TALの特徴
性格検査が特徴的な、人総研の『TAL』。
私の受検した限りでは、準大手の某製薬企業一社のみで採用されていました。
TALでは能力検査は行いません。
以下の2種類の性格検査のみで分析します。
所要時間は20分とかなり短めです。
(1) 質問回答形式
36問(7肢2択)の質問文に回答(15分)
(2) 図形貼付形式
「私の仕事」「私の就職活動」「目指す○○像」等のタイトルで専用図形アイコンを専用台紙画面に配置(5分)
分析項目は以下の項目です。
人間力, コミュニケーション能力, ストレス耐性, 責任感, 積極性, 協調性, 指導性, 持久性, 行動力, 向上心, 転換力
その他、自律志向や組織志向等によるタイプ分析を行います。
<参考サイト>
人総研:
http://www.jinsoken.jp/product.html
産みたての卵とうずらを手に持ちましょう
質問回答形式の検査の特徴は、質問文を一目みただけでは何を測定したいかの判断が難しいことです。
例えば、あまりにも有名な「卵の問題」。
ゆで卵, うずら, 輪切り, 模型などから手に持ちたい卵を選ばせます。
選択肢と上記の『分析項目』を照合してみましょう。
向上心と結び付けられそうな選択肢がふたつありますね。
その他にもいくつか変わった質問がありますが、『分析項目』を意識しながら読めば正しい答えにたどり着け(ると思い)ます。
図形貼付形式の検査
TALの象徴ともいえる図形貼付形式の検査。
決められたテーマに基づいて、与えられた18個の図形から10~15個を配置して描画します。
私が受検したときのテーマは「○○製薬で活躍している私」でした。
(伏せ字にしましたが、実際は受検先の企業名が○○に当てはまります)
この検査では精神の安定性をチェックしていると予想されます。
なぜならこの「描画テスト」の類は、バウムテストやロールシャッハテストに代表される精神障害, 発達障害の検査を想起させるからです。
それに製薬企業の研究開発職の適性を測るのに絵画性がポジティブチェックの役割を果たすとは到底考えられません。
ネガティブチェックの材料に使用すると考えるのが妥当でしょう。
したがって、張り切って芸術性を発揮しようとするのは危険だと思います。
精神性に難ありと評価されるリスクを背負ってまで絵画性をアピールするテストではないはずです。
「○○製薬で活躍している私」というテーマが与えられたのなら、素直にテーマを表現するのが無難でしょう。
能力検査は非凡な結果を出す必要がありますが、精神の安定性を測るテストはいたって平凡な回答でよいのでは。
お絵かきテストなんかで目立とうとしないことです。
目立つなら面接で。
以下は図形貼付検査の操作説明画面です。
私の説明力の不足をこのサンプル画面で補ってもらえればと思います。
"TAL"の参考書
あのSPIノートの会でも、TALの情報はほんの数ページしかありません。
ただ他に情報を掲載している書籍は見あたらないので、受検前に一度目を通しておくことをオススメします。
個人的には『特異性』はともかく、『絵画性』に関する記述には同意しかねますが。
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