく理解してない」ことだと思うので、こんなすべてを悟ったようにつらそうなリアクションしてていいんか・・・?と思う部分もある。あやうい。大森シモン、熱いのはいいけどもあやういんだよなぁ。一歩間違えると物語全体のバランスを崩しかねない気がする。あくまでジーザスとユダがメインの物語なのでね・・・。
とここまで書いて気づいたけど、もしかしてユダとシモンって対になる存在なのかもしれない。「狂信者シモン」の最後、ジーザスがどうも自分が望むような戦いを起こす気はないらしい、とシモンは気づかされるわけだけど(そしてそう悟ったときのすがるような素振りからの崩れ落ち方が大森シモンはめっちゃうまかった・・・)、それでもシモンはユダとは違って、ジーザスを裏切る道には進まなかったわけだもんなぁ。
「狂信者シモン」でも動きがものすごく力強さにあふれててめっちゃいいシモンやな・・・と思うんだけど、「とこしえの栄光と力を得たのです」の部分が自分はいまいち盛り上がりにかけるような印象を持ってて、初日を見たときからなぜだろうと考えてたんだけど、大森シモン、もしかして「ちから」の発音苦手じゃない・・・?初日も思ったんだけど、なんか「ちから」の部分だけ滑舌が悪いんだよね・・・。そのせいで本来はとがってるべき「ちから」が柔らかい発音になってしまってて、それが力強さと盛り上がりを半減させてしまってる気がする・・・。「ちから」が音程一番上がる部分だけに余計になぁ。ほんとここだけ改善されたらあとは文句ない感じなので頑張ってほしい・・・!
最後のジーザスの磔のシーン、いつもは「この素晴らしい作品が終わってしまう……」という虚無の気持ちで眺めてるんだけど、今回はシモンをずっと見てたので、最後に出てきたシモンがペテロにすがりつきながら崩れ落ちる姿に泣けた……。いやまじで最後まで熱いなこのシモン・・・
シモンも見つつやっぱりユダも見てたんだけど、佐久間ユダ、「What's the Buzz」の終盤で信者たちがジーザスに詰め寄るときは輪に入らないのに、最後にジーザスが「誰一人わかってはいない!」って言った後に急に怒りの表情になってわなわな震えて反論しようとするんだけど、何か言おうと振り返った瞬間にマリアが歌い始めてさ・・・。そのまま何も言えなくなってさ・・・。えっこれつらすぎん??序盤なのにもう泣きそうになったわ・・・。
そういや「誰がこの人を誰が誹れる」のシーン、以前のジーザスはユダの方を見て歌ってたと思うのに、この日のジーザスずっと前方を見ながら歌ってて、歌い終わった後にユダの方をキッと見てておおっと思った・・・。この場面、ジーザスがユダの方を全然見ないからふたりのすれ違いを表現してるって感想も目にするけど、個人的には全体に呼びかける「罪のない者がいれば」のくだりとかもあるし、ジーザスにとってはユダだけじゃなくて信者たち全体に言いたいことであって、「信者たち全体」がユダのように「マリアを理解してない」っていう意思の表れなのでは?と思っている。
5年前に名古屋で見た佐久間ユダ、もっとゲスっていうか人間の弱さが前面に出てる、運命に振り回されてるユダって感じだったけど(銀貨つかんだ後に思わずニヤっとしてたりしてた)、解釈を変えたのか以前よりゲスさが減って、自分の意思で動いてるユダって感じになった気がする。
佐久間ユダ、カテコでジーザスがひとりで出てくるときに間違って自分も出てきてめっちゃ気まずそうに笑ってたの本当にほほえましかった。
あとゲッセマネのジーザスもめっちゃ熱かった。初日はもしかして演技抑えめにしてたんかな!?ジーザスだけでなく全体的に演技の熱さ増してた気がする。
そういや佐野さんが司祭1なのいまだに謎なんだけど、もしかして司祭1ってカヤパ様の控えキャストだったりする?だから佐野さんレベルの役者さんが司祭1なんかな・・・と思ったりした。その昔、ジーザスやってた芝さんが喉の不調?で緊急降板したとき(ちなみに降板前日の公演を見てた)当時ペテロ役だった神永さんがジーザスデビューしてて、当時からジーザスの控えキャストってペテロなんかなと思ってたけど、カヤパ様と司祭1も十分にありそうだよね?
佐野司祭、今回もユダが裏切るときとかにめっちゃ悪い顔してたw
あとさ、ヘロデの話なんだけど、間奏の「ワカドゥーワカドゥー」みたいなやつ(永遠に正しい歌詞がわからない)、初日の劉ヘロデは自分も歌ってたんだけど、北澤ヘロデは歌ってなかった!!(北澤ヘロデも若干小声で歌ってた気もするけど、劉ヘロデは自分がメインで歌ってたけど、北澤ヘロデのときは明らかにヘロデガールズがメインだった。)えっどういうこと!?まさかここって劉ヘロデのアドリブなん…?(そういや5年前の阿久澤ヘロデも歌ってなかった。)
劉ヘロデはけっこうおふざけ要素強めのヘロデだったけど、阿久澤ヘロデはお笑い少な目で育ちのいい王様って感じのおとなしいだったな・・・。でも「Hey!どうした」からの怒りの表現はうまかったなー。卒倒しそうになるところの倒れ方とか。
いや本当全体的にいいものを見た。大森シモンもう一度見たいな・・・。過去に同じく演技がめちゃくちゃよくて「すごく目を引かれるペテロ」がいて、それが何を隠そう後にジーザスに抜擢される神永ペテロだったので、大森シモンそのうちユダに大抜擢とかされてもおかしくない気もする。
全国公演もいけるといいな!
劇団四季「ジーザス・クライスト=スーパースター(エルサレムver)」京都公演初日を観に行った話
自分でもびっくりしたんだけど、5年ぶりのJCS観劇だったらしい。
前回行ったのは浅利慶太追悼公演の名古屋公演で、そのときの感想をTwitterだけにしか書き留めていなくて今回後悔したので、ちゃんとブログにも残しておこうと思う。
最初は東京公演に行こうと思っていたけど京都公演があると聞いてそれはやめて、京都公演の抽選販売に申し込んだらまさかの初日最前列がご当選してしまった。
自分はJCSのためだけに四季の会に入っているようなJCSのオタクなんだけど、えっこれもしかして人生の運使い果たした・・・!?
ロッキーホラーショーで初日「最後列」(森ノ宮ピロティホールの)は経験したことあるけど、JCSでこんなことあっていいんですか!?神よ!!
ということで京都劇場へ。
私の推しチームの京都サンガFCのでかい広告の隣にJCSのでかい広告があってテンション上がった。この間に立って記念撮影したかったよー
劇場についてさっそくパンフレットとグッズのクリアファイルを購入。
パンフレットはこの後につづく全国公演とセットになってるやつだった。
東京公演で売ってた缶入りのパンがほしかったのに京都公演ではグッズから消えてた・・・残念。
初日のキャスト。
名古屋公演で初めて佐久間ユダを見て、これはもう一度絶対見たいなと思ってたのですごく嬉しかった。5年間四季を辞めないでいてくれてありがとう。
ワイスアンナスの「それじゃ」の言い方が好きなので今回も見れてよかった。
しかし高井カヤパに佐野司祭って豪華すぎんか・・・!?
あと私はJCSのキャラクター(※役者ではなくキャラクター)でユダの次にシモンが好きなんだけど、これまで観てきた公演のほとんどが本城シモンで、今回大森シモンは初見だった。ちなみに過去に1度だけ本城シモンではない回を見たことがあるんだけど、調べたら佐久間シモンだったらしい。まじか。シモンも演じておられたのか。全然記憶にないわ・・・
開演中の舞台撮影可になってから初めての観劇だったので、ようやくエルサレムの荒野を写真に収められた。・・・けど座席の位置が低すぎてよくわからない感じになってしまった。岩とかは間近で見られて非常によかった。
足元までエルサレムの荒野が広がっている!
この砂の感じ、絵の具で描かれてるっぽいんだけど美術さんが手描きしたんだろうか・・・この面積を・・・?すごいな・・・。遠目じゃわからないけど、ところどころ赤の絵の具が使われてたのが印象的だった。
そして幕が上がってジーザスが登場するシーン見るだけで毎回感極まって泣きそうになってしまう。「ついにJCSはじまった!!」みたいな謎の感動がある。
しかし最前列の端の方だと役者さんが後ろ向いて演技してるときに、普段は(後ろ向きだから)見れない表情が見れたり、細かなアドリブの台詞がよく聴こえてとてもよかった。
パリサイ人が司祭に「去りました」って小声で報告してるのとか、むち打ちのシーンでジーザスに絡んでくる女に兵士が「もう十分だ、去れ!!」って言ってるのとか今まで全然聴こえなかったので新たな発見だった。
ていうか今回、佐野さんが司祭1をやると聞いて改めて司祭に注目して見てみたら(これまで司祭が出てくる場面ではアンナスを見てることが多かった)、司祭1ってあんなにソロパート少ないの!?佐野さんなのに!?びっくりしたわ・・・。
今までアンナスと言い合いしてる司祭が(出番の多さ的にも)司祭1だと思ってたわ・・・。まじか・・・。
あと大森シモン初めて見たけど、身長もでっかくて外見の雰囲気からしてめっちゃシモンにぴったりって感じでよかった。シモンオーラ出てた。あと細かいことだけど、冒頭の「Heaven on Their Minds」でユダが歌ってる間、信者たちが微妙にゆらゆらしてるやん?その揺れ方がうまいなーと思った。
ちょっと惜しいなと思ったのは歌かな・・・「とこしえの栄光と力を得たのです」のところもっと歌声が爆発してほしかった。爆発力さえ加わったら最高のシモンだと思う。
しかし最後の晩餐でジーザスとユダが決別するシーン、何度見ても何年経っても号泣してしまうわ。そんな毎回泣く!?ってくらい泣くわ。
佐久間ユダ、最初らへんはずっとうずくまってるけど、「このパンはわたしの身体」のあたりで鼻をすすって泣いてるのが聞こえてきて、「泣いてるようなフリ」ではなく「ガチ泣き」してる!?とびっくりした。ジーザスとユダのふたりがガチ泣きするくらい熱い演技を見せてくれるからいつもこっちまで泣いてしまうんだろうなぁ。
今回は下手に座ってたんだけど、ジーザスが捕らえられてから群衆たちに尋問される場面で、おみこしされるジーザスをユダがずっと見つめてるやん?自分もまさにユダと同じ視点になってジーザスを見上げる感じの座席の位置だったので、もうね・・・いろいろな感情で心の中がぐるぐるしていた。
ていうかユダが自殺するシーン、穴に落ちていくときの「キエア――――!!!」の絶叫がすごいなと思ってたら5年前の自分も同じ感想を書いてて笑った。
あと前後するけどヘロデ、きらびやかでありつつも個性があってよかった。5年前のときは間奏のときの「ワカドゥーワカドゥ―」みたいなよくわからん歌詞の部分をヘロデガールズが歌ってた(らしい。5年前の自分の感想より)んだけど、今回は普通にヘロデが歌ってたなぁ。
あ、あと「十字架にかけよう」のシーンにシモンとペテロの役者さんが群集役で出ているというのを知って、5年前に見たときは結局どこにいるのかわからんかったんだけど、今回はシモン役の大森さんの身長がでかすぎてすぐにわかったのでよかった(笑)
「スーパースター」のときのユダ、私は「銀貨30枚で中二病みたいな服を買ってはっちゃけてるユダ」と呼んでるんだけど(笑)めっちゃノリノリでよかったし、やっぱりロック調の歌い方できる役者さんはユダに向いてるな・・・と再確認した。でも、間奏のときに十字架を運ぶジーザスを見て、一瞬だけ天を仰いでつらそうな表情を見せて、またノリノリのユダに戻るそのギャップが最高というか解釈がよすぎる。この細かい表情で5年前も「もう一度見たい」と思ったんだよなぁ・・・。
ジーザスが磔になって釘打ちされるシーン、ここまでくると私は「もう物語が終わってしまう・・・」といつもしんみりしてしまうんだけど、十字架の横で野次馬のように釘打ちを見物している群集役の人が、ジーザスが釘打たれるたびに「ヒエッ」みたいな声出すので心の中で「じゃあ見るなよ」ってツッコんでしまったwwwwwここにツッコミ要素持ってくるのはやめてwwwww
カーテンコールのとき、拍手が鳴りやまないので何度も役者さんたちが出てきて、最後のカテコでジーザスがひとりだけ残って坂を上って行って、その後坂の裏を降りて行った。この坂の裏に去っていくカテコ、私は5年前の名古屋公演で初めて見たんだけど、それからずっとやってたんだなぁ。
来週のチケットも当選してるので、もう一度観に行ってきます。
本当は公演後半の時期に観に行って変化を楽しみたかったけど、実はひとつの公演期間に2公演見るのも初めてなので、それだけで最高!って感じである。
全国公演も行きたいなー(気が早い)
「ジャンケットバンク」電子書籍のストア別購入特典まとめ(2023/8/18追記あり)
気づけば1年ぶりのブログ更新!
最近、田中一行先生の「ジャンケットバンク」という漫画にハマっているのですが、どうやらこの漫画、巻によっては電子書籍を購入すると、購入ストア限定のおまけイラストがついているらしいということを知りました。
え、そんなんおまけイラスト全部見たいんだが??
・・・と思ったものの、どのストアのどの巻におまけがついてるのか、という情報がまとまっているものを見つけることができず(すでにあったらすみません)、自分で田中先生のTwitterを遡ったりして調べました。
同じように将来、「おまけイラストがついてる電子書籍全部買いたいけどどこにあるのかわからないオタク」の人が現れるかもしれないので、ここに情報をまとめておきます。
抜けとかあったらすみません。というかむしろ教えてほしい。買うから!!
※12巻発売時点の情報です。
(2023/8/18更新)
・ebookjapan
2巻、3巻、4巻、9巻
・コミックシーモア
2巻、3巻、4巻
・LINEマンガ
3巻
・マンガボックス
5巻
・DMM
9巻
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(2023/8/18追記)
12巻は紙版の帯にアクリルスタンドプレゼント企画がついており、アクスタ用の描き下ろしイラストが以下の電子ストアでの12巻購入特典になっています。
LINEマンガ:真経津晨
ebookjapan:獅子神敬一
DMMブックス:村雨礼二
BOOK★WALKER:叶黎明
イラストサンプルが以下のヤンジャン編集部公式Twitter(X)で見れます↓
https://twitter.com/young_jump/status/1692197574634303693?t=Ra4zHF-kY8xv3H38B2wygA&s=19
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同じ巻でもストアによって異なるイラストがついています。
たいてい巻の一番最後のページ(裏表紙よりさらに後のページ)にあります。
(裏表紙より前にあるイラストは、どの巻にもついている通常のおまけイラストです。)
さっそく全部買いましたが、いわゆる「お礼イラスト」のような感じの一枚絵です。
でも、真経津さんだけなのかな?と思ってたら意外とそうではなかったので、売上にもつながりますし、金銭的余裕がある人はぜひ購入してみてください。
私も普段は紙の本派だけど、今回人生で初めて電子書籍買ったよ!
とりあえず、獅子神さんのオタクは今すぐebookjapanで9巻買って!!
今すぐ!!!後悔はさせないから!!!!!
ロッキーホラーショー大阪初日を観に行った話@森ノ宮ピロティホール
今更ですが1月にロッキーホラーショーの大阪初日に行ってきました。
内容が何書いてもネタバレになるんじゃないか!?って感じだったので、無事に千秋楽を迎えたこのタイミングで観劇レポを載せます。
(つまり千秋楽に初日の感想のせてるという状況)
ロッキーホラーショー、元々は神奈川公演からスタートのはずだったんですが、コロナで神奈川全公演と、大阪初日がまさかの中止になり、私がチケットを買っていた1月21日の公演が全体の初日になるという展開に。
しかも昼公演だったのが夜開催になった!
元々有休とって行くつもりだったけど、夜公演になったので旦那さんに娘のお迎え&お世話をお願いして行くことに。
夜にひとりで遠出するなんて娘が生まれてから初めてだった。
観劇そのものも3年ぶりくらいで、コロナ禍になってからは初めて。
座席はまさかの最後列だったんですが、チケット完売で立ち見も出てるはずなのに後方はけっこう空席ありました。
やっぱりコロナで自粛した人とか、開演時間変わって来れなくなった人も多いみたい。
ロッキーホラーショーは初めてなので、とりあえず様子見ということでグッズはパンフレットだけ買いました。
これがカレンダーにもなる仕様で豪華でよかった。
音の出るグッズ使ってる人はやっぱり前の方の席に多かったなぁ。
そして開演。「感染対策に余念がないぞセブン」(バックダンサーの方々)による前説が始まる。
てか前説があるミュージカルってなんなんだw
途中、前回公演に出演されてたソニンちゃんと中村倫也さんのナレーションが入ってびっくりした!まさかのサプライズである。
そして「健全な変態」というパワーワードが生まれていた。
途中で撮影タイムがあって、「感染対策に余念がないぞセブン」の皆さんを手持ちのカメラで撮影できるんだけど、前知識なくて知らんかったからすでにスマホの電源を落としてしまってて間に合わなかった……つらい……。
「タイムワープ」の振付のレクチャーもあって、その後はコール&レスポンス(※ただし今回は声は出せない)で幕が上がるという、冷静に振り返るとこの時点ですでにだいぶ異色の出だしであった。
今回観劇にきた目的の8割くらいが「人生で一度くらい生のROLLYを見てみたい」だったんだけど、幕が完全に上がる前、バンドメンバーがシルエットで映るんだけど、その立ち姿だけで「ROLLYだ!!」ってなってめちゃくちゃテンション上がった。
ステージの上段でバンドメンバーが生演奏して、下段でお芝居が繰り広げられるので、上と下どっち見たらいいかわからなくなった。てか最初の方ずっと上段見ててお芝居あまり見てなくてすみませんw
あとけっこう前半の方で「タイムワープ」が出てくるので、まだこの作品の世界に入りきれてないときに立ち上がって踊る感じになってしまって、ちょっと不完全燃焼だった。
いや、逆にこのタイミングでみんなで踊っとくからこそ、この先の物語に入りやすくなるのかもしれない。
以下、役者さんに対する雑多な感想。
ブラッド役の小池徹平くん相変わらずかわいかった。この可愛らしさがあるからこそ後半でフランクの世界に染まっていく過程が最高なんだよなぁ……。
昆夏美さんも一度生で観劇してみたいとずっと思ってたのでよかった。てかよくこんな作品に出演してくれたなw
下着姿になるシーンの「貧乳万歳!」には笑った。前回ジャネット演じたソニンちゃん、おっぱい大きかったもんね……w
ISSAがすごく声高くてびっくりした。でもよく考えるとDA PUMPは声高かった。ISSAをなんだと思ってたんだ自分w
マジェンダとコロンビア、最初はどっちをどっちの役者さん(フランク莉奈さんと峯岸みなみさん)が演じてるのかわからなかったんだけど、コロンビアが途中でフランクから「また坊主にするわよ!!」って言われててやっとどっちかわかったw
てか峯岸みなみさん、すごいアニメ声だったんだけど元から?それとも声作ってるのかな?
フランク役の古田新太さんはもう、さすがとしか言いようがなかった。本当にこれで卒業してしまうん?もったいなさすぎる……!
ところでフランクが出てきたあたりで、ROLLYがスッとギター置いてどこかに消えたのでなんだろうと思ってたんだけど、フランクが人造人間ロッキーをみんなにお披露目する場面で登場したロッキーがまさかの!ROLLYであった!!
元々ロッキー役でキャスティングされてるのは武田真治さんで、ここでのROLLY登場はたぶん今回公演最大のサプライズなんだと思うけど、初見ということもあって私はよく理解できなくて「コロナの影響で役者さん足りなくなって、役をスライドしたのかな」と真剣に思っていたw
冒頭で武田真治さんがサックス奏者役で出演してたので、武田真治さんはロッキー役降りたんだと途中までガチで信じていたw
ロッキー役なのでROLLYは当然のことながらパンイチ(正しくはブーツも履いてる)で、上半身裸での登場。
なにこれ??ROLLYがギター弾いたり歌ってる姿を見れたらいいなと思って軽い気持ちで来たのに、なぜかROLLYの乳首まで拝めたんだが???(混乱)
そしてフランクからは「ガリガリのおじいちゃんの裸」と散々な言われ方しててワロタw
最後、筋トレしたロッキー(ROLLY)が武田真治さんのムキムキロッキーと入れ替わったところで、やっとこれは代役ではなくそういう演出だったんだと理解した(笑)
てかさすが武田真治さん……筋肉体操すげえ!!!という感想しか出てこないムキムキぶり。前回公演でなんでロッキーやらなかったんだ?ってレベルである。
途中で「(ROLLYに比べて)背が縮んだ?」ってイジられてたし、前回はロッキーにしては身長が足りないのが問題だったのか……?それを今回は筋肉が上回ってキャスティングされたのかなぁ。
ROLLYは他にも、岡本健一さんがスコット博士になった後はナレーターの代役を務めたりと、いろいろ見所があってよかった。
物語は後半になるにつれボルテージが上がるというか、エロもドラッグもSFもごった煮にして、どんどんB級っぽさが増していく。
突然の宇宙人展開に「なんなん?www」ってなったし宇宙人の服装が絶妙にダサくて笑った(たぶんわざと絶妙にダサくしている)
あとこの作品に足りないB級要素ってサメくらいじゃないのかなぁ。
後半も武田真治さんがいい味を出していた。
去年コロナから回復した1日後にインフルになって、その日の都内の感染者7名だった話とかマジで面白かったし、ベッドシーンで腰振りながらサックス吹いてる人初めて見たわwwww
フランク(古田新太さん)をお姫様抱っこする場面もよかった……!さすが筋肉体操である。さすがに重いらしく「すみません」って途中で下ろす演出もよかった。
あとフランクがショーで突然「紅白の小林幸子か!??」って感じの大がかりな衣装で登場したの笑った。カオスが極まってた。
最後の方、光線銃のシーンは音の出るグッズあったら楽しかっただろうなーと思った。てか前回公演では光線銃のペンライト売ってたんだよね……なにそれ絶対に楽しいやつやん……。
踊ったりとか、作品のB級ノリとかあらゆるものに対する照れとか戸惑いがようやく取っ払われたころに舞台が終わってしまうのでちょっと寂しかった。
終わり方も最後に向けて盛り下がっていくというか、しんみりした感じだしね……。
なので最後にカーテンコールがあってめちゃくちゃよかったなと思った。
カテコは終始ノリノリな感じで、本編最後のしんみりさを吹き飛ばして思う存分楽しめて非常に最高であった。
岡本健一さんが以前演じていたリフラフの格好で出てきて、ISSAと合わせてリフラフが2人になるサプライズも!!
アンコールでもう悔いはないくらいバンドの演奏にノリノリになれて、照れが消えうせた状態で思う存分「タイムワープ」を踊れて本当によかった。
アンコールでタイムワープ踊ってるとき、なんだか突然「あぁ、コロナ禍だけどこの作品を見に来れて本当によかった。今日上演してもらって本当に幸せだった。こんなに楽しい気持ちになったの久しぶりだ」という思いが溢れて、涙がどんどんこみあげてきた。気づけばタイムワープ踊りながら号泣している変な人になっていた。でも本当に、言葉にできないくらい楽しくて感動して感極まった。本当に幸せな時間だった。
まじでDVD化してほしいけど、「オミクロン株と尾身会長」とか、渡部の多目的トイレの話とかきわどいネタも多かったのでたぶん無理やろなw
いやーしかし完全にロキホラ沼にハマったし、次は野外フェス好きな旦那さんも絶対に連れてきたいと思った!絶対ハマる!!
観劇して1か月くらい経つのにいまだにロキホラ動画見てしまう。
古田さん卒業してしまうの本当に残念だけど、また再演されるなら絶対観に行きたいです。
ヨドコウスタジアムのキッズプレイルームを利用してみた
2年ぶり?のブログ更新ですがサンガではなくセレッソのことを書きます(笑)
うちは夫がセレサポなので、この前セレッソvs名古屋の試合を観に行ったのですが、問題は「サッカー観戦は好きだけど集中力が90分もたない」という4歳のうちの娘。
サンガスタジアムに行ってもハーフタイム頃に必ず「(かめきたサンガ広場の)公園に行きたい」とごね始めて離脱するのですが(夫が公園に連れてってくれて私一人が観戦する感じになる)、長居でも同じ現象が起きるのでは!? という懸念がありました。
そんなとき、ヨドコウスタジアムには冷暖房完備のキッズルーム(毎試合限定10組)があると知り、娘にぴったりじゃん!とチケットを購入。
(※有料なのでチケットが必要です。当日受付も3組限定であるようですが。)
しかし実際に行く前にネット上の口コミを探してみたのですが、あまり見当たらなかったので自分で書いてみることにしました。
ちなみに、通常の座席チケットを購入していないとキッズルームを利用できません。
(試合中ずっとキッズルームにいるつもりでも、です。)
また、今回はホーム側サポーターということでキッズルームを利用させてもらいましたが、アウェイサポが利用できるかは不明です。
キッズルームの概要はこんな感じ↓
料金は土日は1組1000円です。平日開催だったり、セレッソのファンクラブ会員だと割引があるみたいです。
室内に常駐のスタッフさんはおらず、入口外の廊下にセレッソのボランティアスタッフ?さんが座っているのみです。(たまにこの方が換気しに来たりする。)
なので子どもは自己責任で見る必要があります。
入口で靴を脱いで入場。
中はほぼ公式サイトに載っているイメージ図どおりなのですが、壁にセレッソの装飾が描かれています。
まずは入ってすぐの部屋。
この部屋ともう一部屋が短い廊下でつながっています。
こちらにあるのは、滑り台、大量のクッション(なぜかECC)、スポンジブロック、英語パズル、壁のクライミングポールです。床は人工芝。
DAZNで試合が見れるようになっていますが、よく止まるうえに2分近く遅れてました(笑)
写真には写ってませんが、空気清浄機みたいなのも置いてありました。
コロナの影響でドアが開け放たれてるのでちょっと寒かった。
↑英字パズルはこんなの。
↑クライミング。けっこうポール同士の幅があって小さい子には難しい。年中年長くらいにならないと一人では無理かも。
(ちゃんと娘にピンクの服を着せてあげてる私えらい)
↑陽キャなクッション。
そして廊下の先には大きな窓のある部屋があります。
この部屋からはこんな感じで試合の様子が見られます。
窓から陽の光がさしてポカポカでした。
写真には写っていませんが、セレッソのホームページのとおり、人工芝の坂の上に座って試合を観戦できる感じです。ちなみに窓の外側の両サイドは車いす用のスペースになってました。
しかし、ここにじっと座って試合を見ている子はほとんどいませんでした(笑)
そりゃそうだ。じっと試合見とけるならそもそもキッズルームに来てないよ!w
セレママたちは子どもたちをあの手この手で窓際に連れてこようと必死だった。
ホームページのイメージ図と違って、この部屋にはブロックはないです。代わりにビーズクッションで出来たぬいぐるみがたくさんいた。
バナナも2匹(2本?)いてけっこう人気だった。
他には、イメージ図にもある謎のポール(台座に乗ってくるくる回れる)がありました。
あと、壁に英語ポスターが貼ってあったのと、水でお絵描きできるボードがありました。
娘は前半途中からキッズルームにきて、試合そっちのけで遊びまくっていました(笑)
客層はやっぱりセレッソ大好きそうなお母さんが多かった。子どももユニ着てる(というか年齢的に着せられてる)子が多かったなぁ。でも「サッカー全然興味ないけどついてきたおじいちゃん」みたいな人もいました。
あとキッズルーム内にトイレがあったのがよかった。
公式サイトのイメージ図に、部屋と部屋の間にドアのついた謎の空間があると思いますが、あそこがトイレになっています。
ただ、大人用トイレしかありません。
この部屋は元々貴賓室だったのを改造したそうで、おそらく貴賓室のトイレがそのまま設置されている感じです。便座がやけに豪華(笑)
あと手洗いからお湯も出ます。すごい。
でもトイレのタンクの水がたまりにくいようで、流れにくいのが大変だった。ここは改修してほしいな・・・。
あと子供用の補助便座があったらいいんじゃないかと思ったけど、貴賓室仕様で便座が特殊な形状をしているので、補助便座置けなさそうな気もしました。
ちなみに授乳室、おむつ替え室はいったん外に出た廊下の向かい側にあります。
ということで今シーズンは終わってしまいましたが、来シーズン、誰かの参考になれば幸いです。
我が家もまた利用したいな~と思ってます!
J1でセレッソと対戦できるの楽しみだ~
2019年J2第41節 京都サンガ × ジェフ千葉@西京極ラストゲーム
サンガにも在籍した佐藤勇人が引退すると聞いて、当時のゲーフラ持参で出産後初めて(約2年半ぶりに)西京極に試合を観に行った!
そして西京極ありがとう!!
亀岡にはぜひ娘も連れて行きたいです