独断的映画感想文:パリより愛をこめて
日記:2011年1月某日
映画「パリより愛をこめて」を見る.
2010年.原案:リュック・ベッソン.
監督: ピエール・モレル.
出演:ジョン・トラヴォルタ(チャーリー・ワックス),ジョナサン・リス・マイヤーズ(ジェームズ・リース),カシア・スムートニアック(キャロリン).
リースはチェスの名人にして頭の切れる駐仏米大使館補佐官で,かつCIAの見習いエージェント.恋人のキャロリンと婚約したばかりだ.
CIAの上司から,エージェントのワックスが空港にいるから迎えてその指示に従うようにと連絡が来る.
落ち合ったワックスは型破りのいかれた男で,飯を食いに行った中華屋では,いきなり店員全員と撃ち合いになって大量のコカインを押収,痛めつけた店員が駆け込んだ後を追い,中国系の麻薬製造工場を全滅,更にその繋がりからパキスタン系の麻薬製造工場をまた全滅,と死体の山を築きながらパリを駆けめぐる.
常識あるマニュアル人間リースは混乱しながらワックスについていくのだが….
物語は麻薬摘発から大きく展開し,リースの私生活をも巻き込んで衝撃のラストへ.
始まりはコメディタッチのアクション映画と思いきや,ワックスとリーズのコンビが,シリアスなドラマも含みながら思いがけない事件解決へなだれ込む.
とにかく問答無用に撃ち殺すというワックスの荒技を受け容れる限りは,肩の凝らないアクション映画として楽しめる.
3人の俳優がそれぞれに魅力的だが,殆ど科白なしでワックスの運転手を務めた俳優の,端正にして紳士的ながらめちゃくちゃな運転振りも,印象に残った.
ノンストップアクション映画として文句なし.
★★★☆(★5個が満点)
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