ようこそ!女性の皆様を心より歓迎いたします
これまで地球上に生きた女性たちは人類発祥以来、 何人いるのでしょうか?その女性たちの全てが、いわば現代の私達の先祖ですね。古(いにしえ)に力強く生き抜いた女性たちひとりひとりの命と人生に同じ女性として敬意を表したいものです。
彼女達の人生の一つ一つがオーダーメイドのドラマであり、各々がヒロインです。女性として生きる上での貴重な体験を、過去の全ての人の口から伺いたいほどですね。おそらくは百億以上の多様な生涯があり、彼女たちの人生ドラマが繰り広げられることでしょう。一つずつを書物や映画にしたなら、同数の作品が完成するでしょう。しかし、当然のようにそれらを残らずドラマ化したり一冊の本に託すのは不可能です。
そこで、このサイトは(続編として、Part2もあります)特に古代の書物の一つで「世界のベストセラー」とか「永遠のベストセラー」と呼ばれる聖書の中から女性達をピックアップして、彼女達の凄まじい人生を非常にコミカルなエッセイにして紹介してみました。主には、当時に”美しい”と形容されていた女性達を選んでみました。”美しい”の表現が外貌のことなのか、内面の特質なのかは、筆者の私には明確に知ることは出来ません。おそらく内外共に優れていたのかもしれませんね。そうした描写があったのは、旧約聖書が殆どでしたので、先ずは旧約から取り上げました。(「続」として、パート2もお訪ねください)そして、容姿について特に説明のない他の女性についても、彼女達の生き方を、閃いたままに書きましたし、逆に人生を失策った女性の例も戒めとなるので取り上げています。
いずれにしても、大切なのは女性達が「生きた」と言う事実です。そして、今も彼女達は私たちの遺伝子の中に「生きている」はずですね。現実は小説より奇なり・・・で聖書の記述は作り話ではない、とされているのが理屈ぬきに興味深いですし、先人達の生き方は、私達現代女性にも実際的な学びとなり、心を奮い立たせる何かを見出せるかと思われます。
聖書に登場する女性たちの興味深い人生を、私の独断と偏見で思いつくままに書かせて頂きますが、決して聖書を虚仮にしている訳ではありません。むしろ日本の多くの女性たちが、書店にある特に分厚いこの本でも、実は非常に親しみやすい優れた書物であることに気がついて欲しい、と考えるからです。そうして、愛読書の一冊となっていくだろうとの期待で綴っております。それゆえ、旧新訳聖書を愛読しておられるキリスト教徒の方々、イスラム教徒の方々、そして旧訳聖書のユダヤ教徒の方々には、フレキシブルな寛仁態度の精神でいてくださることを、心より期待します。
現代日本に生きる私達女性が、如何に社会的にも自由と解放を充足出来ているかを再確認し、明日の活力と歓びに繋がれば幸いです。古代から現代へと数限りない女性群によって続いている生命のリレーを、あなたも未来の女性へとバトンタッチしていく上で、ふとした励みになれば、なお幸いです。
今と未来を生き抜く女性達へ送るコミカルかつノベルティながらも愛を込めたエッセイです。あくまでも、同じ女性としての観点から、古(いにしえ)の女性の生きた軌跡と心模様などを独断で推測した愉快な内容となっております。宗教の勧めではなく、偉大な文学としての聖書を用いたエッセイを、楽しく読み進めてくださいますように!
知って楽しい豆知識
〈美しい女性たち〉
聖書を読むと数え切れないほど大勢の女性達が登場します。それで、私の独断と好みで選びましたのは、「美しい」とか「容姿が良い」などと関連した記述のあった美女達です。今のところ、見つけたのはここまでです。殆どは、旧約聖書にあって新約聖書では余り見当たりませんでした。新約の方は外見よりも内面の特質に重点を置いたものと思われます。それはそれで素晴らしい事ですね。
(1)エヴァ(イヴ):ご存知最初の人間アダムの妻。神から禁じられていた善悪の知の樹の実を食べて、また同じようにするよう夫をも誘った女性。人類子孫に災いの原を作るきっかけを発した。
(2)ノアの時代の娘たち:地上に人が増え始めた頃に登場します。しかし、当時に生まれたた美しい女性にとっては、その美しさが幸か不幸か。結婚初期には幸せだったかもしれない。だが、後に慟哭に満ちた生涯となる哀れな女性たち。
(3)サラ:有名なアブラハムの妻。高齢出産するも、それまでは不妊で悩んだ。クリスチャン女性の手本とするようにと後にペテロが述べるほど夫に敬服した女性。
(4)リベカ:アブラハムの息子イサクの妻。筋力あったらしく重労働もこなす娘時代がある。双子の我が子たちに関して、意見の異なる夫と争わずして目的を完遂するという巧みで賢い女性。
(5)ラケル:ヤコブに強く愛された妻。同じ妻のレアは多産な姉であったが故に、なお不妊に苦悩した女性。後には子供に恵まれるが比較的短命だった。
以上、創世記
(6)アビガル:お金持ちで愚かな夫の妻であったが、夫の死後にダビデ王に見初められ妻のひとりとなる。なかなか機転の利く女性。
(7)バテシバ:ダビデ王の部下の妻であったが、ダビデに一目惚れされて最終的には妻の一人になる。人生が不運なのか幸運なのかは読む人たちの考え方次第。
(8)タマル:ダビデの娘。汚らわしい異父兄にレイプされた哀れな女性。これが後々ダビデの生涯に辛苦を与えるものとなっていく。
以上サムエル後書より
(9)アビシャグ:年老いて冷え性になったダビデ王の体を温めるため仕えた処女。いわば湯たんぽのような役目。
以上、サムエル記・列王記
(10)エステル:ペルシャの時代、容姿の美しさと秀麗な特質が同族のユダヤ人たちを救いにいたらせる、という劇的な状況を見事に捌いた若い女性。
エステル書
(11)エミマ:強烈な試練に耐えたヨブという人の3人娘の一人。ヨブは失った子供10人に代わって神の慈悲で高齢になってから10人(男子7人・女子3人)に恵まれている。
(12)ケジア:同じくヨブの3人のうちの一人。
(13)ケレン・ハプク:同じくヨブの娘3人の中の一人。
以上はヨブ記
(14)シュラムの娘:ソロモン王の召しを断り、羊飼いの青年を一途に愛した女性。この娘の美しさについて、聖書では最も多くの描写を行っている。
ソロモンの雅歌
他にも優れた特質の面で目立った女性たちが大勢いて、何れの女性もドラマティックな生涯を送っています。興味深い人生を送った、と思われる女性たちを取り上げて書いています。今回の記事だけではなく、まだまだ書きたい女性たちが多くいるので、長いスパンでお待ちくださいませね。
次ページからのエッセイは、何の手順に則ったわけでもありません。あくまでも私の自由な思いつきや関心、好奇心の順で書いておりますので・・・ご了承くださいね。
では、おもしろ聖書エッセイ~バイブル中の美しい女性達のドラマをコミカルなエッセイにした「おもしろ聖書エッセイ!For Women」!先ずは、このPart1を、そして、続いている「続・おもしろ聖書エッセイ!For Women」Part2もお楽しみくださいますように!!
(written by 徳川悠未)