言えるわけがない。 2016年06月

今月のおすすめ

銀座のカラス銀座のカラス
椎名 誠

朝日新聞社 1991-09
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 今月のおすすめというより、ひとり暮らしのサラリーマンにおすすめ。いや、それ以外の方たちにもおすすめ。椎名誠の『銀座のカラス』。
 これまでに、何度引用したり、言及したりしたものか。学生時代に読んだときは、新人サラリーマンの日常にそれほど共感できなかったけど、実際に働いて、自分で生活費を稼ぐようになってから読むと沁みる。自炊するシーンが多いのだが、貧しい食事を美味しそうに食べる主人公に救われた。青春小説としても読めるので、貧しくないサラリーマンにもおすすめ。僕のブログを読んでいる場合ではない。

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人は人に影響を与えることもできず、また人から影響を受けることもできない。

温度調節を変える

 冷蔵庫の温度調節を変えた。6段階で3.5に(6がもっとも冷える)。これまでは、数時間掛けて氷ができる、ごはんを冷凍することができれば充分だったけど、これからの時期は心許無い。下手に節約を考えない。使うべきときは使うのだ。もう少ししたら4に変えよう。さすがに、6にすることはないと思うけど、アイスを買うような生活になればするしかない。そんな生活はなさそうだが、必ずしもないとは言えない。
人は人に影響を与えることもできず、また人から影響を受けることもできない。

こんなにもしんどい仕事は初めてだ

 5カ月振りに僕の作業は定位置に戻り、運び屋にやきもきすることもなくなった。ひゃっほーい! と喜んだのも束の間。翌週に新しい派遣の子が入り、僕の平穏はわずか3日で終わってしまう。なんだこの糠喜びは、と思ったけれど、ここ5カ月と同じ状況に戻るだけである。それなりに慣れてきたので、これまでと同じように仕事をすれば良い。そう考えていたのだが、これまでとは違う状況に陥ることになるのだ。
 
 何が違うかというと、これまでの派遣の子は、午前中のみの手伝いだったけど、新しい子は1日中。つまり、僕の作業場に配属されたのだ。初日、2日は、特にどうということもなかった。定位置は諦めよう、僕はこの場所で仕事をするしかないのだ、と思い込ませるくらいである。変わったのは、新しい子が入って3日目である。僕の仕事がなくなったのだ。なんだそれは。
 前の子のときと同様、本来は僕がひとりでやっていたメイン作業のいくつかを、新しい子が担当していた。午前中だけではなく一日中なので、新しい子は、前の子よりも多くの作業をこなせることになる。その結果、僕がするはずの作業も新しい子に回されていしまい、僕のする仕事がなくなってしまった。新しく入った子に、仕事がないから、とは言えないだろうけど、なんだこの仕打ちは。
 まったくなくなったわけではなく、社員用の機械と、材料を入れる数台の機械がある。今日はこれでやってくれんか、と上司に言われたので、解りました、と答えるしかない。社員用の機械は、材料を1個ずつ加工するもので、材料をセットする、加工する、終わったら削り屑を処理して、次の材料をセットする。そのくり返し。加工している時間に、他の機械に材料を入れにいくことになる。ただ、これがきつい。
 社員用の機械が材料を加工するのに掛かる時間は、1分30秒くらい。その間に、他の機械に材料を入れに行くわけだが、これらの機械は、材料を複数セットすることができるので、ある程度の数を入れてしまえば、しばらくは追加の必要がない。10分、20分放っておいても平気である。
 つまり、10分か20分に1度様子を見に行けば良い機械を、1分30秒の間隔で見に行っているのである。当然、材料はほとんど加工されていない。ようやく1個加工されたので、新しい材料を1個入れる。複数セットが可能な機械で、1個ずつ材料を入れるとは。アホウとしか思えない。
 社員用の機械の前で、加工されるまで待っていれば良いのだけれど、それは余り良くない。作業場の従業員自体は少ないけれど、偉いさんが来たり、他の部署の人が来たり、運び屋が来たりと、人の出入りが多いのだ。そんな中、機械の前でぼうっと突っ立ている姿はアホウとしか思われない。
 だから、短くできる作業を、長く引き伸ばすのはアホウらしいと思いながらも、上司に言われた以上は続けるしかなかったのだ。今日限りだから諦めよう。明日には何か用意してくれているだろうと。そう考えて、とにかく仕事を終えたのだが、翌日になっても状況は変わっていなかった。なんでやねん。しかも、残業を頼まれるって。要するに、僕が社員用の機械を扱っているから、これだけは進めて欲しいってことなんだよ。ただ、メイン作業のほとんどは、新しい子に回しているので、僕のする作業がない状況は変わらない。
 1日ではなく、半日だけの手伝いにしてもらえよ、と思ったのだが、そんなことを言えるわけがない。アホウのような仕事を、これが普通だよ、と思るように慣れるしかないのだ。これまでに、仕事がきついとか、時間が長いとか、同僚の頭がおかしいとか、しんどい仕事はいくつもあったけど、こんなにもアホウな理由でしんどい仕事は初めてだ。これがちょうど、「泣いて泣き喚いて泣き止んだから」のころである。キッチンオリジンの唐揚げスプラッシュもこの時期のこと。
 こんなにもしんどい仕事が続くなら、せめて定時上がりにしてもらおう、仕事もないのに残業はできません、ときっぱり断ろう。そう考えて、翌週の仕事へ行ったのだが、上司に残業を頼まれて、解りましたと答えてしまった。なんてことだ。冷静に考えれば、これまでよりも少ない仕事量で、これまでと同じ額の給料がもらえる。ただ、やらなくて良い仕事をやる、あえて時間を掛けて作業をするのがとんでもなくしんどいのだ。
 これを理由に辞めてしまおうかと考えたけど、無断欠勤を経て復活したこともあり、僕の気持ちが台無しになってしまう。それに貯金もまったく増えていないので、簡単に辞めることはできなかった。
 ただ、この作業場に新しい派遣を入れたのは上司ではなく、もっと上の人たちだろうから、この状況をなんとかして欲しい、と言っても変わらないような気がする。僕がアホウになれば良いだけのこと、諦めたその矢先。新しい子が仕事を辞めた。前の子と違い、本当に唐突に辞めたようである。なんてことだ。
 それにより、僕の作業も定位置も、10日振りに戻るのだが、ひゃっほーい! とは喜べない。すぐに新しい派遣が入るとは限らないけど、いずれまた入る可能性はある。とはいえ、さすがに今回の一件で、僕の仕事がなくなることに上司も気づいただろうから、次に派遣を回されることがあっても、たまの手伝いとか、午前中だけとか、それなりの融通を利かせてくれると思う。たぶん。

 ここまでが、僕の仕事に於ける最新状況。変化があれば書くけれど、それまでは、これまでに書いていなかった仕事のことを書いておこう。仕事のことだけでも、現在に追い着かないと。仕事以外の過去のことは、まあ、仕事のことを書いたあとに追い追い。
人は人に影響を与えることもできず、また人から影響を受けることもできない。

ブログの罠

 ブログの毎日更新をやめる。

 ブログの毎日更新は足枷にしかならないと、再開時に気づいていたはずなのに、いつの間にか再開していた。毎日更新が続くと、できる限りは続けてみようと考えて、短く書きやすい記事を優先するようになる。また、長い記事を書いても、記事数が足りないからと、ブログ書き以外の時間に記事を書いてしまうこともあった。
 「そうだ、ゲームをしよう」と2カ月前に決めたのに、未だに果たせていなのは、ブログの毎日更新が原因である。土曜にしろ、日曜にしろ、ブログ書きのあとにゲームの時間を作っているため、ゲームはやめてもう少し記事を書こうと考えてしまうのだ。このパタンを続けたら、『しゅきしゅきだいしゅき!!』が永久にクリアできない。なんてことだ。
 
 これは不味い。不味過ぎる。ということで、今週からブログの毎日更新をやめることにした。ブログ書きの時間に、書けた記事だけを公開するよう。1記事なら土曜だけ、2記事なら土曜と日曜、3記事なら土曜と日曜と月曜、といった具合に。月末公開の、「今月のおすすめ」だけは例外になるけれど。
 毎日更新のために時間外に書いたら、ブログ書きの時間を週に1度に決めている意味がない。ブログは趣味かもしれないけれど、やりたいことは他にもたくさんある。ブログの優先順位を高めてはいけない。
 そもそも、ブログに書く時間が多過ぎたせいでブログをやめたのに、それをくり返すのは、いくらなんでもハムスタ過ぎる。つまり、今後もブログを続けるため、パタン通りに過ごして他の趣味も進めるために、ブログの毎日更新をやめるのだ。そんなわけで、毎日更新しないブログを始めますか。
人は人に影響を与えることもできず、また人から影響を受けることもできない。

キッチンオリジンにクレームの電話を掛けた

【2016年6月10日公開】

 自宅近くにキッチンオリジンができたので、週末は試しに買ってみようと決めていた。初めて利用する店で、計り売りの惣菜と弁当を買った。唐揚げが大きく、蓋が外れそうだったので輪ゴムで留めて会計をした。店を出て酒を買って帰る途中、袋の中で唐揚げがスプラッシュしていることに気がついたエッ? (;゚⊿゚)ノ マジ? レジで輪ゴムを外されたらしい。なんで? 最寄りスーパで半額惣菜を買うときに、容器に入れて輪ゴムで留めて会計をしているけれど、それを外されたことは1度もない。しっかり蓋を嵌めれば輪ゴムは必要ないと思われたのかも。いや、それならそれで言ってくれないと困るんだが。せっかく、週末豪遊として高い唐揚げを買ったというのに。店に戻って怒鳴り込むのも大人げないので、そのまま家に帰ることにした。とはいえ、これを理由に2度と利用しないのも大人げないと思い直して、クレームの電話を掛けることにした。クレームといっても、僕は紳士なので声を荒げたりしない。このようなことがあったのです、これからは注意して戴きたい、と淡々と告げただけである。唐揚げを新しいものに変えて欲しい、という主張はできるだろうけど、その時間も手間ももったいない。このような注意があった、と店に告げてもらえれば充分である。とはいえ、ほとぼりが覚めるまでは行かないだろう。3年後くらいか? 書いてすっきりしたので、この記事は土日中に消します。僕は書けば解る人間なのだ。さて、酒を買いに行くか。週末だもの。

 みたいな記事を発作的に書いてしまった。豪遊として酒と弁当を飲み食いするはずが、弁当を買いに行ったためにむかついて酒を飲むハメになってしまった。しかも、3本続けて飲むというもったいなさ。一晩明けて、冷静に考えてみると。容器は2種類あったんだよ。蓋と容器が分かれているものと、蓋と容器が一体化しているもの。おそらく、輪ゴムは後者の方に用意されていたのだろう。前者は、蓋をきちんと閉めれば、輪ゴムは必要ない。ただ、僕が唐揚げを詰め過ぎて、蓋がきちんとはまらなかった。もう1個容器を使うよりは、1個で収めてしまおうと、輪ゴムで固定したのだ。それをレジの子が、おそらくは杓子定規に、蓋付き容器に輪ゴムは使わないからと外してしまったのだろう。それなら、きちんとを蓋を嵌め直すか、外したことを伝えて欲しいと思うが。そういう教育をされているのだから仕方がない。レジ担当ではなく、店の指導の問題である。まあ、量り売り惣菜を買ったのが初めてだったから、使い方が良く解らなかったわけだが。教訓としては、容器一杯に詰めない。余裕を持って入れれば、蓋で容器を固定することができ、輪ゴムの必要もないだろう。せっかくの豪遊を台無しにしてしまったので、今後は気をつけよう。そんなにすぐには行かないだろうけど。
人は人に影響を与えることもできず、また人から影響を受けることもできない。

たったひとつの冴えたやりかた

 酒は350ml。最低限、これだけは守る。
 平日に買っても、複数本買っても、コンビニで買っても、自販機で買っても、むかついて買っても、不安や怯えで買っても、嬉しくて買っても、しんどくて買っても、どのような理由で買ったとしても、酒は350mlを徹底する。500mlを買うのは特別なときとは考えず、500mlは買わない。350mlを守れるようになったら、複数本買うのをやめて、酒を飲む量を減らしていく。とんでもなく迂遠な決まりだけれど、いきなりすべてをやめることができない以上、少しずつでも良いから減らしていくしかない。
人は人に影響を与えることもできず、また人から影響を受けることもできない。

670mlを試してみる

 酒ではなくて。麦茶のことである。
 僕が職場にペットボトルを持っていくことは何度も書いている。夏場は麦茶、それ以外は烏龍茶を持っていくことが多い。当初は、500mlのペットボトルのお茶を適当に買い、それを水筒替わりに使っていたのだが、去年の夏に、伊藤園の健康ミネラルむぎ茶600mlを見つけて以降、ペットボトルは600mlが定番になっている。
 500mlを越えるペットボトルは、例えばいろはすなどもあるのだけれど、エコのためにかなりの軽量化がされていて、水筒代わりに使うことは難しい。その点、伊藤園のペットボトルは頑丈な作りのため、水筒としての使用に耐えることができる。さすがに限度はあるけれど。
 今年も、伊藤園の600mlを夏場に利用しようと考えていたのだが、最寄りスーパで650mlを、コンビニで670mlを見つけた。ほとんど差はないので、670mlのペットボトルを職場に持っていくことにした。定時上がりの日、残業の日と。量が多くて残るのであれば、500mlに戻すしかないけれど、6月現在の暑さで、ほぼぎりぎり、余ることのない量だと解った。今後、夏場のペットボトルは670mlにしようと思う。

 そういえば。製本工場で働いているときに、2リットルのペットボトルを水筒代わりに使っている人がいた。ペットボトルにタオルを巻いて、それを輪ゴムで留めていた。常に自分の足許に起き、ことあるごとに飲んでいるおっさんがいたのだ。タオルが巻いてあったので、中身がアクエリアスそのものだったのか、麦茶なり烏龍茶なりを入れてあったのかは解らなかったけど。こんなにも水分補給が必要な人もいるのだな、ということを知った。
 この職場での心残りは、大尉に何も言わずに辞めてしまったこと、職場近くのかつやに行けなかったことである。今後2度と、連絡することなく仕事を辞めることは、バックレて仕事を辞めることはしない、と誓ったはずだったんだが。自分で決めたことも守れないへたれが僕である(開き直れば良いわけではない)。
人は人に影響を与えることもできず、また人から影響を受けることもできない。

ところであの時の気持ちは 忘れることができたでしょうか

 2012年内で、現在執筆中の小説を終了。
 2013年内で、できる限りのミステリ執筆。
 2014年には、地元に帰って正社員の仕事を探す。

 という目標を立ててから、いったいどれだけの時間が過ぎたというのか。ひとつとして達成できていない状況がなんとも。そのときそのときで、最適の行動、最善の生活パタンを試しているはずなんだけど、終わってみればそうでもない、ということか。とにかく執筆を進める。今書いている話を終わらせなければ。根本的な状況は変わらないのだ。ミジンコライフもいい加減限界だろう。
人は人に影響を与えることもできず、また人から影響を受けることもできない。

Re:ゼロから始める派遣生活

 僕の作業場に手伝いに来ている派遣の子が辞めたため、僕の作業場や定位置や昼休みが、5カ月振りに元に戻った。まったく、ひゃっほーい! と叫び出したいくらいだぜ。派遣の子が辞めない限り状況は変わらないし、自身が希望したわけではなく、上に言われてのことだろうから、その子を恨むのは筋違いである。かといって、その子がいつ辞めるのかなど解らないし、そんなことを考えていても仕方がない。現状、とにかく慣れるしかない。これが普通だよ、と思えばどうにでもなる。とぼかしていたことを、ここで書いておこう。

 簡単に言うと、僕の作業場に於ける定位置が変わったのだ。
 本来は、互いに別場所へ手伝いに行くという話だったので、僕がいない午前は、その子が僕の作業している場所を使い、僕が戻ってきた午後からは、引き続きその場所で作業をするのだと考えていたのだが、僕が別場所へ手伝いに行くようになったのは、4月に入ってからのことである。それまでは、同じ作業場で、僕ともうひとりの派遣の子が重なることになった。
 基本的に、検品などのメインの作業をこなしつつ、合い間に複数の機械の材料を入れ、加工された製品を一定の数ごとケースにまとめる、みたいな流れである。検品作業は派遣に回されるので、正社員は常になんらかの機械を担当している。初めての残業以降、僕は社員用の機械も扱うようになり、それが「傷物語」に繋がったような気もするけれど、さすがに使い方も解ってきて、機械油で汚れないように作業できるようになっている。
 僕にとってはいつもの仕事だが、その子にすれば新しい仕事のため、扱う機械の近い場所で、上司が作業をさせていた。要するに、僕が作業をする場所が、その子に取られてしまったのである。それ自体は別に構わないけど、機械ばかりがたくさんある作業場なので、他に作業をできるような場所がない。そこで上司が無理やり作ったのが、材料置き場の隣だった。
 これまでは気にしていなかたけど、その場所で作業をしていると、1日に何度も材料が届くのが解る。運び屋の人たちは、僕がいても、構わず隣に材料を置いていく。これまでそこに置いていたのだから当然だろう。それを上司が、それぞれの材料を使う機械の前まで持っていくのだが、すぐにというわけではない。上司は上司で、別場所へ行ったり、離れた機械を扱っていたりで、材料が届いたかどうかを常に見ているわけではない。すると当然、僕の隣に材料が溜まるわけである。この場所、邪魔じゃないのか。
 そう思ったところで、僕はその場所で作業をするように言われているし、運び屋の人たちもその隣に材料を置くように言われているのだ。なんだこのやりにくさは。そこで僕が取った方法は、できるだけ作業に使うスペースを小さくする。それにより、ほんの少しだけでも、材料を置く場所を大きくしようとしたのだ。付け焼刃程度にしかならなかったが。
 僕自身が、この材料をどこに置くかを上司に訊いて、すぐに動かせれば良いのだが、それをやっていたら切りがない。一台に一種の材料というわけではなく、様々な材料が運ばれてくるのだ。日によってどの材料を加工して、どの機械を動かすかなど、派遣の僕には伝えられない。それに、いちいち訊くにしても、上司が作業場所を離れていることが多いので、問題解決にはならない。
 つまり、この場所で作業するのは邪魔ではないかと思いつつ、運び屋の人たちの邪魔にならないように注意して作業しなければいけないのだ。鬱陶し過ぎる。そのうち、気持ちがくさくさしてきて、1日に何度も持ってくるなよとか、俺は上司に言われてこの場所で作業しているんだからな、文句は上司に言えよな、などと思うようになってきた。
 お前邪魔だよ、と言ってくる人はいなかったけど、この人たちもこの人たちで、あとのことを考えずに置いていくのだ。運び屋の人が同じ部署なのか、他部署なのかは知らないけれど、置くだけ置いて、すぐに出ていく。他の部署にも、次々と材料を届けるが仕事なのだろう。
 余りにも邪魔になりそうなとき、材料が溜まり過ぎたときは、自分の動かせる範囲で材料の位置を変え、次の人が材料を置ける場所を作ることにした。そして、運び屋のことは気にせずに作業をする。僕が仕事を続ける以上、この状況は変わらないだろうから、どうにか慣れるようにしたのだ。これが普通だよ、と思えばどうにでもなる。
 その中で1度、キレそうになったことがあった。例によって運び屋が来て、僕はちょうど機械の材料を入れに行くところだった。戻ってきたら、僕が作業をしていたその場所に、材料が積み重ねてあったのだ。なんでやねん。僕が毎日この場所で作業しているのは知っているだろうに。というか、ついさっきまで、僕がその場所で作業をしていただろうに。どうしてこんなところに置いていくのか。既に運び屋はいなくなっている。僕はその材料を蹴り散らかしてしまおうかと思ったのだが、そんなことをして、上司に叱られるのは僕であり、弁償する破目に陥ってしまう。危うくブレーキを掛け、踏み止まることができた。
 とはいえ、この日はさすがにむかついて、仕事帰りに自販機で酒を買って飲んで、更にはじゃんぼで焼きそばを買い、平日なのに飲み食いをしている。幸いだったのは、従業員全員が帽子をかぶっているので、運び屋の顔を覚えていないこと。変に覚えてしまうと、次に見掛けたとき不穏になるし、行きや帰りに会っても挨拶すらできなくなる。こいつがあの運び屋かもしれない、という疑心暗鬼は避けたい。少なくとも、工場ですれ違った人とは、これまで通りの挨拶ができるのだ。
 こんちくしょうと思ったのはこのとき限りだけれど、一年使い続けた定位置が変わるのはつらかった。そんな生活が、唐突に終わりを告げることになった。

 私、今日で辞めるんです、と派遣の子が言った。5月末日、5分休憩時のことだった。若い社員も僕も、余り話すタイプではないので、休憩室で一緒にいても、話すことはほとんどないのだが、最終日だからか、その子が話し掛けてきた。そうなんですか、お疲れ様です、と答えながら、本当なのか、と僕は思わず喜んでしまった。これで、かつての場所に戻れるかもしれない。
 最後ということで、少しだけ話した。僕よりちょうど、1年多く勤めていたみたい。つまり、僕は1年経って別場所の作業が加わったけど、この子は2年経って別場所の作業が加わったのだ。さすがに、辞める理由は訊けなかったけど、新しい作業場、手伝いに来ているこの作業がしんどくなってきたのではないかと。
 この子が手伝いに来て2週間が経ったころ、3日ほど仕事を休み、その翌週は、連絡もなく休んでいたことがあった。本当は、このときに辞めてしまうつもりではあったけど、どうにか考え直し、持ち直し、仕事に復帰したのではないだろうか。勝手な想像ではあるけれど。女の子に、指先が油で汚れる作業はつらいだろう。実際、手袋を付けて仕事をしていたし。これまで彼女が手伝っていた作業場では、油で汚れる作業はなかったのだから尚更である。手伝いに来ていた子が女の子である、との情報を出したのはこれが初めて。不要な情報は、できるだけ書かないようにしている。僕のためにも、他人のためにも。

(蛇足だけれど。僕がへたれて無断欠勤をした翌週、えいやっと仕事へ行くことができたのは、この子の例を思い出したからである。2度は無理だろうけど、1度だけなら許してもらえるだろう。これまで愚直に真面目に働いてきたのだ。誠心誠意謝れば、まず仕事に復帰できるはず、という卑怯な読みがあった。まあいいや、どうだって、と思って、引きこもっていたけれど、わずかな希望だけは残しておいたのだ。全く以て潔くなんかない)
(蛇足の蛇足だけれど。この期間には、普段書かないような記事を公開している。ブログに嘘を書いても構わないという記事、震災の不幸は目に見えやすいという記事。内容がマイナス過ぎたので、数時間だけの限定公開だった)
 
 そんなわけで。5カ月振りに僕の作業は定位置に戻り、運び屋にやきもきすることもなくなったのだ。ひゃっほーい! と喜んだのも束の間。翌週に新しい派遣の子が入り、僕の平穏はわずか3日で終わってしまった。なんだこの糠喜びは。って、長過ぎるだろ。僕の仕事は更にしんどくなるわけだが。続けて書く時間がないよ。
人は人に影響を与えることもできず、また人から影響を受けることもできない。

俺の嫁

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 なんだかんだで百草丸との付き合いも30年になるのか。飲み過ぎや食べ過ぎの生活でも、どうにか生きていけるのは、百草丸があればこそ。言わずもがな、僕のHNの由来である。ビタミンC、亜鉛のサプリメントは、なくても困らないのだが、風邪の予防や鬱の対策になるようで、プラセボで構わないと購入している。百草丸はなくなりそうになったらすぐに買いに行くけれど、ビタミンCや亜鉛がなくなってもすぐに買い行くことはない。百草丸を買うときに、ビタミンCと亜鉛を一緒に買うという関係。

 という記事を書いたあと、Amazonでいくらで売っているかを調べたところ。4100粒が1706円という安さ。僕はいつも、ドラッグストアで1900粒1300円を買っているので、400円追加するだけで2200粒も多くなる。とはいえ、1900粒で2カ月は持つから、4100粒だと4カ月は持つ計算になる。使用期限に問題はないのだけれど、さすがに4カ月分のストックは要らないか。飲まないで済めば、それに越したことはないのだし。そんなわけで、俺の嫁にはスリムなままでいてもらおう。
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うどんリミテッド2

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 かまたまうどん。

 そばは、かけそばやざるそばくらいしか作れないけれど、うどんは、焼きうどんやかまたまうどんやカルボナーラうどん、更には鍋のシメにしたりと、使い勝手が良い。それは解っているけれど、かけそば、かけうどんを夕食にすることが多いので、ゆでそばとゆでうどんは、毎週、同じ数だけを買っている。今のところは2袋ずつ。
人は人に影響を与えることもできず、また人から影響を受けることもできない。

乾麺ゆで麺頂上決戦

 値段や容量によって違いがあるので、一律にこれがもっとも安いとは言えないけれど、僕が買う店と値段で比べるとこんな感じ。

 そうめん<ゆでそば=ゆでうどん<乾麺そば=乾麺うどん

 そうめんが一番安い。続いて、ゆでそば、ゆでうどん。乾麺そば、乾麺うどんが一番高い(ここで言うそうめんとは、機械製麺のことである。手延べそうめんは、おそらくもっとも高くなる)。
 この結果を予想していたわけではなく、短時間で作れるからと、今年の夏は、そうめん、ゆでそば、ゆでうどんを夕食のメインに決めたのだが、結果的に節約ができる順番で買っていたことになる。乾麺を、かけそば、かけうどんにするのは手間が掛かるけど、ゆで麺であれば、かけそば、かけうどん、ざるそば、ざるうどんを簡単に作ることができる。つまり、1年中使える。乾麺は保存が利くけれど、1カ月に1度も買い物に出掛けない、ということはないだろう。ゆで麺を、買って数日後に食べてしまえば良いだけである。やはり、乾麺より、ゆで麺の方が使い勝手が良い。
 調べて興味深かったのは、乾麺はゆでると約3倍の重量になる、ということ。つまり、乾麺1束で、ゆで麺1袋よりも多くなる。そうめんはうまいからと、いつも2束ゆでていたけれど、これからは1束を試してみようと思う。
  
 そんなわけで、そうめんの夏を始めますか。タワーファンも出したことだし、対策は万全。そうだそうだソーメンだ。夏の夜ふけのソーメンだ。
人は人に影響を与えることもできず、また人から影響を受けることもできない。

このごろあちこちの家で流行っている「網戸」を入れてもらいたいものだ、と思った。

 椎名誠の『銀座のカラス』の影響で、そうめんを作るときにびっくり水を入れたり、米を炊く前に水に浸していたのだけれど、現代の調理器具では余り意味がないみたい。実際のところ、効果があったのかどうかが解らなかったんだよ。美味しいような気がする、と思っただけで。平成30年も近いというのに、昭和40年代半ばの炊事方法がぴたりと当て嵌まることはないだろう。
 まあ、少しの手間で美味しいと思えたのなら、それはそれで良かったのでは。タマネギキャベツカツオブシ炒めや、ショー油マヨスパゲティは、昭和が平成になろうと、変わらずうまかったわけだし。これからは、その手間を省いて、美味しいごはんと、美味しいそうめんが食べられるのだ。
人は人に影響を与えることもできず、また人から影響を受けることもできない。

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Author:もぐさ
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ブログを書くのは、土曜1時間、日曜1時間、週2時間。ブログメモをまとめる時間は、土日の早朝、もしくは雑用時間。数日遅れで公開しています(当日日記の後日公開)。

体調維持。腹八分目。消化で体力を消耗しない。節約して貯金。同情より金。とにかく金。同情するなら金をくれッ!!

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