アトリポート ... 2009年12月
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大分市にあるイベントホールAT HALL(アトホールです。アットホールじゃないんです)で行なわれたライヴ、クラブイベント、映画上映会などの様々なイベントの模様を報告するブログです。
 2009年も押し迫った、12/26(土)、12/27(日)の2日間、AT HALLと関わりがあった多くの人たちが集まり、行なわれた「AT HALL5周年記念祭」

 ドラマー山本達久など、東京、京都からのゲストを迎え、DJに回った彼らが回す様々な曲が空間を埋める。そんな中行なわれた2日目、トップバッターはhugh

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 アンプにつながれたアコギを、観客に背を向けながら爪弾きだす。明治時代の文士を思わす出で立ち。
 クラシックマナーの指使いから、泉からコンコンと湧き出る水のように繊細なフレーズが生み出される。
 空間に溶け込むような微かな声、ふくらみのある揺らぎの中で、弦の音と融合し、絡まっていく。


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 秋田昌美らによる耳障りな金属質なノイズの中登場する「buremen」
 ステージ前で屈みこみ、カオシレーターをなでつけ、グチャグチャとしたノイズを生み出す。単調なキック音の上で、2本のギター、ベースがデカイ音を出しながらうねり合う。切り裂くような叫びと、ほとんど聴き取れないようなつぶやき。
 大きな振り幅。

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 3台を弾き分けるキーボード、コンガ、2本のギター、ベース、ドラム、大分が誇るグルーヴマシーン「ププケア」
 多くの要素が塊りとなって、我々を襲い、包み込み、きらびやかなファンキーワンダーランドに連れて行く。
 締まった演奏の上で、心地よい歌が自由に遊ぶ。

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 世界までに、活動範囲を広げるサキソフォニスト山内桂
 最初は即興。ピー、フゴフゴ、パタパタ、スー、、、、サックスはただ吹かない。媒介にして、空間、時間と繋げ、聴く者の神経を刺激する。
 そして、バックの音に合わせての「ワルツ」で優雅にたおやかに。祝子の綺麗な画像を背にして、自身のテーマとも言える「Salmo」を。さすが。

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 ラストは「NATSUMEN」より/strong>山本達久、「HIFANA」よりジューシー「KINGDOM☆AFROCKS」IZUPON、そしてdub marronicsことmarronで編成された、スペシャルユニット。
 ドラム、数多いパーカッション、カオシレーターに繋げたハンドソニック、そしてアンプ、ベースアンプにつなげられたギター。
 多くの打楽器が細かく打たれ、ポリリズムがあちこちで発生し、気持ちよいグルーヴが作り出される。抽象からラテンに大きく流れる20分ほど。途中で山内のサックスも加わる。
 後半、さらにゲストとして「KINGDOM☆AFROCKS」のボーカリストNAOITOが加わり、ジャマイカの風が加速する。大きな流れはオーセンティックの岸辺に流れ着いた。


 これからのまた1年、どこに私たちは辿り着くのだろう?

2009/12/27(日)

ププケア http://sound.jp/pupukea/
山内桂 http://salmosax.com/
buremen http://25.xmbs.jp/buremen/
NATSUMEN http://natsumen.net/
marron http://d.hatena.ne.jp/dubmarronics/
KINGDOM☆AFROCKS http://www.kingdomafrocks.com/
HIFANA http://www.hifana.com/
http://www.myspace.com/nampooh



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 「AT HALL5周年記念祭」、2009年も押し迫った、12/26(土)、12/27(日)の2日間、AT HALLと関わってくれた多くの人たちが集まりとり行なわれた。

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 トップバッターで登場したのは、2009年アトホールに度々登場してくれた「ナントカ動物園」
 ライブ当日、リハーサル前からホールにやって来て、用意した餅つき機で作ったお餅をみんなに振舞ってくれた西馬、体調不良を押して力の限り声を振り絞った井下。
 熱くてかっこ悪い、でもカッコイイ男たちの歩みはこれからも止まらない。

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 続いて、2009年に自身の初アルバム「コスモポリタンパレード」を発表したアカシモモカ
 まず、演劇的な演出でステージはスタート。ダンスと歌だけに留まらない自身の世界を提示した後、その本質たるエレクトーン一台での弾き語りを披露。少女趣味でどこか懐かしい世界。
 最後は四つ打ちの新曲にのせて、ヘッドセットでダンシング。

 アトホール初登場の「上野豊バンド」も5周年に花を添える。
 ドラム、ベース、ギターのトリオ、ファンキー、ハードと色合いは様々なれど、ブリティッシュの薫る、王道のロックをストレートな歌詞で、てらいなくぶつけてくる。
 これからもよろしく。

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(L)上野豊バンド/(R)ネネカート

 「ネネカート」はミニドラム、エレアコの半アコースティック編成、ステージに一列に並んで。
 レイドバックしたカントリー調のインストナンバーで本日はスタート。その後のいつものナンバーもまた違った形で聴こえる。
 口ずさみたくなる、良く出来たメロディをリラックスして、思うがままに。


 「porco」、残念ながら今回のライブでその活動にピリオドを打つことに。
 キラキラしてて、ふわふわ漂い、ひんやりとしててじんわりとあたたかい、その世界。
 色々な思いが込められていたであろう演奏には、自然と力がこもる。そして、その思いは見る者の心に確かに届いたはずだ。アンコールも。
 今はしばし深呼吸をし、またそれぞれの道を歩いてく。

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(L)porco/(R)clavinotes

 "フー"というコーラス。笑いながら怒る人、怒りながら笑う人、
 ビーチボーイズ的な美しいメロディ、突如暴走、ギターをかき鳴らし、わめき、叫ぶ。笑いと呆気顔が同時に発生。ブルータルと叙情、たどたどしく歩きながら、腹の底に称えた悪意と、妙な清廉、潔癖を撒き散らす。


 ゆったりと、でも、しっかりと自分たちの時間をビシッと作る、意志を見せる「sportsman」
 ちょっと暗めの明かりの中、ドラム、ギター、ベースでジャマイカの空気を纏ったふくよかな歌を伸びやかに歌う。
 甥っ子に贈られた「テン」など、大きな、包み込むような歌が心地よい。

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(L)sportsman/(R)カモメナーコティック

 次いでは、久しぶりの邂逅、再集結した「カモメナーコティック」
 今は別々のバンドで演奏しているメンバーが集まると、時計の針は戻る。 
 そのダークサイケデリックな世界は、ソリッドでメタリック(メタル的な意味ではなく)。ギター2本のロックバンド編成ながら、その考えられたアンサンブルで暗い曼荼羅的世界を、ジワジワ、ズルズルと繰り広げる。 
 押し潰される黒い炎。

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 ラストは三沢洋紀が、2年前に短期間、組んでいたグループ「バタコス」が一夜限りの復活。
 ド頭から、フルパワーのドラムの乱打、ギター、ベースのかき鳴らしでボルテージが上げる。その勢いを、エルトン・ジョンの「グッバイ・イエロー・ブリックロード」にオリジナルの訳詞をつけたもので。
 そして、ヴェルヴェッツの「I'm waiting for The man」を途中、ゲストに女性ボーカルを迎え、最後はバツンと終わる。一瞬の疾走。


 総勢9組が登場、長時間に渡るライブ、最後までお付き合いいただきありがとうございました。
 あの時、あの空間にいたみんなが幸せであるように。

2009/12/26(土)

ナントカ動物園 http://ip.tosp.co.jp/i.asp?I=nantoka_zoo
アカシモモカ http://www.myspace.com/akashimomoka
http://blog.goo.ne.jp/enchant-momo0901
「ネネカート」 http://www.d1.dion.ne.jp/~oioioi/nenecart.html
「clavinotes」 http://www.myspace.com/clavinotes
三沢洋紀 http://blue.ap.teacup.com/memomemo/
http://www.myspace.com/lettermisawa
「porco」 http://rock.boo.jp/porco/



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2010/1/2(土)【OTHERS】
★コタツでダラダラお正月!★
開宴 17:00
料金:\1000(鍋・お菓子つき)※着物でご来場の方は半額です。

●毎年恒例のアトホールのお正月。参加者全員がダラダラする、ダラダラしたイベントです。

2010/1/11(月・祝)【ライブ】
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★おーいアニマルくん
酸欠ギリギリ10時間マラソン大サイケ天国★

START 12:00 (~22:00)
出演:大分サイケ軍団
料金:カンパ制

成人の日に贈る、10時間のノンストップサイケ絵巻。
サイケデリックな音に包まれて、未来へのイニシエーション、大人の階段登りませんか?
キミもゆらゆら、ふらふら、どろどろどろ~ん。
登った先は天国 OR DIE!?

参加ミュージシャン

三沢洋紀(ゆふいんの森)、瀧さん(ザ・ベルボトムズ)、河村浩(AT HALL)、山本(カモメナーコティック/SAYOUTEN)、カッキー(カモメナーコティック/Turkish Disco)、山中カメラ(別府混浴温泉世界)、りゅうじ(buremen)、足立貴裕(ネネカート)、志賀くん(The Bandit)、コレタク(ナントカ動物園)、武宮(SAYOUTEN/Turkish Disco)、アカシモモカ、ミヤコ(The Another Planets)、その他いろんなミュージシャン

もちろん途中入退場もあり。自由な世界でサイケするんや!


2010/1/16(土)【ライブ】
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★NEWDAY の ビリビリ天国★
OPEN 19:00/START 19:30
出演:NEWDAY(浜野謙太+橋本キッズ剛秀+中尾勘二/東京)/三沢洋紀とゆふいんの森/mountain steps
料金:前売2000円/当日2500円

迷いなきブロウでかます浜野謙太のトロンボーン 軽妙かつ巧妙で珍妙なる橋本キッズ剛秀のサックス
後見人を気取りつつシンバルを大きく揺らす中尾勘二のドラム
こんな自由な音楽をずっとずっと聴きたかったんだ。

Newday(ニューデイ)とは…
SAKEROCKのトロンボーン浜野謙太率いる三人のバンド。
強力子供サックス橋本キッズ剛秀に、伝説の曲者、中尾勘二。
トロンボーン、サックス、ドラムという編成で、すごくがんばる。
新しい時代の音楽なのか、ただがんばってるだけなのかは聴いてみないと分からない。

Newday http://newday.sunnyday.jp/
http://www.myspace.com/newdaynewday
SAKEROCK http://www.sakerock.com/

 たぶん、こんな文章なんかに目を通すよりも、音楽は雄弁に語ってくれるものだ。それだけ、彼らの音楽は分かりやすく、とても人なつっこく、はっきりと人の心を震わせるものがある。

 ハマケンこと浜野謙太という男。多くの人が知るように、メンバーそれぞれ才覚溢れるSAKEROCK において、トロンボーンとMC とスキャット、そして無駄を担当しているいじられ上等の類い希なる才能。とぼけた音色でありながら力強く、歌心あふれる旋律を生み出すトロンボニストとしての顔は、SAKEROCKは元より「ASA-CHANG&ブルーハッツ」や「キリングフロア」でも知られるところ。また、氏の参加する「在日ファンク」や「ジェントル・フォレスト・ジャズバンド」で聴かせる歌声にもエンターティナーとしての才をはっきりと見て取れる。しかし、時に、トロンボーンを正面に凛と構え、マウスピースに空気を送り込む瞬間の特別な表情は、もしかして多くの人が気付いていない部分なのかもしれない。そう、NEWDAY の中で存在する浜野の表情は、こんなこと書くと誤解を生じるかもしれないけれど恐ろしくシリアスだ。自ら編み込んだ美しくも心躍る旋律を時に腫れ物を触るかのように丁寧に、時に暴発覚悟でぶちまけ続けるだけ。そこには、いつものエンターティナーとしての余裕はなく、ただただトロンボーン奏者としての覚悟だけが塊になっていたりする。とはいえ、そんな小難しいものではないからご安心をば。

 そして、橋本“キッズ”剛秀という男。その愛らしいルックスからは想像もつかない多彩な音色と表情で聴かせるサックス奏者。芝居を志していた彼がサックスを手にしたのは、恐ろしいことにわずか6年ほど前のこと。経緯は知らねど、なぜか中尾勘二の門を叩き、「サックスを教えてください!」と懇願。ブレスの方法から運指といった初心者心得から入ったものの、その3時間後にはあろうことか即興演奏をガツンと披露、中尾をして「もう教えることはありません」と相成ったある種の天才。現在は、自身が指揮を取る「ニコニコピンピンフィルハーモニックオーケストラ」や「西内隊」といったちんどん部隊、師匠の「中尾勘二隊」「原田依幸怪物オーケストラ」、伊藤啓太や弘中聡、本田祥康らとのセッション等々、縦横無尽の活動を展開。ただ、そんな中でも浜野との二管で構成されたNEWDAY では、アドリブを基盤としたアプローチではなく、二管の絡み合いや探り合いがどのような響きを生み出すかに専心しているように思われる。また、浜野の繰り出す強烈なブロウに手堅いツッコミを入れたかと思いきや、リリカルなメロディで楽曲全体を脱臼させる優れ技をも持っている。

 最後に中尾勘二という男、まったくもって得体知れず(笑)。かつては篠田昌已率いる「コンポステラ」や工藤冬里の「マヘル・シャラル・ハシュ・バズ」といった伝説に荷担したサックス/クラリネッテ/トロンボーン/バストロンボーン/あ、ドラムもしっかりやります……そのほかいろんな楽器を奏でるまったく大物に見えない畸人中の畸人。現在も盟友・関島岳郎らとの「ストラーダ」をはじめ、自身の「中尾勘二隊」「ヨカシキ」「中尾なんとか通り」、細馬弘通らとの「かえる目」や「NRQ」「ふいご」……そのほかジャンルを無視して数多くのバンド、セッションで20年以上の長きにわたり活動、音自体に対する圧倒的な解釈力と確かな技術によって、多くのミュージシャンより畏敬の念を抱かれている。なのに、完全ソロ作がいまだないというこの不思議。そして、 NEWDAY は、浜野のオファーにより、管楽器を一切演奏することなくドラムに専心、ほかのセッションではほとんど聴くことのできない異様にパワフルで野太いドラム・ワークに驚かされるはず。とにかく存在から産み落とす音のひとつひとつに至るまでが謎、そしてそれはNEWDAY の音楽に存在する異物感の大きな部分を占めていると言えるだろう。
 今を去ること6年近く前、中尾と深い交友関係を持っていた稀代の辣腕トロンボーン奏者大原裕が亡くなった際、まだ大学生でほとんどその名を知られていなかった浜野のトロンボーンに対し、中尾は「大原裕亡き後は君だ」と迷いなく語ったという。それから数年の時を経て、演奏家として確かな成長を経た浜野、中尾に音楽の手ほどきを受けた橋本、そして中尾が出会い、ここにNEWDAY が生まれた。それは決して偶然なんかじゃない。

 また、浜野/橋本2人の手による楽曲は、非常に対照的。「ウコッケイ」や「It’s a Newday」等に代表されるファンキーかつ疾走感のある楽曲を書き下ろす浜野に対し、「結局忘れる」等の懐かしくもどこかひねくれた旋律をしたためる橋本。この2つの若き才能と確かなテクニックによる丁々発止は恐ろしく刺激的だ。また、それを影から支える中尾を加えたこのトライアングルは、いわゆるジャズ(もしくはジャズ的世界観)に存在するスノビズムとはまったく無縁の、市井の人のための音楽を生み出した。だからこそ、NEWDAY の自由きわまりない音楽は、陳腐な垣根を跳び越えて、すべての人の耳に届くと信じている、なぁんて。


三沢洋紀とゆふいんの森
90年代日本ロックを代表する名バンド「ラブクライ」を率い、07年、地元大分よりソロ活動を開始した三沢洋紀。09年大分の精鋭ミュージシャンら「ゆふいんの森」と組んだバンド・アルバムを発売。強靭なダイナミズムとリズムを併せ持つ、他に例えようのないスペース・トラッキンなコズミック・カントリー・パブ・ロックの誕生だ。

三沢洋紀とゆふいんの森 http://www.myspace.com/yufumori

mountain steps
トランペット、キーボードが加わった、リアルタイムダブミックスを行なう若手バンド。裏打ちのリズム、トランペットが深めのリバーブの中で、ゆるやかに、スムースに、時を刻む。



2010/1/17(日)【ライブ】
★Rhythm&harmony Winter live 2010★
OPEN 16:00/START 16:30
出演:Rhythm&harmonyのメンバー
料金:無料

大分大学公認の音楽サークル「Rhythm&harmony」のイベントがアトホール初開催!
ウッドベース、キーボード、フルート、バイオリン、サックスなどを擁し、オリジ
ナル&カバーソングを披露します。


2010/1/23(土)【OTHERS】
★6x9 six by nine vol.16★
OPEN 18:30/START 19:00
出演:WHITE BUGS/THE Another Planets/Turkish Disco/tatami
料金:1000円

AT HALLのロックの日。
出演はThe Another Planets "They play 70's PUNK/NEW WAVE CLASSIC ONLY!!!"、冷静と情熱の間のエモーショナルサウンド「TATAMI」、ニューウェーブルーツのトリオ「Turkish Disco」、オルタナマナーの高校生バンド「WHITE BUGS」でお送りします。

※毎月のスケジュール情報の配信を希望される方は、左記のメールフォームにお名前をご記入の上、メールをお送り下さい。

テーマ:大分県情報 - ジャンル:地域情報

 大分大学の軽音楽サークル「SOUND FAMILY」の年末恒例のビッグイベント「HOT LIVE」
 3年生の現役引退前の勇姿と、来年の新体制が発表される重要なイベントだ。

 そんなビッグイベントのトップバッターは、3年生一人を1年生、2年生が支える、いやこれも魂の伝授の一環なのか?な「キノコランプ」。ちょっと判りにくいかもですがknotlampをカバー。らしく勢いよくライブの幕を切って落とす。

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(L)キノコランプ/(R)マックチキン feat.三井

 続いては全員1年生によるBUMP OF CHICKENカバーの「マックチキン feat.三井」。うーん、名前に工夫&努力が感じられる。演奏、選択ともにやはりフレッシュ。ボーカリストの声、声量&魅力とも見所あり。

 3年生のボーカリスト、ギタリストが1年生、2年生を従える「上杉謙信」。これもある意味家督相続だね。上杉謙信と言えば、、、そうGACKTやね。激しいものからメロウ&ドラマチックなものまで。ケレンなき歌がホールに響く。

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(L)上杉謙信/(R)しんどい…

 次いで「しんどい…」。…が耽美の香りを漂わす。「シド」カバー、2年生5人に1年生キーボードを加え、ゴージャスにこれまたドラマチックに。ボーカリスト、歌ってるのが楽しそう。自分たちの時代だ、って気持ちかな?

 次いではちょっと毛色が変わって相対性理論をカバーする「マナー違反」。1年生のの萌え系メガネっ子を手練れの3年生がしっかり支える。声もなかなか雰囲気が出てたし、グラインド、メロディック系やってる人たちがこういうポップなのをやるのも良い感じ。こういう選択肢にも目を向けていいんじゃない?

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(L)マナー違反/(R)ザ・マキシマムズ

 続いては2年生、1年生のマキシマム・ザ・ホルモンカバーの「ザ・マキシマムズ」。自分らでも言ってましたが、名前はちょっとダサいかも? でもキャーキャーうるさいのとメロディアスなところ、ウネリある演奏の上で巧く出してました。

 そしてまたポップに揺り戻すって感じでNICO Touches The Wallsをカバーする「NICO Touちん The Walls」。ポップでキャッチー、歌も前に出て、ボーカリストの爽やかさもイメージに合っとります。

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(L)NICO Touちん The Walls/(R)忍者SLAYER

 またまた曲調変わって、NINJA MAGICとSLAYERカバーの「忍者SLAYER」。頭巾姿、長髪、予備校生風といった姿のメンバー。とにかく速く、重く、うるさく。ステージ前ではヘッドバンギングの波が。威風堂々に圧倒。

 次いでは現部長が、自らの初期衝動、焼印を解放させるかのようにTHE YELLOW MONKEYのカバーを爆裂させる「キーローMONKEY」。「太陽が燃えている」など、ど真ん中をグラムに陶酔して。なんかバンドが上手い感じに、ポップとハードでオセロみたいになってるね。

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(L)キーローMONKEY/(R)犬・よこやま

 トリはKEN YOKOYAMA、ハイスタのHow Many More Times、Stay Goldなどを披露する「犬・よこやま」。読みはもちろん"けん"で。3年生、2年生二人ずつ。エネルギッシュにストレートに、速く、明るく、真っ直ぐに。

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 そして、サプライズってことで、3年生バンドが急遽登場。"サウンド"のこの年代で、初めて外のライブハウスに出たメンツが、その時にやった9mm Parabellum Bullet、くるりなどのナンバーを披露。
 勢いとともに時の積み重ねも感じ、切なく、しかし前向き。

 ライブ後は3年生からのメッセージ。熱く、適度にウェットに。
 この年代、全員オトコだったんですが、それもまた良いかも。カラっとしてて、バディ感を強く感じました。
 
 大切な仲間、思い出を焼き付けて、新しい世界への第一歩を踏み出すこと、影ながらですが応援したいと思います。
 そして、新しい世代のみんなたち、良いところは参考にして、先輩たちを超えるよう大志を抱いてください。

2009/12/20(日)

SOUND FAMILY http://music.geocities.jp/soundfamily_69/


テーマ:ライヴレポ・感想 - ジャンル:音楽

コンテンポラリー、ストリート、パントマイム日本舞踊・・・
さまざまなジャンルの「踊る」世界を一度に楽しめ、新しい世界を垣間見ることができる、On'DO主催によつダンスライブ空間!! 「DIVE to DANCE! EXTRAⅡ」

 今回は特別編ということで、会場内には軽食なども用意され、少しゆったりした空気も漂う。が、通底にはどこか少し張り詰めた音がずっと鳴り続いてる感じもする。

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 トップバッターは、大学生、絵の個展なども行なうミトウモトコ
 今回は、自作した映像作品がプロジェクターで壁に映し出される前でのコンテポラリー作品。ガサっとした生活ノイズのような音が小さく流れる。それは形を変え、より具体的でいわゆる"音楽"といえるものに変わる。様々な風景、曼荼羅的、鮮やかな色のまだら、いろいろなイメージの前で肢体を伸ばし、紙をばらまき、、、思いを形にする。

 次いではPOPダンスのソロダンサーあずさ2号。作品「いつかのSunday」は前半、後半で大きく分けての2部構成。ビートの効いた音の中で、腕を、肩を、胴を"カクカク"、"ウネウネ"と体を小刻みに動かす。音楽と照明が変わり、動きが大きく激しくなる。壁に写し出された影が、自身のバックダンサーのように一緒に動く。

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(L)あずさ2号/ちりとてつん(R)

 「ちりとてつん(しょこたん、ぺこ、知香)」。演題は「宝船」「供奴」。まずは知香が一人での舞。伝統的な演題の調べにのり、構成が3部、4部ほどに分かれた、かなりのボリュームの作品を舞う。タメ、間、一つ一つの所作などにやはり目がとらわれる。味方は扇子だけ。
 女性2人が加わり、鼓、三味線を使っての音曲。演奏に合わせて一人が舞う。普段知ることの出来ないことに触れることが出来る。

 休憩が挟み、後半がスタート。

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 別府マイム研究所代表コマショウゴによるパントマイム2題。
 一本目は、以前アトホールでも披露した野球がモチーフの「ホームラン」。試合の情景を、ユーモラスに判り易く表現したものが、いつしかハートウォームな落ちに流れ着く。
 2本目、壁、ランニングなどいわゆるイメージされるパントマイムを活かした冒険モノ「+α」。宝を発見、鳴り響くサイレン、この話はどうなるのか? 客いじりなどを交えつつ、技術を見せ付ける。大道芸から繋がるもの。


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 シークレットゲスト前ラストはSeiraによる「ラブレター」。「あなたがいればいい」、倉橋ヨエコのラブレターの調べに合わせて、広がる、明るくなる世界。
 その言葉、音に合わせてSeiraが激しく、抑えきれない躍動感で動き、舞う。時に頭を掻き毟り、膝を抱え。
 3分半ばほどの小品ながら、あふれ出る華、感じ取られる生命力に観るものがとらわれる。時間を感じさせないボリュームと、まとまったパッケージ感が与える満足感。


 そしてシークレットゲストのダンスタイム。
 一人目は福岡のイフクキョウコ。大分を離れる「O'nDO」メンバーの一人に向けた作品を、メッセージを添えて。
 照明が赤に換えられ、旅立つ者のことを悲しむ(この場合は逆に胸を張って踏み出せ!と言う意味か?)加藤和彦の「メケ・メケ」を後を守る「On'DO」のメンバー二人とコミカルに踊る。あたたかく真摯。

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(L)イフクキョウコ/三浦宏之(R)

 そして大トリは三浦宏之
 作品名は「あなたに」。ただ一人に向けられたメッセージのようにも感じられる。私小説的とも言える作品。
 ステージの舞台立て、音、体技、表現力などで、それは確かに当事者以外のものに伝わる、これはフィクション、ノンフィクション問わず、優れた作品には確かにあるもの。チューリップ、空気人形、ロマンチック。


 踊ろう、いつまでも。ただ真摯に。

2009/12/19(土)

On'DO http://oitandance.blog29.fc2.com/
コハマショウゴ http://blogs.yahoo.co.jp/pantomimekohama
知香 http://chikanoshou.com/
イフクキョウコ http://d.hatena.ne.jp/heuteskind/
三浦宏之 http://www.t3.rim.or.jp/~h-miura/tabio/



テーマ:ダンス - ジャンル:学問・文化・芸術

 アメリカ西海岸、シアトルの芸術大学クラシック作曲学科を卒業。Clap Your Hands Say Year のアメリカ東海岸ツアーの前座、ラジオ、テレビなどでの活躍など、アメリカで精力的に活動を続けていたアーティスト野村和孝
 2009年に生地である旭川に戻り、自らのアーティスト活動ともにレーベル&マネジメント「HALF YOGURT」を設立し、国内外のアーティストのリリース及び招聘ツアーなどを行なっている。

 今回、彼の西日本ツアー、実生活のパートナーでもあるテネシー・ローズことCap Loriを伴って行なわれた。

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 トップで登場した大分組、一人目はFlash The 徒歩5分。アルコールが入ったちょっと上気した顔、椅子に座りアコギを爪弾き、フワっと歌いだす。酒仙吟遊。
 見落としがちな日常なヒトコマ、ユーモア、諦念。親しみやすそうで、誰にもここから中には近寄らせない。
 確かな個の力。

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 youichi okuda、テーブルの上のMac、エレアコからのーブルが突っ込まれる。
 フットスイッチでゴーンというサンプル音が鳴る、エコーが掛かったギター音。
 体を大きく動かし、大きな声で、どろっとした散文的、情景描写の言葉を吐き出す。
 個性的。

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 ストラトキャスターをジャズコーラスにつなぎ、Cap Loriが歌う。
 ステージ上で円を描くように少し漂い、ギターを爪弾き、時にかき鳴らす。
 アメリカの女性シンガーソングライター直系のようなメロディ、自身と血縁のあるThe Murder City Devils(eastern youthやat the drive inとツアーを行なう)などアメリカンハードコアを通過した空気感をどこか感じる。
 血って強いし、ズルイ。

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 ラストは同じストラトを高めのポジションに構えて、野村和孝。
 細かいフィンガーピッキング、やはり巧い。マイクにつぶやくように英語詞の歌を繊細な声で。
 細かく織り成されるギターのフレーズと歌声が重なり合い、別の波を作り出す。 Eureka時のJim O'Rourkeを思い起こす。よりシンプルにネイキッドになったよう。

2009/12/15(火)

野村和孝 http://www.myspace.com/pwrflpower
cap lori http://www.myspace.com/caplori
youichi okuda http://www.youichiokuda.com/index.htm
http://www.myspace.com/youichiokuda
FLASH THE 徒歩5分 http://keeponmusic.com/fb9/



テーマ:ライヴレポ・感想 - ジャンル:音楽

 久しぶりの開催となった、AT HALL初登場の出演者勢揃いのイベント「Chapter.1」。vol.4の今回は集まった出演者は、アコースティックグループ一組とエレクトリックなバンドが二組。

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 トップバッターはアコースティックギター2本とカホンによる3人組「ウジャンル」。軽い感じで調子をあわせながら、オリジナルのポップス/フォーク調のナンバー、TOKYO No.1 SOUL SETの黄昏'95などを披露。ゆるいバイブレーション。

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 続いてはライブは2回目と言う、ギター2本の4人組「ALBINO」。その音色の違うギターが重なり合いながら、鋭角的なロックビート、キックの効いたニューレイブなサウンドを作り出す。ケレンのあるロックンロールな歌が上にのる。ハイブリッド。

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 ラストはアトホールにも何度か出演した元「空の隙間」のえとうみつおを擁する「コロビアリンダ」
 トリオ編成から、疾走感のある演奏にのせて突き刺さるような歌を真っ直ぐにつき立ててくる。少年のような青さ、切っ先は変わらない。静と激のコントラストがより大きくなり、よりドラマチック。

 僕たちは、何時だって、新しい出会いを求めてる。
 縮こまっていないで、ちょっと踏み出してみな。
 そしたら、景色は必ず違って見えるはずだから。

2009/12/13(日)

テーマ:ライヴレポ・感想 - ジャンル:音楽

 布袋寅泰の目にも止まった、電気仕掛けのゾンビが大分を襲う!
 Vo/DrのアリサゾンビとGtのケンジゾンビによる、最少数から最大のパワーを生みだす野生のロックンロールバンド「ELECTRIC MAMA」が大分で初めてのライブを行なう。

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 トップバッターで登場したのは、今年の「Rock'nRoll High School」で優勝した「THE LOGOS」。フロントの二人が共にサウスポーと言うトリオバンド。明確に別府の血を感じさせる、ガレージィでラフなロックンロール。ガリガリ、ザラザラした音のの中で切迫的に叫ぶ。

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 二番手で登場したのは、各メンバーが精力的に活動を続けるベテランパンクバンド「全開ジッパーズ」。良い感じにやさぐれた、歯切れの良いパンクナンバーを矢継ぎ早に披露。パンクのオーラを自然に醸しだす、その姿はさすが。

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 いよいよ今夜のゲスト「ELECTRIC MAMA」 from 神戸が登場。
 ドラムがステージ前面に押し出され、下手にはベースアンプとギターアンプ。
 アリサゾンビが小さな体でドラムからビッグなビートを刻み出す、ケンジゾンビが限界ギリギリのラウドさでリフを刻みだす。その轟音の中で、キャッチー且つゴツゴツした歌を、アリサゾンビがエネルギッシュにシャウトする。キュートな笑顔を浮かべ、客を煽り、実に楽しそう。
 二人きりで生み出す衝撃のロックンロール、確かに観る者に爪痕を残す。ゾンビばりに。

bandit091211
 ラストは、今回の「ELECRIC MAMA」招聘の立役者であるビンゴ率いる「The Bandit」。マラカスを携え、盟友ナカガワのギターをバックに繰り広げる、酔いどれロックンロールショー。愛されているのが伝わる。
 最後はジョニーBグッドで締める。

2009/12/11(金)

ELECTRIC MAMA http://www.electric-mama.jp/
THE LOGOS http://tosp.co.jp/i.asp?I=theHAKEN&P=0&MD=
全開ジッパーズ http://x99.peps.jp/zenkaizippers/



テーマ:punk - ジャンル:音楽

 大分を離れる HANAE NAKAZAWA 自らが企画したフェアウぇル・パーティ「WELCOME AND BYE」
 各地をツアーした際に、自ら声を掛けてブッキングした東京、神戸、福岡の仲間たち。そして大分で共に同じ時間を過ごした仲間たち。
 彼らが彼女の旅立ちを祝う。

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The Centralbars(L)/STRANGE FRUITS(R)

 オープニングはザビエル・ジョンストン、アコギ弾き語りで定番オールディーズを披露した後、
 トップバッターの「The Centralbars」が登場。HANAEと同年代、10代の苛立ち、衝動をオーヴァーヴォリュームのギターにぶつける中で、歌を叫び、がなるトリオ。
 アトホール初登場をギャリンとぶち破る。

 続いてはカサハラダイスケ a.k.a STRANGE FRUITS。いつも通り、ACE-TONEのアンプとジャズマスターを相棒にステージへ。頭に残るリフをかき鳴らし、激しく、グラマーに、クールに歌う。メロも言葉も焼きつく。

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 ゲスト一番手は東京、下北沢を中心に活動するフォーピースバンド「一萬P」。ベースを弾きながら歌う、メイクを施したボーカリスト。両翼のギターが激しくアクションを重ね、グラムでロックンロールな曲を披露し、HANAEと初めて会った時のことなどを語る。
適度な汚しが良い感じ。

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 続いてもゲスト、こちらは神戸からやって来た平成生まれの四人組「踊ってばかりの国」。こちらもメインボーカリストがベースを弾き、両翼の2本のギターが絡む。
 グルーヴィーなビートと空間を感じさせるギターの音色、ショートディレイの掛かった揺れる声。華やか、ケレン。

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 ドラムのセットが左右入れ替わり、ウェディング・プレゼントの激しいカッティングに乗って「水中、それは苦しい」が登場。銀杏ボーイズのツアーに同行した時以来の大分。アコースティックギター、バイオリン、ドラムという変則的な編成から、ハイスピードなガチャガチャしたパンクナンバーを連射。
 もちろん合間にはジョニー大蔵大臣が、テンパリながらもユニークなMCで観る者を煽る。
 即興と必死と冷静と切なさとやりすぎがない交ぜ、「安めぐみのテーマ」と言った代表曲ももちろん披露。みんなグッと注目。


 久々、ドラマーチェンジ後の「Beatnik Beansprout」。ループされるエレクトロニックなギターリフ、スペーシーなカオシレーター、バフバホなデッカイベース、バチバチなキックのドラム。
 その跳ねる、ジグザグするビートに乗って、膝を大きく上下させる。

weby091205_2
Beatnik Beansprout(L)/gigandect(R)

 ラストは客席に、シンセ、サンプラーをセットしての、ワンマンゆとりブレイクコア/祭り血みどろ男爵gigandect
 音がデカくて、速くて、ザラザラした肌触りで、オリジナル、エイフェックス・ツイン、ゲームのBGMなどを連発。ガーガーうるさいジャンクテクノ。

 各バンドの合間、HANAEがチョイスする60年代~00年代のグッドロックナンバーが繋ぐ。
 
 大分から上手くテイクオフし、どこへ到着するのか?

2009/12/5(土)

水中、それは苦しい http://suichu.chu.jp/
gigandect http://gigandect.fuckoka.com/
http://www.myspace.com/automatagigandect
一萬P http://www.ichimanp.com/
http://www.myspace.com/ichimanp
踊ってばかりの国 http://od-kuni.com/
The Centralbars http://ip.tosp.co.jp/i.asp?i=perception&P=0&MD=I



テーマ:ライヴレポ・感想 - ジャンル:音楽

 今年の5月に続き、「LONSOME INVADER TOUR」で大分を訪れた青山陽一
 1985年結成の「GRANDFATHERS」時代より、長いキャリアを持つシンガー/ギタリスト。
 その歌声とギターテクニック、そのハイエンドな音楽性には定評がある。

yfmr091204
 対バンは5月のライブでも共演した三沢洋紀が率い、ファーストアルバムの発売も控える「三沢洋紀とゆふいんの森」
 ベースに福岡のバンド「mice mohee」の上田珠真子を迎えての初ステージ、どんなものを見せるのか。
 ギター2本にベース、ドラムのロックバンド形態から、次々繰り出されるのはかっこつけないロックンロール!
 生まれるメンタイロックの魔法! どこを切っても激ポップ&スペースカントリー!! なサウンドを気持ちよさ気に観客にぶつけてくる。
 上田の加入、見た目、コーラスなどのサウンド面でも、やはり華を感じる。正解。
 ばんからハピハピ+グルービン!

 そして青山陽一。エレキが2本に、マイク2つとループステーション。

aoym091204
 椅子に座り、フィンガーピッキングでギターを爪弾く。
 顔をゆがめながら、ハイトーンのボーカルを絞り出す。大人の男性の魅力を感じる、声、皺。過ごしてきた歴史、経験を歌、演奏に感じる。
 途中、ループを使い、ボイスパーカッション、コーラスを重ね、一人アカペラ、サウンドスケープを作り出す(何回かやり直したのもご愛嬌)。
 オリジナル曲はもちろん、GRANDFATHERSの曲(最近、年に数回再結集しているそう)、そしてストーンズの「ルビー・チューズデイ」のカバーなどで、グッドバイブレーションを作り出す。
 一時間ほどの演奏のあと、アンコールでは三沢洋紀とゆふいんの森とのセッションで登場。

 THE BEATLESのGET BACK、そして12月と言うことで、John LennonのHappy Christmas(War Is Over)などを披露。
 なかなかのスペシャル&プレミアム。
 冬が始まるよ。

2009/124(金)

青山陽一 http://www.yoichiaoyama.com
三沢洋紀 http://blue.ap.teacup.com/memomemo/
http://www.myspace.com/yufumori




テーマ:ライヴレポ・感想 - ジャンル:音楽

 9回目となる「AT RANDOM」、今回は香川より「COET COCOEH」、高知より「mojoco」を迎え、大分組は「ネネカート」「porco」と"ポップ"なメンツが集まった。

porco091129
 トップバッターは青い光に照らされた「porco」。いきなりのミスはご愛嬌という感じだが、それが逆にリラックスに繋がる?
 冬の始まりに、夏の曲の演奏が多かったが、曲にどこか清涼感があるのでよくハマる。
 二人の声も良く聴こえる。浮遊感、キラキラ、じんわりとあたたかく、そこはかと涼しい。

neneca091129
 続いて「ネネカート」。ドラム、ベース、ギター、キーボード、メンツは変わらない。「porco」のステージをちょっとネタにする、ズルイ。
 途中、足立が参加した「三沢洋紀とゆふいんの森」のアルバムに収録した曲も箸休め的に披露。
 練られた楽曲と演奏、レイドバック/アメリカンなギターソロにも力が入る。ピアニカの音色もバグパイプのよう、ヨーロッパを思い起こす。

mojoco091129
 「mojoco」、ボーカルの園部はエレアコを抱え、山崎はカホンに座り、膝の上にはハワイのスライドギター。ギターをゆっくりと鳴らし、スライドの気持ちいい音が出た瞬間、もう勝負は決した。これはスゴイ、心を持っていかれる。
 さらに園部の唯一無二のハイトーンの声が乗る。もうそこで完璧にノックアウト。
 MC、ゆるい空気、なれど発される歌、音数少ないがまさにそこにしかハマらないというところにハメていくインストゥルメンタル。気持ち良いリバーブの膨らみ。
 まさにセンスの塊。逆にズルイって言う言葉を贈りたくなる。スゲー。

cocoeh091129
 トリは「COET COCOEH」。マイクロコルグとミニノートは変わらない、そして大きなリボン。
 流れ出す軽快なエレクトロハウスビートののせて軽くリズムを取り、鍵盤を叩く。シーケンスと生演奏を組み合わせ、あえて少しイビツなところを作り出そうとする演奏。ポップで憂いと瑞々しさを持つメロディを伸びやかな声で歌う。
 軽快なれど一筋縄でいかない、芯の強い女っぽさを感じさせる。


2009/11/29(日)

COET COCOEH http://www.myspace.com/coetcocoeh
mojoco http://www.myspace.com/mojocojapan
porco http://rock.boo.jp/porco/
ネネカート http://www.d1.dion.ne.jp/~oioioi/nenecart.html



テーマ:心に沁みる曲 - ジャンル:音楽

 バクの夢こと、かとうけんご の主催により毎年秋に行なわれているライブ「バクまつり」も回を重ねて第5回。

 今回は自身の音楽の原点であり、敬愛する倉地久美夫「ドラびでお」こと一楽儀光山内桂を迎えて行なわれた。
 彼らがアマチュアの時代から、活動をともにしてきた盟友というべき3人が集まった「ド倉山(どくらやま)」セッション。現在、表現のスタイルもフィールドも違う、共演もなかなかない3人が、まつりスペシャルセッションとしてプレミアムな共演を行なう。

 まずは3人各々ソロが。

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 トップバッターは山内桂。まずは即興からスタート。
 サックスよりの呼気、空気の流れを聴かせるようなスタイル。倍音がよく響き、それが聴くものの神経を刺激する。まさに山内スタイルといったところか。
 そのまま、雪崩れ込むように"ハイ"へ。
 最後は倉地をゲストに迎えての「Chikushi」。春の筑後平野を思わせるような、たおやかで和な曲に、アコースティックギターがより雅やかな空気を加える。綺麗。

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 続いては、「ドラびでお」こと一楽儀光、いや逆か?
 ステージ左のドラムセット。プロジェクターからステージ奥の壁をスクリーンとして投影される映像はいつもの通り。
 パワフルなドラミング、攻撃的な電子音とテレビなどからのサンプル音。
 定番、新ネタ、織り交ぜて、カロリーオーバーのエログロナンセンス、風刺、無邪気な悪意、、、がたっぷり詰まったパフォーマンスを披露。

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 そして倉地久美夫。まずは散文詩の朗読から始める。
 片膝をあげて、とうとう歌う、様々な声色を使い。繊細な指使いでアコースティックギターから独特なフレーズを生み出す。
 立ち上がり、ギブソンを抱えまた大声を出し、つぶやく。そこはやはり倉地だけでしかないスタイル。
 最後、倉地の「アナタの風」を山内、一楽が加わり、演奏。
 一楽のパワフルなドラム、山内のハイテンションなテナー、倉地がかき鳴らすギター、音に負けない強い声。普段持つ表情と全く違うヘビィな色を見せる。

dkrym091128
 休憩の後、再び3人でのステージ。今度は即興
 立てられたマイクを小さく叩く倉地、いつものスタイルの山内、金物類から始まる一楽。次第に激しくなる演奏。即興とは言え、ロック色が強くなる。
 確固たるスタイルを持ち合った3人が、子供のようにイニシアチブを奪い合う、丁々発止のやりとり、この夜からしか見られない。


 この3人をタップリと観た、聴いた。

 バクのまつりは終わらない。

2009/11/28(土)

ドラびでお/一楽儀光 http://web.mac.com/dr.ichiraku/iWeb/doravideo/welcome.html
http://www.myspace.com/doravideo
倉地久美夫 http://hirunohikari.com/kurachikumio.html
山内桂 http://salmosax.com/



テーマ:ライヴレポ・感想 - ジャンル:音楽

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