独断的映画感想文:湯を沸かすほどの熱い愛
日記:2017年7月某日
映画「湯を沸かすほどの熱い愛」を見る.
監督:中野量太.出演:宮沢りえ(幸野双葉),杉咲花(幸野安澄),篠原ゆき子(酒巻君江),駿河太郎(滝本),伊東蒼(片瀬鮎子),松坂桃李(向井拓海),オダギリジョー(幸野一浩).
幸いの湯を経営する幸野家は,夫一浩が1年前に出奔して以来休業中.妻双葉はパートで稼ぎつつ娘・安澄を育てている.
安澄は女子3人のグループに執拗にいじめられているが反抗出来ない.
ある日職場で倒れた双葉は,既に癌末期,余命2ヶ月と宣告される.双葉は死ぬまでに必ずやり遂げることを決め,実行していく.
まず探偵を使い夫を探し出し連れ戻した.夫は昔つき合った女と暮らしていたが,女は既に娘を置いて出奔,夫とその娘・鮎子が戻って来る.
安澄へのいじめはエスカレートするが,双葉はその解決に立ち向かう….
宮沢りえ,杉花咲,オダギリジョーの3名の演技が秀逸.
宮沢りえのテンポ良いしかし印象的な演技,杉花咲の寡黙な熱演が素晴らしい.
オダギリジョーの力の抜けた演技は,この程よく好い加減で程よく純情な風呂屋の親父にぴったり.
全体の構成も伏線の張り方/展開の仕方等納得出来るもので見応えがある.題名に繋がるラストだけはいささか共感し難いものがあったが,全体としては丸.
★★★★(★5個が満点)
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