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HDR10+とQLEDを展開するSamsung。絵画テレビThe Frame、Gear Sport/完全無線IconX

 Samsung Electronicsは、「IFA 2017」において、量子ドット採用の液晶テレビ「QLED」シリーズの新製品や、絵画のようなテレビ「The Frame」を発表したほか、8月にニューヨークで発表した「Galaxy Note8」を欧州でも披露。合わせて、スマートウォッチの「Gear Sport」などの周辺機器も発表した。

SamsungブースのQLEDコーナー

QLED液晶と、絵画のような「The Frame」

 液晶テレビの新製品として、HDR10対応のQLEDシリーズ55~65型モデルを披露した。同シリーズは14モデルまでラインナップを拡大した。上位モデルから順に「Q9」、「Q8」、「Q7」を用意し、Q8/Q7は曲面とフラットの2種類、Q9はフラット型のみ展開。Q8のフラット型「Q8F」はIFAに合わせて順次販売を開始し、55型は約2,599ユーロ、65型は約3,599ユーロ。

QLEDテレビ

 絵画のように壁に掛けて、芸術作品や写真などのアート作品も観られるテレビ「The Frame」も発表。43型の「The Frame」は10月に発売予定で、約1,499ユーロ。このテレビに向けて開始するサービス「Art Store」において、LUMAS、Saatchi Art、Sedition、Prado Museumといったギャラリーや博物館から約1,000点のアート作品にアクセスできるという。

The Frameの展示コーナー

HDR10+の画質を比較

 Samsungが発表し、パナソニックとFOXも共同推進することを明らかにしたHDRの拡張規格「HDR10+」をブース内でアピールしている。

HDR10+をアピール

 HDR10+は、シーンにあわせて動的なトーンマッピングを行なうことで、映像品質を高められる点が特徴。制作者の意図に合った表示でコンテンツを視聴可能になるという。2018年1月にライセンスを開始予定で、テレビやBlu-rayプレーヤー、映像配信サービスでの導入を目指す。SoCベンダーにはロイヤリティフリーのメタデータを提供するという。

 IFAのブース内にHDR10+のコーナーを設け、既存のHDR10との違いなどをアピール。手元にあるバーを左右にスライドすると、HDR10とHDR10+の画質の違いが分かるというシミュレーションの展示も用意している。

HDR10+の画質をシミュ―レートした映像を確認できるコーナー

Galaxy Note8や腕時計型Gear Sport。完全ワイヤレスイヤフォンIconXも

 スマートフォン/モバイル機器関連は、「Galaxy Note8」のほか、腕時計型の「Gear Sport」や、「Gear Fit2 Pro」が展示された。

Galaxy Note8

 いずれも防水に対応し、Speedoのスイムトラッキングアプリに対応。水泳時のタイムや速度、ストロークなどの計測ができる。心拍計なども搭載。Gear Sportは、1.2型有機ELを備え、ミルスペックの耐久性を持つ。Gear Fit2 Proは曲面の1.5型有機ELを備え、GPSによりランニングなどのトラッキングも可能。

Gear Sport(右)
Gear Fit2 Pro

 また、左右完全ワイヤレスイヤフォン「Gear IconX」も展示。Gear SportやGear Fit2 Proとの組み合わせでフィットネスでの利用を提案している。本体デザインもアップデートされ、Black、Gray、Pinkの3色を用意。

 IconXは、対応スマートフォンを音声操作できる「Bixby」に対応。Galaxy Note8、Galaxy S8、Galaxy S8+との組み合わせで、IconXをタップすると、音楽や通話時の操作が声で行なえる。

Gear IconX

 そのほか、ブースの特徴としてSamsungが'17年に買収したHarman InternationalのブランドであるAKGのコーナーも用意された。「K872」などのリファレンスヘッドフォンのほか、Bluetoothヘッドフォン/イヤフォンなどを、Galaxyスマートフォンからの再生で試聴できるようになっていた。

AKGのコーナー
K812などを試聴できる