※当ブログは基本的にネタバレありで書いてるので注意してください。
遂に最終章「SP 革命編」です。
が、その前に、3月5日に放送された「SP 革命前日」。
「四係の休日を描く」という触れ込みだったので、映画宣伝用の単なるオマケドラマくらいに思ってたんです。
ところがどっこい。
なんなんですか、この濃い内容は。
気軽に見てたハズが、いつの間にやら集中して見ることに。
着々と準備を進めるテロリスト。
物憂げな尾形さん。
伊達と秘書の
「私を信用されてますか?」
「してないね。」
「では、尾形は?」
「・・・」
という、意味深な会話。
梶山の「尾形に我々の計画がバレている気がします。」という言葉。
尾形総一郎は別人という事実。
襲われる田中。
最初は国会の警護から外されていた四係が、追加メンバーで国会の警護に。
「井上薫様」と記された、尾形さんの手紙。
「尾形さんはきっと、俺に止めて欲しいんですよ。」
「あんた一人で抱え込まなくてもさ、チームで止めればいいんだよ。」
もぉ、こじかと2人で大騒ぎで。
「いやいや、これ見逃したら大ダメージやで。」
「こんなん放送して、革命編どうなるねん?前半ほとんどこれのダイジェストか??」
「見てなかったら、突然田中は入院してるし、訳分からんで。」
等々。
ドラマの時から、その回の最初は前回のダイジェストを流すという手法だったので、革命編もそうなるのかな?と。
あるいは「革命前夜」を見たことが前提の作りとなっているのか??
…まぁ、こうして、まんまと制作側の手の平で踊らされた訳ですが。
そして「革命編」
潔いくらい、「革命前夜」を見たことが前提の作りになってました。
「野望編」のダイジェストも無し。
一応、「革命前夜」を見て無くても分かるようにはなってましたけどね。
観る前、冗談半分で「尾形さんに銃突き付けたところで”つづく”ってグレーの文字出るねんで。」なんて言ってたんだけど、そんなことはありません。きっちりと「最終章」でした。
ところどころ、続編かスピンオフを匂わすようなところはあるんだけどね…。
という訳で、以下ネタバレ続きますので、御注意を。
「野望編」は井上の話でしたが、「革命編」は尾形さんの話でした。
今回の行動の真意は?
何故SPになった?
伊達との関係は?
黒幕は?
それらが全て明かされます。
尾形さんの目的は「父を殺した麻田(総理)に復讐すること。」
そのために、少しでも近くに寄れるSPになった。
矛盾するのが、井上の存在。
当初は自分の計画に参加させるつもりで採用したんだろうけど、いつの間にか、自分を止めてくれる存在として井上を認識することに。
ここは尾形さんの良心かな?と思いますね。
根っからの悪人ではないハズなんで。
演じる堤真一自身も「尾形さんは良い上司」としか認識してなかったらしいです。
こんな展開になると知らされてなかったらしくて。
ドラマ最終回の脚本読んで「えええええ???」となったと、本人が言ってました。
だからねぇ、大橋の警護の回が、ちょっと全体の尾形さんの感情の流れから外れるかなぁ?と思わないではないんですよねぇ。
ドラマの時は「危険と隣り合わせの警護課をなんとかしたい。」という理想に燃えた人だと思ってたもんで。
大橋を殺そうとしてたのは伊達だろうし、尾形さんは伊達と繋がってるし、じゃあ、この回はなんなんだ??みたいな。
兄弟喧嘩みたいなもんだったんだろうか…?
無駄な殺人を起こしたくない尾形さんと、
自分の身を守らねばならない伊達と。
伊達の目的も「父を殺した麻田(総理)に復讐すること。」
ただし、こちらは権力を手に入れてる故、最後は保身というか、更なる権力を求めます。
故に、尾形さんをも裏切る。
「SP」のストーリーの中で一番の悪党です。
ここの裏切りというか、騙し合いというかは大変ドロドロで。
尾形さんは政治家達を吊し上げて、麻田に罪を認めさせればそれで良かった。
伊達・若手官僚・梶山はその後、伊達に権力を集中させたかったので、尾形さんを裏切る。
伊達・梶山は、計画を知る若手官僚が鬱陶しいので、掃除屋に始末させる。
伊達は、全てを知る梶山が鬱陶しいので、息の掛かった警察内部の者に始末させる。
どんだけ裏切るねん??みたいな。
反面、井上と尾形さんは、真っ直ぐな感情のぶつかり合いでした。
井上に自分を止めてもらいたい尾形さん。
どうしても尾形さんを撃てない井上。
殴り合いをしながらも、その辺が伝わってくるのは「さすがっ」でしたね。
最後、尾形さんはこめかみに銃口を当て、自ら引き金を…。
「いやいや、尾形さんは死んじゃダメでしょ。」とずっと思っていたので、かなりギョッとしたシーンでした。
井上と尾形さんの話はきっちり完結したんだけど、狙ったものか、なんとなく入れただけか、更に続きそうな伏線がいくつか。
開封されていない、尾形さんから井上への手紙(まぁ、内容は大体分かるから、これは伏線ではない??)
警察内部にまだまだ怪しいヤツが居ると睨んでる田中達。(実際居る)
尾形さんを連行する看守が「もうすぐだぞ」と声を掛ける。
と、まぁ、少しモヤッとするところはあるんだけど、本筋の話はきっちり終わってます。
意外と笑いどころも用意されていて、硬軟合わせたエンターテイメント作品でした。
山本と笹本のどつき漫才は相変わらず。
原川さんの出番が少ないのが心残りだな。
さて、次は田中のスピンオフっていうのが順当でしょうね。
山本のスピンオフとか、石田さんのスピンオフは…
遂に最終章「SP 革命編」です。
が、その前に、3月5日に放送された「SP 革命前日」。
「四係の休日を描く」という触れ込みだったので、映画宣伝用の単なるオマケドラマくらいに思ってたんです。
ところがどっこい。
なんなんですか、この濃い内容は。
気軽に見てたハズが、いつの間にやら集中して見ることに。
着々と準備を進めるテロリスト。
物憂げな尾形さん。
伊達と秘書の
「私を信用されてますか?」
「してないね。」
「では、尾形は?」
「・・・」
という、意味深な会話。
梶山の「尾形に我々の計画がバレている気がします。」という言葉。
尾形総一郎は別人という事実。
襲われる田中。
最初は国会の警護から外されていた四係が、追加メンバーで国会の警護に。
「井上薫様」と記された、尾形さんの手紙。
「尾形さんはきっと、俺に止めて欲しいんですよ。」
「あんた一人で抱え込まなくてもさ、チームで止めればいいんだよ。」
もぉ、こじかと2人で大騒ぎで。
「いやいや、これ見逃したら大ダメージやで。」
「こんなん放送して、革命編どうなるねん?前半ほとんどこれのダイジェストか??」
「見てなかったら、突然田中は入院してるし、訳分からんで。」
等々。
ドラマの時から、その回の最初は前回のダイジェストを流すという手法だったので、革命編もそうなるのかな?と。
あるいは「革命前夜」を見たことが前提の作りとなっているのか??
…まぁ、こうして、まんまと制作側の手の平で踊らされた訳ですが。
そして「革命編」
潔いくらい、「革命前夜」を見たことが前提の作りになってました。
「野望編」のダイジェストも無し。
一応、「革命前夜」を見て無くても分かるようにはなってましたけどね。
観る前、冗談半分で「尾形さんに銃突き付けたところで”つづく”ってグレーの文字出るねんで。」なんて言ってたんだけど、そんなことはありません。きっちりと「最終章」でした。
ところどころ、続編かスピンオフを匂わすようなところはあるんだけどね…。
という訳で、以下ネタバレ続きますので、御注意を。
「野望編」は井上の話でしたが、「革命編」は尾形さんの話でした。
今回の行動の真意は?
何故SPになった?
伊達との関係は?
黒幕は?
それらが全て明かされます。
尾形さんの目的は「父を殺した麻田(総理)に復讐すること。」
そのために、少しでも近くに寄れるSPになった。
矛盾するのが、井上の存在。
当初は自分の計画に参加させるつもりで採用したんだろうけど、いつの間にか、自分を止めてくれる存在として井上を認識することに。
ここは尾形さんの良心かな?と思いますね。
根っからの悪人ではないハズなんで。
演じる堤真一自身も「尾形さんは良い上司」としか認識してなかったらしいです。
こんな展開になると知らされてなかったらしくて。
ドラマ最終回の脚本読んで「えええええ???」となったと、本人が言ってました。
だからねぇ、大橋の警護の回が、ちょっと全体の尾形さんの感情の流れから外れるかなぁ?と思わないではないんですよねぇ。
ドラマの時は「危険と隣り合わせの警護課をなんとかしたい。」という理想に燃えた人だと思ってたもんで。
大橋を殺そうとしてたのは伊達だろうし、尾形さんは伊達と繋がってるし、じゃあ、この回はなんなんだ??みたいな。
兄弟喧嘩みたいなもんだったんだろうか…?
無駄な殺人を起こしたくない尾形さんと、
自分の身を守らねばならない伊達と。
伊達の目的も「父を殺した麻田(総理)に復讐すること。」
ただし、こちらは権力を手に入れてる故、最後は保身というか、更なる権力を求めます。
故に、尾形さんをも裏切る。
「SP」のストーリーの中で一番の悪党です。
ここの裏切りというか、騙し合いというかは大変ドロドロで。
尾形さんは政治家達を吊し上げて、麻田に罪を認めさせればそれで良かった。
伊達・若手官僚・梶山はその後、伊達に権力を集中させたかったので、尾形さんを裏切る。
伊達・梶山は、計画を知る若手官僚が鬱陶しいので、掃除屋に始末させる。
伊達は、全てを知る梶山が鬱陶しいので、息の掛かった警察内部の者に始末させる。
どんだけ裏切るねん??みたいな。
反面、井上と尾形さんは、真っ直ぐな感情のぶつかり合いでした。
井上に自分を止めてもらいたい尾形さん。
どうしても尾形さんを撃てない井上。
殴り合いをしながらも、その辺が伝わってくるのは「さすがっ」でしたね。
最後、尾形さんはこめかみに銃口を当て、自ら引き金を…。
「いやいや、尾形さんは死んじゃダメでしょ。」とずっと思っていたので、かなりギョッとしたシーンでした。
井上と尾形さんの話はきっちり完結したんだけど、狙ったものか、なんとなく入れただけか、更に続きそうな伏線がいくつか。
開封されていない、尾形さんから井上への手紙(まぁ、内容は大体分かるから、これは伏線ではない??)
警察内部にまだまだ怪しいヤツが居ると睨んでる田中達。(実際居る)
尾形さんを連行する看守が「もうすぐだぞ」と声を掛ける。
と、まぁ、少しモヤッとするところはあるんだけど、本筋の話はきっちり終わってます。
意外と笑いどころも用意されていて、硬軟合わせたエンターテイメント作品でした。
山本と笹本のどつき漫才は相変わらず。
原川さんの出番が少ないのが心残りだな。
さて、次は田中のスピンオフっていうのが順当でしょうね。
山本のスピンオフとか、石田さんのスピンオフは…
影と日なたの中央だったのが印象的でした。
病状が進み人格に影響を及ぼしつつある。。。
善と悪どちらが前面に出てくるのか
そんな事を考えたくなるラストに思えました。
すっきりしないラストはどこまで掘り下げても
闇は闇なんでしょうね。
本編もそうですが、あえて全てを説明せずに曖昧にすることで、観客に色々感じてもらおうということなんだと思います。
そういう意味では、制作側の狙い通りの展開でしょうね