2009年も押し迫った、12/26(土)、12/27(日)の2日間、AT HALLと関わりがあった多くの人たちが集まり、行なわれた
「AT HALL5周年記念祭」。
ドラマー山本達久など、東京、京都からのゲストを迎え、DJに回った彼らが回す様々な曲が空間を埋める。そんな中行なわれた2日目、トップバッターは
hugh。
アンプにつながれたアコギを、観客に背を向けながら爪弾きだす。明治時代の文士を思わす出で立ち。
クラシックマナーの指使いから、泉からコンコンと湧き出る水のように繊細なフレーズが生み出される。
空間に溶け込むような微かな声、ふくらみのある揺らぎの中で、弦の音と融合し、絡まっていく。
秋田昌美らによる耳障りな金属質なノイズの中登場する
「buremen」。
ステージ前で屈みこみ、カオシレーターをなでつけ、グチャグチャとしたノイズを生み出す。単調なキック音の上で、2本のギター、ベースがデカイ音を出しながらうねり合う。切り裂くような叫びと、ほとんど聴き取れないようなつぶやき。
大きな振り幅。
3台を弾き分けるキーボード、コンガ、2本のギター、ベース、ドラム、大分が誇る
グルーヴマシーン
「ププケア」。
多くの要素が塊りとなって、我々を襲い、包み込み、きらびやかな
ファンキーワンダーランドに連れて行く。
締まった演奏の上で、心地よい歌が自由に遊ぶ。
世界までに、活動範囲を広げるサキソフォニスト
山内桂。
最初は即興。ピー、フゴフゴ、パタパタ、スー、、、、サックスはただ吹かない。媒介にして、空間、時間と繋げ、聴く者の神経を刺激する。
そして、バックの音に合わせての「ワルツ」で優雅にたおやかに。祝子の綺麗な画像を背にして、自身のテーマとも言える「Salmo」を。さすが。
ラストは
「NATSUMEN」より/strong>山本達久、
「HIFANA」より
ジューシー、
「KINGDOM☆AFROCKS」の
IZUPON、そしてdub marronicsこと
marronで編成された、スペシャルユニット。
ドラム、数多いパーカッション、カオシレーターに繋げたハンドソニック、そしてアンプ、ベースアンプにつなげられたギター。
多くの打楽器が細かく打たれ、
ポリリズムがあちこちで発生し、気持ちよい
グルーヴが作り出される。
抽象からラテンに大きく流れる20分ほど。途中で山内のサックスも加わる。
後半、さらにゲストとして「KINGDOM☆AFROCKS」のボーカリスト
NAOITOが加わり、ジャマイカの風が加速する。大きな流れはオーセンティックの岸辺に流れ着いた。
これからのまた1年、どこに私たちは辿り着くのだろう?
2009/12/27(日)
ププケア
http://sound.jp/pupukea/山内桂
http://salmosax.com/buremen
http://25.xmbs.jp/buremen/NATSUMEN
http://natsumen.net/marron
http://d.hatena.ne.jp/dubmarronics/KINGDOM☆AFROCKS
http://www.kingdomafrocks.com/HIFANA
http://www.hifana.com/http://www.myspace.com/nampooh