Category[ 泉南を歩く ] - 十三のいま昔を歩こう

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信達宿の野田藤

2009年04月25日 00:00

信達宿の野田藤

信達宿(しんだちしゅく)とは熊野街道の宿場町で、今でも当時の面影を残している貴重な地域です。その街道沿いに見事な野田藤の花を咲かす場所があります。とにかくすごい!

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JR和泉砂川駅を降りて駅前の道を海の方へ歩いていくと、すぐに熊野街道(紀州街道)にさしかかります。この写真は和歌山方面。とても落ち着いた雰囲気です。

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こっちは和泉佐野方面。なにやら賑やかそうです。

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熊野街道沿いを歩いて5分くらいでしょうか。目的の家に着きました。

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どうです?
まさに「たわわ」!

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ここは故・梶本昌弘さんの個人宅です。梶本さんが愛情込めて育てた野田藤を、「熊野街道信達宿 藤保存会」の方々が守られています。

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敷地内に入っていくと甘い香りに包まれますよ♪

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一般公開期間中は中庭にも入れます。

ふじまつり 4月25日(土)・26日(日) 9時~17時
一般公開 4月18日(土)~29日(祝) 9時~21時

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なんと! 上にも上れます♪

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上から見た熊野街道も雰囲気があります。

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ただし手造り階段なので、足元に注意してくださいね。

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この見事な野田藤は約3万の花房をつけていると言われていますが、いったいいくつの株からできていると思いますか?

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実は、この一本だけです。

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根元もしっかりしていますが、延びていく枝も立派です。樹齢は約30数年だそうです。

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近寄るとかわいらしい花です。

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この信達宿の野田藤は『大阪ミュージアム構想』のベストセレクションにも選らばれています。

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私が梶本昌弘さんの野田藤を知ったのは昨年の今頃でした。ちょうど野田藤について調べていた頃。江戸時代には、「吉野の桜、野田の藤、高尾の紅葉」といわれた「野田藤」がどれほど美しかったのか、梶本さんの野田藤の写真を見た時にわかりました。

(関連記事)
『復活した野田藤』

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しかし、今年の初めに梶本昌弘さんがお亡くなりになっていたことを新聞で知りビックリしてしまいました。

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でも、今年もとてもたくさんの花が咲きましたね。熊野街道信達宿藤保存会の皆様にも感謝です。


今年の一般公開は4月29日(祝)までです。
詳しくはこちらを↓
『信達宿の野田藤 熊野街道信達宿 藤保存会のホームページ』


最後に梶本昌弘さんが書かれた野田藤の育て方です。
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一本の野田ふじ歳時記
美しい花房を三万以上つけさせるコツ


四月下旬、花房が3cm程になった時
むらさき色が濃くなるように尿素を地面に散布
五月、来年も美しい花房を同じ数だけつけさせるため
満開をすぎて4、5日たつと花房を全部刈りとる。
すぐにご苦労さん肥料を投入(化成8.8.8)


七月中旬、剪定はしりつるを刈り取る
毛虫の駆除、他 トップジン殺菌剤
元気があると夏花が咲く


剪定二度目に伸びたつるを切る
毛虫の駆除殺虫剤 他 トップジン殺菌剤


1月~2月 葉芽をおとし花房を計算して整枝剪定をする
寒肥油カスをたっぷりと施肥

愛の肥料をおわすれなく



(追記)
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テレビでも取り上げられますので、ぜひ!


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