「スパコン富岳」後の日本
日本の理化学研究所と富士通が共同開発したスーパーコンピュータ(スパコン)「富岳」は2020年、スパコンの計算速度などを競う世界ランキングで2期連続の王座に就いた。
巨額の開発資金と大規模な設計チームの並外れた頭脳と集中力が求められるスパコン・プロジェクトは、その国の経済力や科学技術力など国力を反映するといわれます。
この本では「富岳」のようなスパコンの中核をなす「半導体」、そしてその活用対象として、今、最も期待されている「AI(人工知能)」という2つの分野に焦点を当て、日本が再び科学技術立国として歩みだす為の道を探る内容となっています。
「富岳」というスパコンがどういうもので、どのような経緯で開発されたのか、どのように活用されているのか分かります。
更に、スパコンの次に来るといわれる夢の超高速マシン「量子コンピュータ」にも言及しています。
そして米中の貿易戦争は、今後のスパコンの開発競争にも大きな影響を与えることが予想されます。
スパコンなど先端技術に興味のある方はもちろん日本の科学技術水準に関心のある方に是非お勧めしたい一冊です。
« ブラタモリ8 | トップページ | 東京下町殺人暮色 »
「経済・政治・国際」カテゴリの記事
- 人口減少社会の未来学(2024.09.21)
- イーロン・マスクとは何者か(2024.03.29)
- 鳥取力(2024.01.13)
- カジノ解禁が日本を亡ぼす(2023.12.16)
- 水素社会入門(2023.11.18)
« ブラタモリ8 | トップページ | 東京下町殺人暮色 »
コメント