僕だけがいない街
- 2016/03/25
僕だけがいない街 (2016/1~3)
バカなの?
非常に面白かった。尺も長くなく絡んでくる登場人物もそう多くないので犯人が誰かということは序盤からある程度予想がついてしまってそこに強みはないけどこの作品は犯人が誰かを当てるということよりも現在過去、二巡目三巡目の世界で状況が二転三転していく緊張感があって読めないストーリー展開とその中での演出に最大の魅力があって毎週終わるとすぐに続きが見たいという気持ちがあったし全編通して全く退屈することがなかった。
三巡目の世界で悟がどうやって助かったのか気になったけどあれは世界の集束とでもいうかもともと悟は戻った時空でそのまま過ごし続けることは不可能で、勿論死ぬこともなく、現代とその身体に戻っていく定めのようなものがあったのではないかと。普通に続いている可能性もあるけど最後の病院の世界もあの瞬間から飛んだ一つの平行世界とも見れる。
このアニメの数少ない欠点は加代を助けて以降の終盤が少し尺不足と感じたところと二度のタイムリープで戻る場面の展開と演出がCVの叫び演技の弱さも含めて弱かったところかな。CVは俳優の方らしく声が似てる本職の細谷さんならとも思ったけど、馴染みのない人がやってるからこそ感じる新鮮さもあったのだろうしそのあたりは一概には言えないかも。
最後まで楽しめたけど一つの大きな山だった加代を助けるまでの展開は尺も取れていたし雰囲気作りも丁寧で臨場感があって特に盛り上がっていたと思うので終盤にももう少し尺に余裕があればなと。
現代での愛梨の絡ませ方は上手かったし最後にここで出してくれないかなというところであのエフェクトを使ってまた出会う運命にあったと再登場させてくれたラストは余韻もあって良かった。
OP「Re:Re:」 ED「それは小さな光のような」
<主な出演声優>
藤沼悟:土屋太鳳/満島真之介 雛月加代:悠木碧 片桐愛梨:赤崎千夏
ケンヤ:大地葉 ヒロミ:鬼頭明里 オサム:七瀬彩夏 カズ:菊池幸利
白鳥潤:水島大宙 藤沼佐知子:高山みなみ 八代学:宮本充
母親役が高山みなみさんで一話で犯人が分かったという場面は某バーローが浮かんだw
八代役の宮本さんはこち亀の中川でお馴染みで久々に聞いて懐かしいなと思った。
個人的なこのアニメの評価 A
文句なく面白かった。これだけ惹き込めるストーリーの作品はそう多くはない。展開の仕方が実に上手かったしアニメーションの雰囲気を引き立てる演出も上手く機能していたと思う。