独断的映画感想文:ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語: なんか飲みたい

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2021/05/09

独断的映画感想文:ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語

日記:2021年5月某日
映画「ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語」を見る.1_20210513110001
2019年.監督:グレタ・ガーウィグ.
出演:シアーシャ・ローナン(次女ジョー),エマ・ワトソン(長女メグ),フローレンス・ピュー(四女エイミー),エリザ・スカンレン(三女ベス),ローラ・ダーン(四姉妹の母),ティモシー・シャラメ(ローリー),メリル・ストリープ(マーチ伯母).
映画の冒頭,ためらった挙句出版社のドアを入るジョー・マーチ,編集者に原稿を読んでもらい,何とか採用され20ドルを獲得する.彼女は家を出て,ニューヨークで家庭教師をしながら文筆修行に励んでいるのだ.2_20210513110001
このジョーを中心に,貧しい青年と結婚したメグ,伯母と共にパリで絵の勉強をしているエイミー,家で暮らすベスの状況が描かれる.この間に,姉妹たちが一緒に過ごした7年前から現在に至るまでの映像が織り込まれて,映画の展開はなかなかに複雑.
かって隣家の大邸宅に住む少年ローリーに求愛されたジョーは,女性として社会に出たい気持ちが強く,これを断る.傷心のローリーはパリでエイミーと巡り合い,エイミーを愛するようになるが,エイミーはジョーの身替りは嫌だとこれに応じない.5_20210513110001
ニューヨークのジョーは編集者の求めに応じ大衆受けする作品を書くが,同宿のフレデリックに酷評され彼と絶好,おりしもベスの病状が悪化したとの連絡で帰郷する….
おなじみの若草物語を,ジョー・マーチの視点を中心に構成して描く映画.1949年版に比べて,大人になりかけているジョーの視点がはっきりしている.演じるシアーシャ・ローナンが堂々の演技で魅力的.3_20210513110001
ベスについては,1949年版のマーガレット・オブライエン(早世したベス役の彼女は,4姉妹女優の中で唯一生存しているそうな)の印象が強すぎて,今回のベス像には若干違和感が残るけど,あくまで個人の感想です.
映画の終盤になって,シアーシャ・ローナンが演じているのは,ジョー・マーチではなく原作者のオルコットその人ではないかという気がしてくるが,ハッピーエンドは良いことだ,見ごたえあり.8_20210513110001
★★★★(★5個が満点).
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