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Art Baselウェブサイトにて、ピナリー・サンピタックの紹介ビデオ公開 [Pinaree Sanpitak]
Art Baselウェブサイト上の、今日世界で活躍するアーティストを紹介する'Meet the Artists'のコーナーにて、ピナリー・サンピタックのインタビュー映像が公開されました。
バンコクのアトリエにて撮影されたこのビデオでは、三十年以上に渡る彼女の多様な創作活動が紹介され、彼女の作品の代表的なモチーフである「乳房」が象徴する意味合いの変遷や、他者との協働から成り立つ料理のプロジェクトについて語られています。
バンコクのアトリエにて撮影されたこのビデオでは、三十年以上に渡る彼女の多様な創作活動が紹介され、彼女の作品の代表的なモチーフである「乳房」が象徴する意味合いの変遷や、他者との協働から成り立つ料理のプロジェクトについて語られています。
中でもとりわけ印象深かったのは、'I need to get my hands dirty.'という言葉。スタジオを訪れる度に、絵画以外にも布や金属、ガラスや陶器といった新しい素材を試し、楽しみながら常に手を動かし続けている彼女らしい言葉だと思いました。
ワー・ヌ&トゥン・ウィン・アウン個展 "The Squares" [Wah Nu & Tun Win Aung]

ミャンマーのアーティストカップル、トゥン・ウィン・アウン&ワー・ヌによる個展"The Squares"が、先週末にシンガポールのRichard Koh Fine Artにて開幕しました。会場には一見、幾何学的抽象作品を思わせる無機質な形象が描かれたドローイング群が並んでいますが、実際にはこれらは、主に80~90年代にミャンマーで発行された雑誌等のページを切り取って素材としたもの。矩形に見える部分は、出版時に検閲により黒や銀色のインクで塗り潰された箇所で、その周囲に印刷されていた文字や写真は、作家の手により上から白い絵の具が塗り重ねられ、ほとんど識別できない様になっています。
この展覧会は、二人が2009年より共同で制作している「千個の(白い)作品 - 1000 Pieces (of White)」というプロジェクトの一環であり、幼少の頃からの彼らの生涯の中で特に思い出深い事物を集めアーカイブ化することにより、自らのアイデンティティーの根源を浮き彫りにしようとするものです。集められた素材の上には、どれも白い絵の具が塗り重ねられていますが、この白いレイヤーを透かして二人が生まれ育ってきた環境や時代背景が微かに見え隠れすると同時に、記憶の中ではあらゆるものが少しずつぼやけ、曖昧になっていく様子が比喩的に表されています。なお、このプロジェクトはこれまでに、Art-U roomでの個展(2009年)、グッゲンハイム美術館での展示(NY、2013年)、ラッフルズホテル内ギャラリー(シンガポール、2013年)でも紹介されてきました。
シンガポールでは今週末、マリーナベイ・サンズにてアートフェアART SGが開催されます。これに合わせて市内各所で様々なアートイベントも準備されており、ビジネス・ディストリクトにあるミシュラン一つ星レストランNouriでは、ピナリー・サンピタックのクッキング・プロジェクト"Breast Stupa Cookery"も開催される予定です。
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■ Tun Win Aung and Wah Nu "The Squares"
会 期:2025年1月11日-2月15日
会 場:Richard Koh Fine Art, Singapore
稲垣智子個展「此方彼方-こなたかなた」 [稲垣 智子 / Inagaki Tomoko]
現在、大阪のThe Third Gallery Ayaにて、稲垣智子個展「此方彼方-こなたかなた」が開催中です。本展では、こちら側とあちら側といった対になる存在や距離をはかる体験を創り出す作品が、映像、写真、立体、インスタレーションなどの多様なメディアを用いて展示されています。また、会期中希望者は、作家との一対一のパフォーマンスにも参加できますので、ご興味のある方はぜひ!詳しくは下記詳細のリンクより。
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■ 稲垣智子「此方彼方-こなたかなた」
会 場:The Third Gallery Aya 大阪市西区江戸堀1-8-24 若狭ビル2F
会 期:2024年12月6日(金)〜 12月28日(土)
チャン・ユンチア個展「Thinking Like A Mountain」 [Chang Yoong Chia]

今週土曜よりチャン・ユンチアの個展「Thinking Like A Mountain」が、クアラルンプールのCULT Galleryにて開催されます。この展覧会は、現在ユンチアが暮らすジョホール州にある山、プテリ・グヌン・レダンに住むと言い伝えられてきた王女にまつわる伝説を題材としたものです。マレーシアで映画化もされ、これまでに様々な解釈がなされてきたこの物語を、ユンチアがどのように描き出すのか、楽しみです!
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■ Chang Yoong Chia 'Thinking Like A Mountain'
会 場:CULT Gallery 10 A, Persiaran Bukit Tunku, 50480 Kuala Lumpur, Malaysia
会 期:2024年11月23日 〜 2025年1月19日
アヌ・トゥオミネン展覧会情報 [Anu Tuominen]
今週金曜よりアヌ・トゥオミネンの個展 'Department Store'が、フィンランド中部の都市ユヴァスキュラのユヴァスキュラ・アート・ミュージアムにて開催されます。アヌ・トゥオミネンは、主に蚤の市で集めた食器や衣類といった身近な日用品を素材に、新たな視点から、しばしばユーモアを交えた解釈を与えて作品づくりを行なっています。以前ヘルシンキのアヌさんのアトリエを訪ねた際、作品として生まれ変わる前の様々な素材が、色や形に応じてきちんと分類され、部屋一杯にびっしりと保管されているのを見て驚きました。今回の展覧会では、これまでアヌさんが蒐集してきた素材の一部が、フリーマーケット形式で販売もされるとのことです。
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■ Anu Tuominen:Department Store
会 期:2024年9月20日〜2025年1月19日
アヌ・トゥオミネン展覧会情報 [Anu Tuominen]

アヌ・トゥオミネンが参加する2人展が、来週末より伊賀市のgallery yamahonで開催されます。展覧会名の'Helminä'は、「真珠のように」を意味するフィンランド語。水彩画家でテキスタイルデザイナーの伊藤尚美さんと共に、ドット柄の模様を真珠やビーズ等に見立てた作品が展示される模様です。
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■ アヌ・トゥオミネン X 伊藤尚美 Helminä
会 期:2024年3月23日(土)〜 4月14日(日)

暮れのご挨拶 [room情報]

ヴー・ザン・タン / Vu Dan Tan 「Fashion」
Art-U roomは、12月28日 (木)をもって、年内の営業を終了させていただきます。
年明けは1月9日 (火)より営業させて頂きます。
年明けは1月9日 (火)より営業させて頂きます。
年末年始期間中も、メールでのお問い合わせを受け付けておりますが、お返事が遅くなる場合がありますので、予めご了承願います。
皆さまどうぞ、良い年末年始をお過ごし下さい!
追記)
ヴェトナム現代アートの先駆者、ヴー・ザン・タンの作品を久し振りに展示してみました。厚紙を切り抜いて、様々な意匠のドレスに仕立てた「ファッション」シリーズからのものです。惜しくも2009年に亡くなった氏ですが、現在ハノイ近郊に氏の記念館が建設中であり、来秋竣工予定となっています。
ピナリー・サンピタック in 東京現代 [Pinaree Sanpitak]

今週末パシフィコ横浜で開催されるアートフェア東京現代に、ピナリー・サンピタックが出展しています。展示されているのは、シンガポールとシドニーにギャラリーを構えるYavuz Galleryのブース。 (Booth C03)
展示作品は、100号大のペインティング2点に加え、ドローイングと立体作品が数点。いずれの作品にもサンピタックのトレードマークともいえる「乳房」のモチーフがあしらわれており、渋みのある作風の中に現代的なポップさも併せて感じ受けられます。
フェア全体の印象としては、「現代」と銘打っている通り、既に確立された作家よりもエマージングアーティストの作品の存在感が強く、日本における現代アートの現状をコンパクトに俯瞰できるものと思えました。
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■ 東京現代 TOKYO GENDAI
会 期:2023年7月7日(金)〜9日(日)11:00~19:00(最終日9日は17:00まで)
会 場:パシフィコ横浜 横浜市西区みなとみらい1-1-1

こちらの立体作品は、2019年の瀬戸内国際芸術祭での「黒と赤の家」のプロジェクトを契機に始められたシリーズ。器や花瓶などの上に円形に切り抜いた和紙を積み重ね、乳房、あるいはストゥーパ(仏塔)を思わせるフォルムを浮かび上がらせたものです。
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