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生存造形美
瓶底で羽化しているユダイクスミヤマクワガタを凝視する。全く動く気配が無く、羽化後亡くなってしまったのだと溜息を吐きながら掘り進めていくと、蛹室が開くと同時に脚が動くのが見えた。肉眼でも確認出来るダニが付着している為取り出し、歯ブラシで除去した。この顎の造形美はいつ見ても素晴らしいの一言に尽きる。サイズを確認する為ノギスを当てると、90.6mmと、見た目よりも小ぶりであった。休眠期間が長いので春の活動まで...
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暴風突入前の回収
台風24号が全国ツアーで北上する。皆は家族や友人、恋人や家屋、車などを心配されるだろうが、私はそれに加え樹液木が心配で仕方ない。台風が過ぎ去った後に確認しに行くまでの、まるで最後のお別れの言葉を恋人から受け取るのではないかと思うあの予感が、胸の中に立ち込めたまま森を歩いて行く。そして無事だった時にその樹液木を撫でて安堵する。木も生きている訳で、やがて終わりがある。その先に産卵木に成り代る役目も有りま...
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休眠造形美
桜が美しく花を咲かせ、庭のクヌギも芽を吹き、産卵草であるオモダカも葉を伸ばしてきた。春の訪れを視覚的に実感する中、羽化後休眠中のユダイクスも間も無く活動を迎える。造形美に痺れてしまう♂は92.4mmとなり、♀は53.7mmにて初陣を飾るつもりとなる。時期としては5~6月を予定し、成熟を見極めて臨む。目標は100mmと、謳いたい所だが、先ずは95mmを目指す。...
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メソトプス級と造形美
昨夜から我が住まいにも雪が吹雪始め、窓を開けて驚いた。ベランダの手摺りに15cm程積雪していた。玄関を出ると、ゲンゴロウ産卵草を育てているオモダカの水面が凍っていた。この中にはボウフラ対策で投入しているメダカが居るのだが、果たして生存しているのか、不安である。昨夜、猛吹雪の中、vivids ssp.にて独り唸った出来事を綴る。プラスチックを齧る音に耳をそばだて、近寄ると空気孔から脱出を図るユダイクスミヤマクワガ...
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