アトリポート ... 2009年12月22日
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大分市にあるイベントホールAT HALL(アトホールです。アットホールじゃないんです)で行なわれたライヴ、クラブイベント、映画上映会などの様々なイベントの模様を報告するブログです。
コンテンポラリー、ストリート、パントマイム日本舞踊・・・
さまざまなジャンルの「踊る」世界を一度に楽しめ、新しい世界を垣間見ることができる、On'DO主催によつダンスライブ空間!! 「DIVE to DANCE! EXTRAⅡ」

 今回は特別編ということで、会場内には軽食なども用意され、少しゆったりした空気も漂う。が、通底にはどこか少し張り詰めた音がずっと鳴り続いてる感じもする。

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 トップバッターは、大学生、絵の個展なども行なうミトウモトコ
 今回は、自作した映像作品がプロジェクターで壁に映し出される前でのコンテポラリー作品。ガサっとした生活ノイズのような音が小さく流れる。それは形を変え、より具体的でいわゆる"音楽"といえるものに変わる。様々な風景、曼荼羅的、鮮やかな色のまだら、いろいろなイメージの前で肢体を伸ばし、紙をばらまき、、、思いを形にする。

 次いではPOPダンスのソロダンサーあずさ2号。作品「いつかのSunday」は前半、後半で大きく分けての2部構成。ビートの効いた音の中で、腕を、肩を、胴を"カクカク"、"ウネウネ"と体を小刻みに動かす。音楽と照明が変わり、動きが大きく激しくなる。壁に写し出された影が、自身のバックダンサーのように一緒に動く。

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(L)あずさ2号/ちりとてつん(R)

 「ちりとてつん(しょこたん、ぺこ、知香)」。演題は「宝船」「供奴」。まずは知香が一人での舞。伝統的な演題の調べにのり、構成が3部、4部ほどに分かれた、かなりのボリュームの作品を舞う。タメ、間、一つ一つの所作などにやはり目がとらわれる。味方は扇子だけ。
 女性2人が加わり、鼓、三味線を使っての音曲。演奏に合わせて一人が舞う。普段知ることの出来ないことに触れることが出来る。

 休憩が挟み、後半がスタート。

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 別府マイム研究所代表コマショウゴによるパントマイム2題。
 一本目は、以前アトホールでも披露した野球がモチーフの「ホームラン」。試合の情景を、ユーモラスに判り易く表現したものが、いつしかハートウォームな落ちに流れ着く。
 2本目、壁、ランニングなどいわゆるイメージされるパントマイムを活かした冒険モノ「+α」。宝を発見、鳴り響くサイレン、この話はどうなるのか? 客いじりなどを交えつつ、技術を見せ付ける。大道芸から繋がるもの。


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 シークレットゲスト前ラストはSeiraによる「ラブレター」。「あなたがいればいい」、倉橋ヨエコのラブレターの調べに合わせて、広がる、明るくなる世界。
 その言葉、音に合わせてSeiraが激しく、抑えきれない躍動感で動き、舞う。時に頭を掻き毟り、膝を抱え。
 3分半ばほどの小品ながら、あふれ出る華、感じ取られる生命力に観るものがとらわれる。時間を感じさせないボリュームと、まとまったパッケージ感が与える満足感。


 そしてシークレットゲストのダンスタイム。
 一人目は福岡のイフクキョウコ。大分を離れる「O'nDO」メンバーの一人に向けた作品を、メッセージを添えて。
 照明が赤に換えられ、旅立つ者のことを悲しむ(この場合は逆に胸を張って踏み出せ!と言う意味か?)加藤和彦の「メケ・メケ」を後を守る「On'DO」のメンバー二人とコミカルに踊る。あたたかく真摯。

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(L)イフクキョウコ/三浦宏之(R)

 そして大トリは三浦宏之
 作品名は「あなたに」。ただ一人に向けられたメッセージのようにも感じられる。私小説的とも言える作品。
 ステージの舞台立て、音、体技、表現力などで、それは確かに当事者以外のものに伝わる、これはフィクション、ノンフィクション問わず、優れた作品には確かにあるもの。チューリップ、空気人形、ロマンチック。


 踊ろう、いつまでも。ただ真摯に。

2009/12/19(土)

On'DO http://oitandance.blog29.fc2.com/
コハマショウゴ http://blogs.yahoo.co.jp/pantomimekohama
知香 http://chikanoshou.com/
イフクキョウコ http://d.hatena.ne.jp/heuteskind/
三浦宏之 http://www.t3.rim.or.jp/~h-miura/tabio/



テーマ:ダンス - ジャンル:学問・文化・芸術

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