風色のひととき

すぐそこにあるのに


気づかないでいた


幸せの在りか

あなたを揺らす　


風になりたい

暖かな陽射しに誘われて


ちょっとだけ早くこの世界を眺めてみたくなったの


春風の季節はもう少し先だったけど


この季節にしか出会えない


冬空さんや北風さんに出逢えたわ

どんなに遠く離れていても



心はすぐそばにいるからね

誰かがいつもそばにいてくれる


ただそれだけで


大丈夫！


って、そんな気持ちになれるよね


たとえ遠く離れていても


大丈夫


わたしはいつもあなたの心のそばで


寄り添っているからね

ずっと大切にしておきたい気持ちだから


ちょぴりクールに、ドライに


熱くなりすぎないように


そっと。。。


という感じで


あなたの事を想っているわ

ずっと一緒に歩いてきたね

そばにいるのが当たり前すぎて

時々貴方が見えなくなっていた

立ち止まったり　振り向いたりするのは

好きではなかったけれど


ほんの少しだけ　立ち止まって

振り向いて


たまには　少し離れて

遠くから貴方を見るのも悪くない


ねえ

覚えてる？

二人で笑い合って

手を繋いで歩いた

あの道を


ちょっとだけ忘れてしまっていた

あのときめきを

会うたびに　増えていく想い出たち


会うつどに　深まっていく思い


会うごとに　近づいてくるさようなら


時が　心を変えていく


時が　私を消していく


時が　悲しみをなくしてくれる


だから　もう大丈夫


もう　私は　泣かない

誰かの役に立つこと


小さな一歩でもいい


始めてみよう


冷たいコンクリートに咲く


あなたを見つけて


そう心に決めた