すっかりご無沙汰しておりますm(_ _)m
この冬は正月前後がかなりの暖冬だったためか、いつもは立春の後に見頃となるロウバイがほぼ満開になっていました。
この写真を撮ったのは、1月半ばのことです。
その後、一気に寒波が到来したため、しばらく見頃が続いているかも。
★ Canon PowerShot G1X Mark IIここは、埼玉県西部の秩父地方。
そこにある宝登山。
「ほどさん」と読みます。
関東地方にはあちこちにヤマトタケル伝説が残っていますが、ここもその一つ。
東国遠征の途中、たぶん、筑波山からの帰り道、この地を通ったヤマトタケル一行(というか、征伐軍)が、にわかに山火事に遭ったそうです。
窮地に陥った一行ですが、そこへたくさんの山犬たちが駆けつけ、身を挺して山火事を消してヤマトタケルを守ってくれたと伝えられます。
「火止山(ほどさん)」と名付け、社を建て祀りました。
後に、現在の「宝登山」という字が当てられました。
現在、宝登山神社がふもとと山頂に残っていますが、その縁起にそのように伝えられているそうです。
★ Canon PowerShot G1X Mark II「ヤマトタケルノミコト」は、日本武尊(日本書紀)、倭建尊(古事記)のように表記されてきました。
が、常陸国風土記のように「倭武天皇」と伝える書物もあります。
注釈に、「日本書紀によって天皇の御歴代が確定する以前の称により、天皇と称したもの」とありますが(岩波書店『日本古典文学大系 風土記』)、そんな簡単に済ませて果たして良いものか...と思ってしまいます。
ヤマトタケルは、第十二代天皇・景行天皇の皇子です。
天皇の命を受け、日本各地に征伐に出かける物語が記紀に伝えられていますが、その内容をそのまま真に受けると、父である景行帝はかなり人使いが荒かったようです。
★ Canon PowerShot G1X Mark II「風土記」は日本各地のものがもともとあったようですが、残念ながら現在に伝わっているものが非常に限られています。
誰からも忘れ去られ、どこかに埋もれているのではないか、というかすかな期待はしておりますが...(^^;
「武蔵国風土記」なるものがもし発見されれば、そこにはきっとヤマトタケルの活躍についても書かれているのかなぁと想像しています。
宝登山の話や、両神山(りょうかみやま)の話など。
★ Canon PowerShot G1X Mark II写真の奥に見えているのが、両神山です。
ノコギリのようなギザギザの形をして見えます。
ヤマトタケルが、この山を目印に8日間見ながら行軍した、とか、筑波山からこの山を見、そこを目指して8日間進軍した、とか。
8日間(ようか)にわたって見ていた山、なので、「ようかみやま」。それが変化して両神山(りょうかみやま)となった、とか。
ということは、筑波山頂からこの山が見えるのでしょうね。
一度確かめてみたいです(^^)
★ Canon PowerShot G1X Mark IIヤマトタケルは、「東(あづま)の夷(えみし)の國を巡狩(めぐりみそな)はして」、平定していったようですが、いったいどのような人たちを征伐したのか。
せめて、関東地方の風土記がもうちょっと残っていてくれたら、少しはヒントが隠されているのではないのかなぁ...とやはり想像しています。
というわけでは、ロウバイとは全く関係ない話でした...(^^;