独断的映画感想文:ドゥームズデイ
日記:2010年2月某日
映画「ドゥームズデイ」を見る.
2008年.監督:ニール・マーシャル.
出演:ローナ・ミトラ(エデン・シンクレア),マルコム・マクダウェル(ケイン博士),ボブ・ホスキンス(ビル・ネルソン),アレクサンダー・シディグ(ハッチャー首相),エイドリアン・レスター(ノートン軍曹),デヴィッド・オハラ(マイケル・カナリス).
「アンダーワールド・ビギンズ」の主演,ローナ・ミトラがスーパーヒロインを演じるアクション映画.
2008年,スコットランドのグラスゴーで新種のウィルスが発生,イギリス政府はスコットランドを高い塀で封鎖しウィルスの拡大を阻止した.
27年後の2035年,ウィルスは突如ロンドンの貧民区で発生,一方人類は絶滅したと思われた塀の中で,人類の活動が衛星から観測される.
政府は塀の中で治療薬が開発された可能性があるとして,グラスゴー在住のウィルス学者,ケイン博士の研究所跡に向け,装甲車に乗せた兵士と学者を派遣する.
そのリーダーは幼児の時に単身グラスゴーから脱出してきた,エデン・シンクレアだった….
まあ設定も大胆なら筋書きもかなり突っ込まれ放題と見える筋書きである.
塀の中は無政府状態,生き残った人々はあるグループは「マッドマックス」そのままの暴力集団を形成,あるグループは中世そのままの自給自足経済を展開するが,いずれも追い詰められ,殺し合いや人肉食いが横行する.
そこに進入した装甲車は「マッドマックス」グループに襲われ炎上,生き残った隊員は暴徒に追われて装備の大半を失って塀の中をさまよう羽目になる.
しかしこの映画,なかなか面白いのです.
ローナ・ミトラのクールで逞しいスーパーヒロインぶりが魅力的だし,テンポ良く進行する物語の展開に息つく暇もなく最後まで持って行かれる.
最終シーンでの,彼女の意外な生き方の選択も,納得のいくものだった.その点で後味も宜しい.
まあ,マッドマックスそのままぱくりと言えばその通りだが,中世派グループから脱出してマッドマックスグループに行き会うあたりの不思議な感覚も,それなりに面白い.
見て損は無し.ただし女性やカップルでという映画ではない(スプラッターな面もあるし).
★★★★(★5個が満点)
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