独断的映画感想文:猿の惑星:創世記(ジェネシス)
日記:2012年6月某日
映画「猿の惑星:創世記(ジェネシス)」を見る.
2011年.監督:ルパート・ワイアット.
出演:ジェームズ・フランコ(ウィル・ロッドマン),フリーダ・ピント(キャロライン),ジョン・リスゴー(チャールズ・ロッドマン),ブライアン・コックス(ジョン・ランドン),トム・フェルトン(ドッジ),アンディ・サーキス(シーザー).
アルツハイマー病の特効薬を開発しているウィルは,動物実験の段階で高い知能を発揮したチンパンジーを見出す.
この成果を発表しようと社内の会議に臨むが,このチンパンジーが突然暴れ出して射殺される騒ぎとなり,研究計画は頓挫した.
チンパンジーは妊娠しており,この忘れ形見を引き取ったウィルは,赤子をシーザーと名付け自宅で育てることにする.シーザーはすくすくと育ち,高い知能を示す様になる.
ウィルの父親はアルツハイマー病に悩んでいたが症状が悪化,ウィルは研究所に保存してあった特効薬を持ち出し,父親に試してみると症状は劇的に改善した.
ところが時とともにその効果は薄れ,父親は近所の人とトラブルを起こしてしまう.
窓から見ていて救援に駆けつけたシーザーは,近所の人に暴行を加えてしまい,類人猿の保護施設に収容されてしまった.
ウィルはシーザーと父親を救うためにある決意をする….
という訳でここから先はネタバレです.
お察しの通り,ここでシーザーはその能力を発揮して知能の高いサルの仲間を増やし,保護施設からの脱走を図る.人間の包囲網をまんまと突破して金門橋を渡り(舞台はサンフランシスコだったんですね),子供の頃から慣れ親しんだアメリカ杉の森に逃げ込んでそこで暮らすのでしたとさ.
これで映画は終わり.
では人類が滅亡し地球が猿の惑星になってしまうのは何故か?
それはウィルの持ち出した特効薬がウィルスだったからですね.しかもサルには免疫があって人類には免疫の無いウィルスであった(そんなことがあるだろうか?).
すると人類を滅ぼしたのは,映画の最初から最後まで悩める被害者を装っていたイケメンの男ウィルだということになります.
そもそもウィルスの開発に対してこんなにセキュリティのいい加減な製薬会社もあり得ない.
実に後味の悪い結末,何とも受け容れがたい結果である.もう少し違う結末を期待していたのだが,かなりがっかりした.
60点.
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