夏の色、匂いが濃くなった、7月の初めの日。
京都と福岡より、女性たちが主役を担う、柔らかいナリをしたステキなグループ二組がアトホールにやって来た。
ホールの中は夏の空気。ムンとした熱気がこもる。
彼女たちを迎える大分組は
「ネネカート」。彼らがまずトップバッターで登場する。
ドラム、ベース、ギター、キーボード&
ピアニカから、小技が効いたシルキーな音を皆に届ける。楽器の重なり、メインボーカル足立の声とキーボード矢野の女声コーラスが絡む、心地いい空気。細野晴臣のナンバーをカバーし、また違った色のシティポップ感が加わる。
そして、福岡より"おはよう こんにちは こんばんわ"
「178+hippos」。
シンガー/サウンドクリエイターNagano Yasukoのソロ+αユニット。彼女の歌とギターを4人のメンバーが、ドラム、ギター、ベース、micro
KORG、
ピアニカ、
フルート、そして様々な楽器
トイ、曲ごとに持ち場、楽器を入れ替わりながら支える。
柔らかな手触りの歌たちを、素朴に、されど多くの色合いで色づけしていく、草薫るガレージポップ。響くグレートアマチュアリズム。
ラストは京都からやって来た4人組
「薄花葉っぱ」。
コントラバス、アコースティックギター、ピアノ、
ピアニカなどのアコースティックな香りの楽器、そしてサンパチマイクが似合うように、真っ直ぐに立てられたスタンド。
ふくよかな空気を醸しだす、それぞれの楽器の音の上、女性的だが硬めの下村の唄声が奔放に動き廻る。
ルーツミュージック、
トラッド、
ハワイアン、様々な養分を取り込み、
ジャズ、
歌謡曲と言った日本の旧き佳き大衆音楽を背骨とし、心地よい空気を観る者に提供する。
風通しの良いプロフェッショナリズム。
"あをによし 夏のこの夜は 咲く花の 薫るがごとく 今盛りなり"
2010/7/1(木)
薄花葉っぱ
http://www.geocities.jp/happahakka/http://www.myspace.com/hakkahappa178+hippos
http://www.myspace.com/nagano178ネネカート
http://www.myspace.com/nenecart