2018-11-04(Sun)
最後の営業を終えて
こんにちは＾＾最後の投稿になります。
昨日、昼前には全ての商品が売り切れ、皆様のお陰で完売にて最終日の営業を終えることができました。
３年間、通ってくださった方、応援してくださった方、どうもありがとうございました。
(閉店後にご来店くださった皆様、大変申し訳ございませんでした。)
特に夏以降、最後の方の方に商品が行き渡らないことが多々あったのですが（申し訳ございませんでした）、それでも、最終尾の方々は、並んでいる方々同士、初対面の方同士であっても、お互い譲り合い、うまく調整して気持ち良くパンを買ってくださったこと、とても感謝しております。私はレジのことでいっぱいであまり気が回らなかったのですが、そばで見ていた夫が『家族では無いのだけれど、家族のような、パン屋を通してという、なんだか不思議な連帯感、思いやりの気持ちを見た』と申しております。素敵なお客様達に恵まれ、HummingBird、幸せなお店です。『パンを好きな人に悪い人はいない』、コレ←、私が三年の間に立てた仮説(笑)。でも、多分当たっている！(笑)
さて、先週木曜日の続き…
お客様に届けているつもりが、私の方が沢山頂いていた『見えない』けれど、大切なもの。
私が生み出すパンを美味しいと言ってくださり開店30分前から並んでくださったお客様、友達にあげたいからとお友達の分も買って行ってくださったお客様、毎週のように通ってくださったお客様、定期的にご来店くださっては毎回同じパンを買ってくださったお客様、「あれ、とっても美味しかったよ♪」と声をかけてくださったお客様、私のパンの成長を優しく見守って下さったお客様、パン屋を閉じることを残念がってくれたお客様…いつも支えられていたし、私の原動力でした。
こんなに小さなお店に果たしてお客さんが来てくれるのだろうか、私のパンの味が皆さんに受け入れてもらえるのだろうか…ドキドキしながらお店のロールスクリーンを上げた3年前。今までの人生で、一番駆け抜けた3年間。昨日のことのようにも思えるし、沢山の貴重な経験を・沢山の幸せを頂いた日々、ずいぶん前のことにも思えます。自分が生み出したもののために足を運んでくださるお客様がいらっしゃる、並んで買ってくださるお客様がいらっしゃる、それは、とてつもなく無く有り難いことで、とてつもなく嬉しいことでした。この３年間を支え、沢山の幸せを届けてくださったお客様には感謝の気持ちしかありません。
可愛いお手紙や、お花のプレゼント、沢山の「お疲れ様」「ありがとう」「待っているから」の言葉を頂き、果たして私の決断が正しかったのか、ちょっぴり決心が揺らぎそうになったくらいです。Humming Birdを愛してくださった皆様、本当にありがとうございます。
以下、私事になりますが…
今まで、「プロっぽくないから書くな」と言われていた家族のこと。私自身も、プライベートとは区別したかったのであまり触れませんでした。が、最後だから、少しだけ良いかな。
家族の協力なしでは成り立たなかった、私のお店。当日の外回りの掃除や、洗い物の手伝い、レジの手伝い等、今までどうもありがとう。試食では、いつも率直な感想を。気を使わずに本音を言ってくれる家族のコメントには絶大の信頼を置いていました。
家でパン屋をやることによって、親として至らぬ点も多々合ったはずなのに、一度も嫌な顔をせず、たった一口も不満を言わなかった子供たち。彼らが私のパン屋を誇りに思っていてくれたことに、度々救われました。「宣伝しておいたよ」「美味しかったって言っていたよ」、ストレートには言わないけれど応援してくれていたことが何よりうれしかったな。私の姿を見て、子供たちが何か感じてくれたら…と思った時もありましたが、気が付いたら私の方が支えられていた気がします。
そして、何より驚いたこと。昨晩夕飯前に皆が席に着くと、長男が何やらごそごそと。
『３年間お疲れさまでした。』と私に渡してくれた、サプライズプレゼント。
パン屋の裏も表も見てきた長男からの、彼が初めて自ら企画し、自ら選んできてくれたプレゼント。その成長ぶりが、その気持ちが、唯々嬉しかったです。プレゼントのチョイスも悪くない！(笑)
３年間（準備期間を入れれば４年間）、良い時も悪い時も、浮かれる私もダメな私も、いつもそばで見守り、受け入れてくれた夫と子供たちに、心からの、最大限の感謝の気持ちを、ここに記させてください。
今後の私はと申しますと、まずはパン屋の間手を付けられなかったことを片付けながら、また新たなスタートを切りたいと思います(^^ゞ
3年間、パン屋のためだった工房は、これからは家族のための（私のための？）工房に戻りますが、ひっそりでもパンも焼き続けていきたいと思っております。沢山のものを失ったと思っていた時にパン作りと出会い、パンに支えられてきた人生だから。
今朝も、家族に呆れられないよう何だかんだ言い訳を言いつつ、結局、パンを仕込んでしまった私(^-^;
でも、こればっかりはしょうがない。何故って、やはり私は『この世で一番好きなのは お料理すること 食べること』。それから…『美味しい、の笑顔を眺めること！』(笑)
最後になりますが…現時点では、全く白紙の状態の今後のHummingBird。ですが、もしも、もしも、数年後、数十年後、またご縁がありましたら、その時はどうぞよろしくお願いいたします。
そんな日が来たとしても、来なかったとしても、『私のパン』を大切に育て続けたいし、日々に散りばめられている『見えないけれど大切なもの』をきちんと感じながら過ごしていきたいと思っております。
まだ頭の中がごちゃごちゃしていてまとまりのない文章になってしまいましたが、最後までお付き合いくださりありがとうございました。
皆様の幸せと、皆様が今後もパンのある食卓を楽しんでくださることを願いつつ、このBlogも一区切りとしたいと思います。
2018年11月4日
ちいさなパン屋さん Humming Bird
昨日、昼前には全ての商品が売り切れ、皆様のお陰で完売にて最終日の営業を終えることができました。
３年間、通ってくださった方、応援してくださった方、どうもありがとうございました。
(閉店後にご来店くださった皆様、大変申し訳ございませんでした。)
特に夏以降、最後の方の方に商品が行き渡らないことが多々あったのですが（申し訳ございませんでした）、それでも、最終尾の方々は、並んでいる方々同士、初対面の方同士であっても、お互い譲り合い、うまく調整して気持ち良くパンを買ってくださったこと、とても感謝しております。私はレジのことでいっぱいであまり気が回らなかったのですが、そばで見ていた夫が『家族では無いのだけれど、家族のような、パン屋を通してという、なんだか不思議な連帯感、思いやりの気持ちを見た』と申しております。素敵なお客様達に恵まれ、HummingBird、幸せなお店です。『パンを好きな人に悪い人はいない』、コレ←、私が三年の間に立てた仮説(笑)。でも、多分当たっている！(笑)
さて、先週木曜日の続き…
お客様に届けているつもりが、私の方が沢山頂いていた『見えない』けれど、大切なもの。
私が生み出すパンを美味しいと言ってくださり開店30分前から並んでくださったお客様、友達にあげたいからとお友達の分も買って行ってくださったお客様、毎週のように通ってくださったお客様、定期的にご来店くださっては毎回同じパンを買ってくださったお客様、「あれ、とっても美味しかったよ♪」と声をかけてくださったお客様、私のパンの成長を優しく見守って下さったお客様、パン屋を閉じることを残念がってくれたお客様…いつも支えられていたし、私の原動力でした。
こんなに小さなお店に果たしてお客さんが来てくれるのだろうか、私のパンの味が皆さんに受け入れてもらえるのだろうか…ドキドキしながらお店のロールスクリーンを上げた3年前。今までの人生で、一番駆け抜けた3年間。昨日のことのようにも思えるし、沢山の貴重な経験を・沢山の幸せを頂いた日々、ずいぶん前のことにも思えます。自分が生み出したもののために足を運んでくださるお客様がいらっしゃる、並んで買ってくださるお客様がいらっしゃる、それは、とてつもなく無く有り難いことで、とてつもなく嬉しいことでした。この３年間を支え、沢山の幸せを届けてくださったお客様には感謝の気持ちしかありません。
可愛いお手紙や、お花のプレゼント、沢山の「お疲れ様」「ありがとう」「待っているから」の言葉を頂き、果たして私の決断が正しかったのか、ちょっぴり決心が揺らぎそうになったくらいです。Humming Birdを愛してくださった皆様、本当にありがとうございます。
以下、私事になりますが…
今まで、「プロっぽくないから書くな」と言われていた家族のこと。私自身も、プライベートとは区別したかったのであまり触れませんでした。が、最後だから、少しだけ良いかな。
家族の協力なしでは成り立たなかった、私のお店。当日の外回りの掃除や、洗い物の手伝い、レジの手伝い等、今までどうもありがとう。試食では、いつも率直な感想を。気を使わずに本音を言ってくれる家族のコメントには絶大の信頼を置いていました。
家でパン屋をやることによって、親として至らぬ点も多々合ったはずなのに、一度も嫌な顔をせず、たった一口も不満を言わなかった子供たち。彼らが私のパン屋を誇りに思っていてくれたことに、度々救われました。「宣伝しておいたよ」「美味しかったって言っていたよ」、ストレートには言わないけれど応援してくれていたことが何よりうれしかったな。私の姿を見て、子供たちが何か感じてくれたら…と思った時もありましたが、気が付いたら私の方が支えられていた気がします。
そして、何より驚いたこと。昨晩夕飯前に皆が席に着くと、長男が何やらごそごそと。
『３年間お疲れさまでした。』と私に渡してくれた、サプライズプレゼント。
パン屋の裏も表も見てきた長男からの、彼が初めて自ら企画し、自ら選んできてくれたプレゼント。その成長ぶりが、その気持ちが、唯々嬉しかったです。プレゼントのチョイスも悪くない！(笑)
３年間（準備期間を入れれば４年間）、良い時も悪い時も、浮かれる私もダメな私も、いつもそばで見守り、受け入れてくれた夫と子供たちに、心からの、最大限の感謝の気持ちを、ここに記させてください。
今後の私はと申しますと、まずはパン屋の間手を付けられなかったことを片付けながら、また新たなスタートを切りたいと思います(^^ゞ
3年間、パン屋のためだった工房は、これからは家族のための（私のための？）工房に戻りますが、ひっそりでもパンも焼き続けていきたいと思っております。沢山のものを失ったと思っていた時にパン作りと出会い、パンに支えられてきた人生だから。
今朝も、家族に呆れられないよう何だかんだ言い訳を言いつつ、結局、パンを仕込んでしまった私(^-^;
でも、こればっかりはしょうがない。何故って、やはり私は『この世で一番好きなのは お料理すること 食べること』。それから…『美味しい、の笑顔を眺めること！』(笑)
最後になりますが…現時点では、全く白紙の状態の今後のHummingBird。ですが、もしも、もしも、数年後、数十年後、またご縁がありましたら、その時はどうぞよろしくお願いいたします。
そんな日が来たとしても、来なかったとしても、『私のパン』を大切に育て続けたいし、日々に散りばめられている『見えないけれど大切なもの』をきちんと感じながら過ごしていきたいと思っております。
まだ頭の中がごちゃごちゃしていてまとまりのない文章になってしまいましたが、最後までお付き合いくださりありがとうございました。
皆様の幸せと、皆様が今後もパンのある食卓を楽しんでくださることを願いつつ、このBlogも一区切りとしたいと思います。
2018年11月4日
ちいさなパン屋さん Humming Bird
