独断的映画感想文:ソーシャル・ネットワーク
日記:2012年1月某日
映画「ソーシャル・ネットワーク」を見る.
2010年.監督:デヴィッド・フィンチャー.
出演:ジェシー・アイゼンバーグ(マーク・ザッカーバーグ),アンドリュー・ガーフィールド(エドゥアルド・サベリン),ジャスティン・ティンバーレイク(ショーン・パーカー),アーミー・ハマー(キェメロン&タイラー・ウィンクルボス),マックス・ミンゲラ(ディビヤ・ナレンドラ),ブレンダ・ソング(クリスティ・リン),ルーニー・マーラ(エリカ),ジョセフ・マッゼロ(ダスティン・モスコヴィッツ),ジョン・ゲッツ(サイ),ラシダ・ジョーンズ(マリリン・デルピー).
ハーバード大学の学生マークは,ある日恋人のエリカと話しをしてて言い合いになる.
上から目線で一方的なマークの言いぶりにエリカは絶交を宣言,頭に来た上酔っていたマークは,エリカの悪口・中傷をブログに載せただけでなく,女子学生の品定めプログラムを開発して,各学生寮の女学生の個人情報と写真をハッキング,これを公開して男子学生が自由に女子学生を品定めできる様にした.
たちまちオンラインのアクセス数は急上昇,ハーバードのサーバーはパンクする.
これで名を売ったマークは,学生クラブの実力者・双子のウィンクルボス兄弟の依頼で,学生交流用のネットワーク作りを引き受ける.
資金担当に唯一の親友エドゥアルトを誘ったマークは,斬新なアイディアを次々に打ち出しそのネットワークは人気を得てアカウント登録はうなぎ登りとなる.
マークはナップスターで有名なショーンの知遇を得て,Facebookと名付けたネットワークの開発に奔走するが….
Facebookの創設者の物語,映画は途中からFacebookを巡るマーク,ウィンクルボス兄弟,エドゥアルトの訴訟を前提とした調停の場をメインとしながらその後の経過を追っていく.
如何にもという感じの,アメリカの才能に恵まれた学生の起業とそれを巡る学生同士の争いを描いて面白い.
マークの様な人がアメリカ社会の成功者なのだろうか?映画は必ずしもそう主張している訳ではない.
結果としてはマークは和解金を払って事態を解決するが,マークが正義であった訳ではない.
唯一の友エドゥアルトを失い,エリカは忘れられないままだ(エリカに自分が何をしたか,マークは正しく認識しているのだろうか?).
という訳で,映画は普通の成功者の裏面を描いた実録ものという感じである.
俳優の台詞が概してとんでもない早口なのが鬱陶しい.
起業で成功するにはこんなスピードでの会話と攻撃的な態度が必要なのかと,反発を感じてしまう.
映像的にはウィンクルボス兄弟を一人が演じていたというのが傑作,何でそんな手間をかけたんだろう?(双子という設定をやめる,本当の双子に演じさせると,他の手段もあったと思うのだが).
アカデミー賞総なめという迫力は感じませんでした.
★★★☆(★5個が満点)
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