独断的映画感想文:シネマ歌舞伎 人情噺 文七元結
日記:2020年6月某日
映画:シネマ歌舞伎「人情噺 文七元結」を見る.
2007年新橋演舞場の舞台を山田洋次が監督して作成.出演:左官長兵衛(中村勘三郎),角海老女房お駒(中村芝翫),女房お兼(中村扇雀),和泉屋清兵衛(坂東彌十郎),和泉屋手代文七(中村勘太郎),鳶頭伊兵衛(片岡亀蔵),角海老若い者藤助(中村山左衛門),長兵衛娘お久(中村芝のぶ),女郎吉野(中村小山三),女郎花香(中村芝喜松),角海老娘分お光(中村鶴松).
勘三郎の並々ならぬ演技で見せる人情コメディ.前半の角海老の場,先代の芝翫,勘三郎,柴のぶ,鶴松のシーンで泣かされた.その前は小山三・芝喜松の女郎衆が笑いを振りまいていたのだ.
大川端の場での勘太郎との絡みも良かった.勘三郎が,「死ぬんじゃねえぞ」と叫びながら花道を疾走して入る幕切れも素敵.この舞台は自分は見ていないが,山田洋次の監督はさすがに冴え,普段客が見ることのない角度からの映像が素晴らしい.ローレンス・オリビエの映画「ハムレット」を思い出した.このDVDは見応えあり.見て良かった.★★★★(★5個が満点).
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