人生は、坂にて重き車を押すがごとし。
車を押す努力を止めると、車輪は後退して坂道を落ちていくのみ。
よって進むのがいやだからといって、その場に留まることはできない。
(だから常に頑張り続けろ)
ってのが親の口癖だった。
うちの両親は、たぶん良かれと思って、
四六時中休む間もなく子どもを叱咤激励するのが常だったんじゃ~。
戦後の混乱経由で高度経済成長を生き抜いた、昭和初期生まれだから
がんばれがんばれとにかくがんばれ
成さぬは人の成さぬなりけり
という暑苦しい価値観を両親が携えて生きたのは、しゃーないのかもしれん。
でもねぇ。
頑張れ!ってのは、余裕ぶっこいてサボり気味の才気溢れた賢いお子ちゃまに言うのは大いにありなんだが。
生真面目なわりに頭の回転がイマイチなガキを追い立て過ぎると、えらいことになる。
だって頑張っても頑張っても、親の望む目標が達成できねーんだもの、もともと低スペックだから。
親の無茶振りを叶えられないガキンチョは自分の立ち位置を失い、必要以上に自分を諦め軽蔑しはじめる。
パワーが余ってるガキなら不良化するが、
力が足りないとエネルギーが尽きて生きる気力ごと失う。
あてくしの場合は上記のどちらにもなりきれなくて、
馬鹿なりにがんばったらなにか報われるかも?
ちゅう甘い幻想を抱き、それが生きるフォーマットになっとったみたいなのね。
興味も才もない方向に、
頑張りすぎても益がない!
ということを、親が寝付くお年頃になった最近、やっと気がついた。(遅)
んなわけで。
頑張ることを意識的に止めてみた今日この頃。
疲れやすいんだから、意識して休む。
眠くなったらさっさと寝る。
最初からできることしかしない。
↑を実行した結果として、心身がめっちゃ軽い!
自分の立ち位置が見えないあてくしに、マイペースな生き方を教えてくれたのは、バセットハウンドだった。
ゴゴはただそこに寝ているだけで価値があり、現在あてくしの師匠でもある。