およそ4年ぶりの日本ツアー、前回も大分を訪れたアメリカン
アシッドフォークグループ
「Maquiladora(マキーラドーラ)」。彼らが、サイケデリックグル
「Acid Mothers Temple」の
河端一、
東洋之と共に大分を再び訪れる。
トップバッター
「揺れるカリメロ」。インストからぬるりと侵食。輝度の強い画像がプロジェクターより映写される。二本のギターが金鳴り出し、変則セッティングのドラムのキックとコーラスの掛かるベースが重なる。ぶ厚い音の壁、ヘビーシューゲイザー。確たる世界観の元そそり立つ
よりまとまりの良くなった演奏、
抽象的な音像の中で深く余韻を残し、声が響く。
続いては
hugh。一人のステージ。
タカミネのギターをアンプに繋ぐ。出てくる音は今までとは違うように響く。弦の鳴る裸の音に、リバーブがくっついてくるように感じる。それを細かな指使いの指弾き、弦、胴を叩く、スラップするようにはじく、様々な奏法を使い、小さく言葉をつぶやく。夏の夜に感じる春の調べ。
「buremen」、セッティングを終わるか否か、小松がふらっとカオシレーターをなでる、耳に突き刺さるノイズが出る、慌てたように照明が下がる。
リズムボックスから生み出される単調なリズム、空気を揺らすキック、確かに身体を動かしたくなる。ギター2本、ベース各々が主張を持って暴れ廻る。ベローンと伸びる、纏わり付く声。物量大量投入。音の嵐。
今回、「Maquiladora」は二人編成。のっぽで髭のエリックと、
役者業もこなすイイ顔のブルースがステージ真ん中に立つ。ステージ両翼に
アシッドの二人、東が
アナログシンセ、河端がスタインバーガーで鎮座する。
主役二人はアコギ、エレキ、ベースを各々が曲によって持ち替えながら、ともに歌い、声を、音を、重ねる。スペーシーなシンセ、ギター弓弾きなどから作られるドローンで化粧される。
しかし、その素顔はフォーク、カントリーと言ったアメリカのルーツミュージックの香りを濃厚に感じさせるもの。
サイケデリック
シンフォニーの向こうに乾いた
ロッキー、アパラチアの森の景色が見えた。
Maquiladora
http://www.myspace.com/maqsdACID MOTHERS TEMPLE
http://www.acidmothers.com/buremen
http://25.xmbs.jp/buremen/揺れるカリメロ
http://www.myspace.com/yuremero2010/7/15(木)