評価:★★★★【4点】
これは非常に面白い歴史授業といえるだろう(笑)
さらに、最近見た映画の中でもこれだけ心理劇を駆使した作品は
そうはないと思う。
戦国時代が終わり安土桃山時代に起こった織田家の後継ぎをめぐり
一族でなく重臣らが会議を開き決定するといった
どこか日本の政界をみているような構図が興味深く面白い。
◇
天正10年(1582年)。
天下統一を目前にした織田信長が、本能寺の変で命を落とす。
長男の忠信も討ち死にし、にわかに織田家の後継争いが勃発する。
筆頭家老・柴田勝家と明智討伐の功労者・羽柴秀吉が
後見に名乗りを上げ、
それぞれ三男の信孝と次男の信雄を推して激しく対立する。
そんな中、2人が共に秘かな思いを寄せるお市様は、
秀吉への恨みを晴らすべく勝家に加勢、
一方の秀吉は軍師・黒田官兵衛を使って様々な奸計を巡らせていく。
互いに一歩も引かぬまま、
いよいよ決戦の清須会議へと臨む勝家と秀吉だったが…。
<allcinema>
◇
何はともあれ、こういう形で日本史を学べることは
とてもありがたいことです(笑)
会社の同僚らも普段映画なんて全く見ない者が
この映画は見たいとか言ってるし
テレビで流れる予告CMの影響はやはり大きいものだな~(笑)
こちらの地元シネコンではレイトにもかかわらず
ほぼ満席状態で開映1時間前にチケット買ったのに
空いてる席を探すのにかなり手間取った(爆)
ちなみにチケット売り場はなくなり完全自動発券機なので
昔のようにお姐さんとの交流がなくなり寂しい限りです(笑)
さて映画、なんといっても大泉洋演じる秀吉のキャラに尽きる。
見た目は飄々としおっちょこちょいで人なつこく
百姓相手に威厳も見せず、庶民的アイドルであるが
いざ真剣勝負となると、一瞬で切れ者に豹変する。
こういった二面性が幾度と画面で繰り返され
それまで大泉洋なんて!と言っていたワタシでも
今回は彼のキャラがとても生きていたというか
秀吉のキャラが抜群でしたね(笑)
【今週のツッコミ】
・秀吉(大泉洋)の先読みする策略はキレ者というしかない。
それに加え、人の心を取り込む心理学からも高い評価?(笑)
・その秀吉、何がすごいって、常に最新情報を持ち合わせ
その情報を元に己の計算の速さと相まって相手をねじ伏せる。
大胆な発想は相手の裏を書くという戦術の見本のようなものだった。
あの大きな耳も伊達ではなかったってことでしょうか(笑)
・清須会議は秀吉の一人勝ちと思わせておいて
実はさらに深いところで、そういう流れを作っていた人物が!
これには某カップラーメンのCMじゃないけど「やるな!」でした(笑)
・秀吉、勝家の両方から味方についてくれと言われた男
池田役の佐藤浩市がこんなに面白いキャラと知らなかった。
褒美に秀吉は領地の分配、片や勝家のカニに苦笑い(爆)
・貴様女か!と言われた隠密の者を演じた天海祐希いいね!
「ぎょい!」彼女が言うと様になるわ(笑)
・三法師が女の子に見えて仕方なかった。
・勝家に抱っこされた女の子の嫌がり具合が半端なかったのは
見た目の怖さでなく臭いだったのね(爆)
・三谷幸喜作品で本作がいちばん面白いと思った。
ちなみに巷で評価の高い『ラヂオの時間』は未見です。
・エンドロールで音声だけ流れていた騎馬と勝鬨って
翌年に行われた賤ヶ岳の戦いを想像すればいいんですね^^
・元巨人のクロマティ選手みたいなの居なかった?(笑)
---------------------------------------------------
監督:三谷幸喜
脚本:三谷幸喜
撮影:山本英夫
音楽:荻野清子
出演:役所広司/大泉洋/小日向文世/佐藤浩市/妻夫木聡/浅野忠信/
伊勢谷友介/松山ケンイチ/鈴木京香/中谷美紀/剛力彩芽/
染谷将太/中村勘九郎/西田敏行/天海祐希/でんでん
『清須会議』
これは非常に面白い歴史授業といえるだろう(笑)
さらに、最近見た映画の中でもこれだけ心理劇を駆使した作品は
そうはないと思う。
戦国時代が終わり安土桃山時代に起こった織田家の後継ぎをめぐり
一族でなく重臣らが会議を開き決定するといった
どこか日本の政界をみているような構図が興味深く面白い。
◇
天正10年(1582年)。
天下統一を目前にした織田信長が、本能寺の変で命を落とす。
長男の忠信も討ち死にし、にわかに織田家の後継争いが勃発する。
筆頭家老・柴田勝家と明智討伐の功労者・羽柴秀吉が
後見に名乗りを上げ、
それぞれ三男の信孝と次男の信雄を推して激しく対立する。
そんな中、2人が共に秘かな思いを寄せるお市様は、
秀吉への恨みを晴らすべく勝家に加勢、
一方の秀吉は軍師・黒田官兵衛を使って様々な奸計を巡らせていく。
互いに一歩も引かぬまま、
いよいよ決戦の清須会議へと臨む勝家と秀吉だったが…。
<allcinema>
◇
何はともあれ、こういう形で日本史を学べることは
とてもありがたいことです(笑)
会社の同僚らも普段映画なんて全く見ない者が
この映画は見たいとか言ってるし
テレビで流れる予告CMの影響はやはり大きいものだな~(笑)
こちらの地元シネコンではレイトにもかかわらず
ほぼ満席状態で開映1時間前にチケット買ったのに
空いてる席を探すのにかなり手間取った(爆)
ちなみにチケット売り場はなくなり完全自動発券機なので
昔のようにお姐さんとの交流がなくなり寂しい限りです(笑)
さて映画、なんといっても大泉洋演じる秀吉のキャラに尽きる。
見た目は飄々としおっちょこちょいで人なつこく
百姓相手に威厳も見せず、庶民的アイドルであるが
いざ真剣勝負となると、一瞬で切れ者に豹変する。
こういった二面性が幾度と画面で繰り返され
それまで大泉洋なんて!と言っていたワタシでも
今回は彼のキャラがとても生きていたというか
秀吉のキャラが抜群でしたね(笑)
【今週のツッコミ】
・秀吉(大泉洋)の先読みする策略はキレ者というしかない。
それに加え、人の心を取り込む心理学からも高い評価?(笑)
・その秀吉、何がすごいって、常に最新情報を持ち合わせ
その情報を元に己の計算の速さと相まって相手をねじ伏せる。
大胆な発想は相手の裏を書くという戦術の見本のようなものだった。
あの大きな耳も伊達ではなかったってことでしょうか(笑)
・清須会議は秀吉の一人勝ちと思わせておいて
実はさらに深いところで、そういう流れを作っていた人物が!
これには某カップラーメンのCMじゃないけど「やるな!」でした(笑)
・秀吉、勝家の両方から味方についてくれと言われた男
池田役の佐藤浩市がこんなに面白いキャラと知らなかった。
褒美に秀吉は領地の分配、片や勝家のカニに苦笑い(爆)
・貴様女か!と言われた隠密の者を演じた天海祐希いいね!
「ぎょい!」彼女が言うと様になるわ(笑)
・三法師が女の子に見えて仕方なかった。
・勝家に抱っこされた女の子の嫌がり具合が半端なかったのは
見た目の怖さでなく臭いだったのね(爆)
・三谷幸喜作品で本作がいちばん面白いと思った。
ちなみに巷で評価の高い『ラヂオの時間』は未見です。
・エンドロールで音声だけ流れていた騎馬と勝鬨って
翌年に行われた賤ヶ岳の戦いを想像すればいいんですね^^
・元巨人のクロマティ選手みたいなの居なかった?(笑)
---------------------------------------------------
監督:三谷幸喜
脚本:三谷幸喜
撮影:山本英夫
音楽:荻野清子
出演:役所広司/大泉洋/小日向文世/佐藤浩市/妻夫木聡/浅野忠信/
伊勢谷友介/松山ケンイチ/鈴木京香/中谷美紀/剛力彩芽/
染谷将太/中村勘九郎/西田敏行/天海祐希/でんでん
『清須会議』
さすがに三成の“頭”には吹きましたww
大泉洋の秀吉、良かったですね~!
これまでに観た秀吉像で私彼が一番好きかもしれません(笑)
ちなみに私は三谷作品ではやはり『ラヂオの時間』が一番です。
たった今、amiさんのところにコメ入れてきたところで入れ違いになってしまいましたね(爆)
特殊メイクは耳と鼻は小さく主張する感じでしたが、頭はあれじゃあ宇宙人ポールですよね!
なにもあそこまでデフォルメしなくても(爆)
秀吉≒大泉洋で決定ですね!^^
たぶんこれ以上の秀吉像はもう現れない勢いでしたもんね(笑)
表面はおちゃらけ、内面はキレ者、この二面性いいな~(笑)
『のぼうの城』の野村萬斎と大泉洋のふたりで殿の格好してコンビ組んでくれたら売れそうな気がしますよ(笑)
>ちなみに私は三谷作品ではやはり『ラヂオの時間』が一番です。
そうか~、『ラヂオの時間』ここに来て気になってます^^
実は昨夜、布団に入ってから「あれ?三成って書いたような気が・・・」と思ったのですが、「ま、明日でいいか」とそのまま寝てしまいました。やはり間に合わなかった^^;
>頭はあれじゃあ宇宙人ポール
そうそう!今にも「ワレワレハ・・・」とか言い出しそうでした(笑)
いやぁ~、まさかの俗称、幼名てんこもり。
ちょっと戸惑いました。
歴史上この人は・・なんて考えないで
映画として観ればいいんですよね。
歴史的背景をまったく知らないで観た方が却って面白いかも。
あまりに豪華な俳優陣でそちらに
目が奪われがちなのがかえって残念。
amiさんのおっしゃるように『ラヂオの時間』のころを
思い出してほしいです。。。
清須会議とは関係ないんですが
わたしのブログにhttp://kayachigasaki.jugem.jp/?eid=799#comments(かなり前の)itukaさんあてのコメントが。。。
(爆)三成くんは光秀さんよりメジャーなのでキー打ちで自然に指が動いてしまったってすぐ分かりましたよ(笑)
こんなことよくあることです。
ワタシなんか日常茶飯事ですもの^^;
でも、こんな拙ブログでも気にしてくれたことが嬉しいです!^^
それよりも布団のamiさんを想像してしまいましたよ(←変態オヤジかい!すみません)^^
ワタシは歴史が思いっきり苦手なので、ましてや安土桃山時代っていつごろ?(というおバカぶり・汗)
なので、この映画は勉強になりましたよ~(笑)
秀吉のIQの高さに驚き、勝家の見た目と違うメルヘンチックな内面が新鮮でした(爆)
映画を楽しみながら勉強もできちゃうってお気楽さがちょうどいいなと思いましたよ。
それぞれのキャスティングですが、この映画ほどバッチリ嵌っているのは近年の邦画では際立ってました。
mariyonさんも『ラヂオ~』ご覧になっていたのですね!
三谷幸喜を知るなら、これ未見のままじゃ許されないって空気を感じます(笑)
コメントの件、了解しました^^
わたくし、「ぎょっ!」に聞こえて、忍者なのにのんびりさんなのね(^^)と。
そして。。。勝ち馬ちゃんになっってましたね、彼女。
お父様降臨なさっていたのでしょうか。
んふふ♪。カニで、誘ってましたね~。
コメからカニ、おっ!豪華になってるやん~と楽しかったです。
困ったな~という顔の佐藤さん恒興の気持ち、なんだかわかる~と。
登場人物が多くて勉強するには苦手だったこの時代を、とってもわかりやすく描いてくれていたので、好感度大な作品です☆。
隠密天海さんは「ぎょい!」でしたね(笑)
貴方のおっしゃる通り!という意味のようです^^
ちなみに米国海軍の「イエスサー!」などと言ってますよね。
みぃみさん「ぎょっ」に聞こえましたか~(笑)
これ「ぎょぎょぎょ!」になると“さかなクン”になっちゃいますね(爆)
そうそう勝ち馬でしたね^^;
でも自然な流れだったのでいやらしくなかったのが好印象だったりして(笑)
最初はコメって言ってましたよね!
たらふく食わしてやるなんて言ったら、「七人の侍かよ!」って佐藤さんが突っ込みそうでした(笑)
日本の歴史を楽しく知るには三谷幸喜作品に限りますね(笑)
今後、三谷作品でなら戦国歴史ものじゃんじゃん作って欲しいです^^
本作は嫁が見たいというのでお付き合い。嫁は剛力が気に入らなかったようでした。
前作で落武者の亡霊だった当人(西田)が出てきた時には笑ってしまった。
☆4,5です。
お!2ヶ月ぶりに映画鑑賞されましたか。
あ~、剛力さんのこと気に入らないというの、なんとなく分かります(笑)
あの眉なしメイク見てるだけでもちょっと怖かったですもんね(爆)
>前作で落武者の亡霊だった当人(西田)が出てきた時には笑ってしまった。
そうらしいですね。ワタシ前作未見なので後から気がつきましたよ。
ワタシが観た三谷映画ではこれがいちばん面白かったです。
では良いお年をお迎えください。