メカトロウィーゴのひみつ展撮影用ジオラマ
2017年11月22日から、東京・渋谷のギャラリーXにて
「メカトロウィーゴのひみつ展」
が開催中です!
メカデザイナー/クリエーターの小林和史さんの産み出す、レトロで可愛い、ロボット「メカトロウィーゴ」
高度成長期、激増する車から子供達守り、安全に通学出来るように搭乗する通学用ロボットという想定の架空ロボット。
愛くるしく、そして完成度の高いそのデザイン。小林さんがワンダーフェスティバルにこのメカトロウィーゴのガレージキットを発売している頃から魅了されて、大ファンになりました。小林さんとは年齢も近い事から公私ともに仲良くさせてもらっております。
その繋がりもあって、メカトロウィーゴの初の写真集「みんなのメカトロウィーゴ」を発売する際に、私が新作ジオラマを作り起こし、掲載していただいております。(↓オススメ写真集ですよ♬)
※小林メカトロ商会を紹介しようとBlog記事を探してみたら‥‥、なんとまったくBlogに書いていない事が判明!
いい作品なのでいずれちゃんとBlogにまとめます。。。
さて、この展示会の為に「新作のジオラマ」を制作して会場にて展示されておりますよ!!!!
当初は、上記の小林メカトロ商会の貸し出しのオファーが来たのですが、
「アクリルケースに入れられて展示されるだけでは面白くない、みんなで参加できるジオラマを新規で作りましょうよ!」と提案したところ、なんとサクッと予算を確保してくれたのは、今回の展示会の主催者であり、メカトロウィーゴの商品化を初めて行なったトイメーカー「千値練」さん!
流石〜新進気鋭のトイメーカー、素敵です!!ついていきますどこまでも!!!
私が提案したのは、この展示会に訪れてくれた人が、マイ・メカトロウィーゴをジオラマの中において自由に撮影が出来る「撮影用ジオラマ」としての提案。やはりそのモチーフは、今回の展示会の為にアニメスタジオ「スタジオ・カラー」が特別に書き起こしたポスターの立体化ですよね♬
むふふ我ながら、これはいいモノが出来そうな予感!
し、しかし‥‥
自分で提案しておきながら(まぁ半分は冗談のつもりだったんですが)よくよく自分の仕事のスケジュールを確認してみたら、ななななんと制作時間が1週間しか取れない事が判明。言い出しっぺなのに今更、「すんません出来ません」とも言えず、また完成作品が「あぁ時間がない中で作った出来だわ」と言われてしまうのも、情景師としては避けなければならない。
制作時間がない最大の理由の1つは、今年の夏は多忙で夏休みが全く取れずによやくこの日ならば!と確保出来た4日間で、高校の時から行きたくて、行きたくて仕方がなかった軍艦島にいくんだ〜〜い!!という旅行期間を計算に入れていなかったことが原因でした。
しかも・・・
軍艦島に上陸するのであれば、絶対にやりたかった事。
「軍艦島に似合う何かを持って行って、その場で撮影する!」
という目標も叶えなければならず、様々な欲望とやらねばならないことを天秤にかけて、普通の判断は「諦める」という選択をするのですが、
男は黙って九州・じゃんがらラーメン全部盛り〜〜!!!(解らない方はGoogle先生に)ということで、全部叶える無謀な作戦に打って出ました(てへ)
その結果、産み出されたもの。。。。
かわいいでしょ〜〜♬この軍艦島ダンボーと共に、念願の上陸を果たしたのでした。
旅行期間4日と共に、これを作る為にさらに1日、メカトロウィーゴジオラマの制作時間を失うという結果に。。。。
(軍艦島ダンボーの話はまた、後日に紹介記事を書きます)
さて、脱線してしまいましたが、メカトロウィーゴのひみつ展ジオラマですが、いきなりドーーーーン!
完成状態がこちらです♬
いいでしょ!
メカトロウィーゴの雰囲気にあった、レトロな鞄に収められた、横断歩道ジオラマ!
ポスターの雰囲気を独自解釈してさらに世界観を広げています。
(撮影用なので、破損しそうな小学生の再現は見送りました)
肝心な写真に撮るとどんな感じになるのかは、こちら。
構想したとおりに、ポスターのイメージぴったりに画角に収まります。得意技の既存製品をジオラマベースに応用する方法、今回はヤフオクで見つけた、デットストックのレトロ鞄の入手により、このサイズ感とジオラマ完成が見えたところで、安心して軍艦島に旅立ったのでした。
今回の造形チャレンジは、背景パネルと手前の道との違和感のない繋がり。
これはポスターに描かれていた「上り坂の先にカーブがある場所」の写真を手に入れる事と、立体で作られたあジオラマと、平面の写真をどうつなげるか?がポイントに成ります。
イメージにぴったりの写真は、長崎に旅行に行った際に「坂の街・長崎」なので、そこでロケハンしようと思っておりましたが、‥‥オーマーガー!!
観光気分に浮かれてしまい、まったく写真を忘れるという失態。
しかしながら、歩いて5分の近所にジャストな光景があることを思い出して、撮影するとなんとまぁ理想通りの背景に!
灯台下暗しとはこのことか。普段の運動不足解消での散歩を日課にしていた副産物がこんなところに還元されました。
その写真をジオラマにフィットするように、道幅を変えたり、画像を反転させて左カーブにと画像加工ソフトで修正してプリントアウト。自宅ではA4サイズのインクジェットプリンターしかありませんので、今回初めてセブンイレブンのネットプリントなるものにチャレンジ。
https://www.printing.ne.jp/
専用サイトに画像データをアップして、近くのセブンイレブンのプリンターにて予約番号を呼び出して、そしてプリント♬
100円で、最新のレーザーコピーで美しすぎる写真が手に入ります。
そして、ジオラマとその写真の繋がりはこのように制作しております。
道路標示をパースを付けながら手書きする様は、まさにトリックアート!
ジオラマには、撮影しがいのあるみどころポイントをちりばめております。
それぞれの解説は次回Blogにて。
メカトロウィーゴのひみつ展では、連日撮影を楽しむ方の列ができており、大盛況です♬
また再び撮影を楽しみにくるリピーターもいらっしゃるようです。
もちろん、メカトロウィーゴの撮影用ですので、他のトイでの撮影は出来ませんが、メカトロウィーゴが中に入っていれば、その仲間としての撮影は可能です。
会場では、千値練のスタッフさんがきめ細かく撮影ポイントや、撮影のお手伝いをしてくれるという神対応(泣)
また、スタッフで撮影した写真を壁に貼付けて、訪れる度に作品写真がふえていくイベントも行っております。
是非ご自身のメカトロウィーゴを持参して、ジオラマ撮影に来てくださいませ!(会場でも販売されておりますので)
※どうしてもこの展示会に来れないという方は、今後、ワンダーフェスティバル等の千値練さんのブースでの撮影イベントを考えているようですので次のチャンスをおまちください。
<定期PR>
※2021年2月11日発売
2015年にジオラマ作家として独立してから5年間に受注した仕事をまとめた写真エッセイ集。今までのジオラマ本のように作り方のHow to 記事も盛り込みながら、それぞれの仕事をどのように受注してアウトプットしたかを綴ったビジネス本として執筆しました。
好きな事を仕事にしたいクリエイター志望の方へのヒントになれば!
※2019年4月10日発売
失われつつある昭和の駄菓子屋を1/24スケールで徹底的に作り込み、その作り方を図面、写真で超解説したジオラマHOW TO 本。和風日本家屋の構造解説でドールハウスや鉄道模型などのジオラマ作りの参考になります!
※2016年8月に発売された私の初のジオラマHow to写真集「作る!超リアルなジオラマ」
イラストと写真を織り交ぜて、ジオラマ作りの考え方や作り方、保存の仕方、写真撮影、SNSでのアピールの仕方など重箱の隅を突くように執筆した本です。現在6刷突入で2万冊突破で好評発売中です!
※2015年に発売された私の初の作品/エッセイ集「凄い!ジオラマ」をカラー写真2倍に増量+本の多さアップで生まれ変えた「凄い!ジオラマ[改]ジオラマ作りの楽しさを文章と写真で楽しめる本です!2018年11月発売
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