独断的映画感想文:すれ違いのダイアリーズ
日記:2016年7月某日
映画「すれ違いのダイアリーズ」を見る.
2014年.監督:ニティワット・タラトーン.
出演:ビー(スクリット・ウィセートケーオ)(Song),プローイ(チャーマーン・ブンヤサック)(Ann),ウィア(スコラワット・カナロット)(Nui).
タイのレスリング選手だったソーンは,職探しの末ようやく臨時教員の職を得る.
赴任先はダム湖にある水上小学校,水上生活者の子弟が月曜から金曜まで学校に泊まり込み学び暮らす.生徒と打ち解けられず教える力もお粗末なソーンは,ある日黒板の上に置き忘れられた手帳を見つける.それは前任の女性教師エーンの日記だった.
同じような教える悩みと孤独とを綴った日記を読むうち,ソーンは未だ見ぬエーンに恋心を抱く様になるが….
電話も電気も通じない水道もない,余りにも自然豊かな水上小学校で学ぶ,生徒と先生の成長物語.
前任者エーンは,恋人ヌイの強い勧めでチェンマイの小学校に移ったのだが,ここでの教育は性に合わずヌイとも衝突する.
一方後任のソーンは生徒とは打ち解けられたものの,教育力不足で生徒は試験成績が合格点に届かない.
生徒はどうなるか,ソーンとエーンは巡り会えるのか,という構成である.
ハラハラ・やきもきさせるストーリー展開あり,子役たちの素晴らしい活躍あり,ソーンとエーンのそれぞれの悩みと苦闘に思わず拍手を送りたくなる,涙と笑いの好編.
タイにこんなに素晴らしい映画があったとは驚きだが,日本的感覚との親和性も高く,見て損はなし.
★★★★(★5個が満点)
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