G.I.ジョー バック2リベンジ 3D 感想(ネタバレあり): 無限回廊幻想記譚

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2013年6月10日 (月)

G.I.ジョー バック2リベンジ 3D 感想(ネタバレあり)

 【ストーリー】

ナノマイト戦争で悪の組織『コブラ』との戦いに勝利したG.I.ジョー。
その先頭に立ったデューク(チャニング・テイタム)はG.I.ジョー・チームの若きリーダーとなっていた。
今、彼の部下はロードブロック(ドウェイン・ジョンソン)、スネークアイズ(レイ・パーク)、レディ・ジェイ(エイドリアンヌ・パリッキ)、フリント(D・J・コトローナ)、マウス(ジョゼフ・マゼロ)だった。
デュークはロードブロック、レディ・ジェイ、フリント、マウスを率いて北朝鮮の国境に侵入、脱北者の手伝いをしていた。
無事に脱北者の国外脱出に成功するも、監視所に侵入したマウスはそこにG.I.ジョーの旗を掲げてしまうのだった。

アメリカ合衆国では、パキスタンの大統領暗殺問題が取り上げられていた。
パキスタンの核兵器の存在について、論議が交わされる中、アメリカ合衆国大統領(ジョナサン・プライス)は国際機密部隊G.I.ジョーを派遣して、彼らに核弾頭の奪取と無効化を命じるのだった。

デュークは休日に、部下であり友人であるロードブロックの自宅でゲームに興じていた。しかし実戦と違い、ゲームはからっきしのジョー。
そんな彼に、ロードブロックの娘たちが大はしゃぎで絡んできていた。

合衆国大統領はコブラの生き残りザルタン(アーノルド・ヴォスルー)が変装した姿だった。
彼はコブラの兵士を自らのSPとし、本物の大統領はホワイトハウスの地下に幽閉されていた。
ザルタンは大統領を拷問に掛け、幽閉されているコブラコマンダー(ファラン・タヒール)の居場所を聞き出そうとしていた。

G.I.ジョーチームを指揮するデュークは、部下を率いてパキスタンに飛行機にて潜入、チームに損害を出すことなく警備兵を倒して核弾頭の奪取に成功する。
核弾頭の無力化を果たしたG.I.ジョーは帰還準備を行っていたが、そこに突如空爆が行われ、チームは瞬く間に壊滅する。
リーダーのデュークもフリントを助けるため犠牲となってしまい、ロードブロック、フリント、レディ・ジェイの3名のみが辛うじて井戸に中に身を潜めて一命を取り留めることに成功する。
一夜が明け、井戸から這い上がった3人は無惨に壊滅した部隊の姿を目の当たりにする。
フリントは本部への連絡を提案するも、敵の全容が掴めないロードブロックは危険を考慮して一切の連絡を絶ち、信用出来る者は作戦に参加しなかったため生き残ったスネークアイズだけだった。

アメリカでは、大統領がマスコミに対してG.I.ジョーがアメリカを裏切り、パキスタン大統領をスネークアイズが暗殺、更に核弾頭を強奪したため、機密部隊コブラによって殲滅したと報告していた。
そして核兵器の危険性を訴え、核兵器を保有する各国首脳に核兵器断絶のための緊急サミットを呼びかけるのだった。

ドイツのザルツブルグにある刑務所に捕らえられたスネークアイズが連行された。
刑務所は地下深くへと繋がっており、この地下にコブラコマンダーとバロネスが捕らえられていた。
彼らは薬品によって意識はあるものの、思考能力を完全に奪われた状態とされていた。
ウォルデン・ナイジェル・ジェームズ刑務所長(ウォルトン・ゴギンズ)は、連行されたスネークアイズのマスクを剥ぐが、中から現れたのはスネークアイズとの戦いに敗れて行方不明となっていたストームシャドー(イ・ビョンホン)だった。
コブラコマンダーたちと同じ刑に処されるストームシャドーだが、彼は心臓を一時的に止めて死んだフリをして、焦った警備兵たちをたちまち全滅してコブラコマンダーを救出する。
復活したコブラコマンダーはバロネスはもはや不要だとその場に捨て置くと、ストームシャドーと共に脱出する。
二人の脱出を阻止しようと生き残った警備兵と共に待ち受けていた刑務所長だが、ファイアフライ(レイ・スティーヴンソン)によって背後からの襲撃を受けて壊滅してしまう。
それでも刑務所長は最後の力を振り絞り、施設のタンクを爆破させてストームシャドーに大火傷を負わせることに成功する。
重傷を負ったストームシャドーを連れてヘリで逃走するコブラコマンダーたちだが、その様子を本物のスネークアイズが監視していた。

ロードブロックたちはロードブロックの故郷に向かい、旧友と再会するとロードブロックがチームに所属するまでのねぐらへと足を運んでいた。
そこで逆襲の準備を整える彼らは、武器の調達と情報収集を行っていた。

脱出したコブラコマンダーたちは、秘密基地へと向かう。
そこでは彼らの計画に必要な最終兵器『ゼウス』の開発が完成しようとしていた。
G.I.ジョーに3人が生きていたことを知ったコブラコマンダーはザルタンたちに3人の抹殺を命じる。

その頃、故郷の東京へ戻っていたスネークアイズは嵐影一族を訊ねていた。
ブラインドマスター(ラッパー)はストームシャドーの従兄妹ジンクス(エロディ・ユン)と共に、ストームシャドーを捕らえて来るように指示する。

レディ・ジェイは大統領の映像を分析し、彼がある時期を境にして、言葉のクセや指の組み方が変化しており、コブラの一員と入れ替わっているのではないかと気付く。
合衆国大統領がコブラの一員と知り、最早誰の協力も得られない事が確定したが、ロードブロックにはただ一人だけ協力者に心当たりがあった。
それはG.I.ジョーのチーム名ともなった伝説の司令官ジョー・コルトン(ブルース・ウィリス)だった。
ジョーの家を訪ねた3人は、早々に衰えない彼の実力を目の当たりにさせられる。
3人から話を聞いたジョーだが、今の情報だけで大統領を疑って政府を敵に回すことは出来ないと協力を拒まれてしまう。
だが、ジョーは大統領補佐官の情報を提供して、彼から大統領との接触する手段を得る方法を提案される。

レディ・ジェイはセクシーなスポーツウェア姿で大きな買い物袋を抱え、わざと大統領補佐官の前に現れる。スケベ心を出した補佐官はレディ・ジェイたちに拉致されると、短期間の記憶が消える薬を打たれ、大統領と接触するための協力をさせられてしまう。

大統領が参加するパーティーへ、補佐官の知人として参加したレディ・ジェイは、大統領との接触に成功して髪の毛のサンプルの接種に成功する。
ただちに髪の毛のDNA照合が行われ、彼の正体が変装の名人ザルタンである事が判明する。
だが、彼女を不審に思ったSPも彼女の映像から彼女がG.I.ジョーである事を見抜いて警報が流される。
間一髪脱出していたレディ・ジェイ。
建物の外で待機していたロードブロックは出てきた大統領を狙撃しようとするも蛍型の爆弾を操るファイアフライの妨害にあって失敗する。
ファイアフライの攻撃の前に絶体絶命の窮地に立たされたロードブロックだったが、レディ・ジェイと合流して車で駆けつけたフリントがファイアフライを跳ね飛ばし、ファイアフライはバイクに乗って逃走する。

ヒマラヤ山脈の断崖絶壁に立てられた寺にて秘術で治療を受けていたストームシャドーは、ようやくその傷が癒えていた。
スネークアイズとジンクスは寺へと潜入すると、激しい攻防を繰り広げる。
戦いの末、スネークアイズの動きをストームシャドーが封じた一瞬の隙を付き、ジンクスが薬でストームシャドーを昏睡状態へと落とす。
彼を運んで脱出を試みる二人だが、寺のニンジャたちが次々と二人に襲いかかってくる。
断崖絶壁にてワイヤーのみを頼りにニンジャたちとの死闘を繰り広げた二人はようやく敵を殲滅するが、新たな増援が駆けつける。
スネークアイズは咄嗟にジンクスを逃がすと、雪崩を引き起こしてニンジャたちを全滅させるが、彼は無事ストームシャドーと共に生存していた。

任務を完了し、嵐影寺(アラシカゲ・テンプル)へと戻ったスネークアイズとジンクス。
捕らえられたストームシャドーは、今の自分を作ったのは彼の刀を柄って師匠ハード・マスター殺しの汚名を着せた何者かと、自分を信じてくれなかった親友であると語る。
ブラインドマスターはハード・マスターの血を帯びた嵐影の刀をストームシャドーに見せつけるが、ストームシャドーはその刀を奪い取ってスネークアイズへと斬り付ける。
スネークアイズが咄嗟に刀で受けると、ストームシャドーの刀は真っ二つに折れてしまう。
嵐影の刀は折れないはずだと主張するストームシャドーに、ブラインドマスターは彼が濡れ衣を着せられて一番特をしたのは誰かと問いかける。
それは逃亡したストームシャドーが頼った嵐影一族を去った老人、彼に変装したザルタンだった。
全ての元凶がザルタンだと知ったストームシャドーは怒りを滾らせ、スネークアイズに協力してコブラの作戦を阻止し、ザルタンを討つ事を決意する。

ザルタンやコブラコマンダーは、核ミサイル発射を可能とするため、幽閉中の大統領の網膜を複写していた。

ロードブロックたちの下へやってきたスネークアイズ。
フリントは敵として味方を何人も殺害したストームシャドーを警戒するも、ジンクスたちからの説明で彼を仲間として迎えいれる。
大統領に変装していたのがザルタンであるという事実、更にストームシャドーの情報もあり、ジョーもロードブロックたちに協力する。
彼の自宅のありとあらゆる場所には様々な武器が隠されていた。
その中の一つ、M1911はアメリカの陸軍軍人パットン将軍から譲り受けたもので、それは自分が使う者だと語る。
更に特殊な戦車まで用意していたのだ。
ジョーはロードブロックの部下として作戦に参加、更に今は引退している彼の旧友たちも作戦に参加する事となった。

ゼウス計画の事を知った彼らは、ジョーとレディ・ジェイの二人が大統領奪還へ、ストームシャドーはジンクスとコブラの一員としてサミットへ参加、ロードブロックは戦車で警備の戦車隊と戦闘、残りのメンバーがサミット会議場で計画の阻止に向かう。

サミットでは各国首脳が核兵器の縮小計画について話し合うが、アメリカ合衆国大統領はこのサミットは核の根絶が目的であると主張。核の廃止が実施されないのならば、実力行使で脅迫すると宣言すると、核ミサイルの発射スイッチを押してしまう。
驚愕する各首脳も次々と核ミサイルを発射する。
全ての国のミサイル発射を確認した合衆国大統領は、次は核ミサイルを自爆させてしまう。
戸惑う各国首脳は自国へアメリカの核ミサイルが消滅した事を確認すると、アメリカに続いてミサイルを破壊。
最後に残された北朝鮮も核ミサイルを破壊すると、合衆国大統領はこれで核兵器は世界から消えたと宣言する。
だが、それこそがコブラの狙いだった。
サミット会場に部下を引き連れて現れたコブラコマンダーは、衛星軌道上に打ち上げられた7基の衛星兵器『ゼウス』を使って首脳たちを脅す。
彼らはこの兵器の力を見せつけるため、まずはロンドンを標的とする。
ゼウスから落下されたロッドは核兵器のような後遺症は残さず、核兵器以上の甚大な被害を生む事が出来、ロンドンの街は一瞬で壊滅してしまう。
コブラコマンダーは更に残り6基も起動させるが、同時にストームシャドーとジンクスが反旗を翻し、G.I.ジョーによる“リベンジ”が開始された。

・キャスト
・G.I.ジョー
ロードブロック:ドウェイン・ジョンソン(日本語吹替:楠大典)
ジョー・コルトン司令官/初代G.I.ジョー:ブルース・ウィリス(日本語吹替:仲野裕)
スネークアイズ:レイ・パーク
レディ・ジェイ:エイドリアンヌ・パリッキ(日本語吹替:菜々緒)
フリント:D・J・コトローナ
ジンクス:エロディ・ユン(日本語吹替:行成とあ)
マウス:ジョゼフ・マゼロ
デューク:チャニング・テイタム(日本語吹替:小松史法)

・コブラ
ストームシャドー:イ・ビョンホン(日本語吹替:阪口周平)
ファイアフライ:レイ・スティーヴンソン(日本語吹替:咲野俊介)
ザルタン:アーノルド・ヴォスルー(日本語吹替:糸博)
コブラコマンダー/レックス・ルイス:ファラン・タヒール(声:チャーリー・アドラー、日本語吹替:土田大)

アメリカ合衆国大統領:ジョナサン・プライス(日本語吹替:糸博)
ブラインドマスター:ラッパー
ウォルデン・ナイジェル・ジェームズ刑務所長:ウォルトン・ゴギンズ(日本語吹替:根本泰彦)

 【感想】

ハズブロ社のアクションフィギュアをもとに映画化した「G.I.ジョー」のシリーズ第2作。
アイアンマン3を観た時の予告CMで3Dが良い感じだったので、3Dにて視聴を決定。
でも良かったのは崖の戦いぐらいだったかな。特に3Dで見なくても良かったかもしれない。
原題は『G.I. Joe: Retaliation』
邦題のサブタイトルはコブラの「リベンジ」とG.I.ジョーの「リベンジ」、二つの「リベンジ」が掛けられているのかな。

主役は前作のデュークから、ロードブロックに交代。
デュークはちゃんと若きリーダーになっているようですけど、活躍の場はちょっぴり。
てっきり実は生きていて、ピンチに駆けつけたりするのかと思ってた

Movie Walkerの解説ではデュークは生き残っていることになってるのだけど、実際に見ると死んでいます。というか、Movie Walkerのあらすじは間違いだらけ。
ただしちゃんと遺体などは描かれていないので、生きている可能性もあるのかもしれないけど、ロードブロックがネームプレートを持ち帰っているので遺体があったという事なんだと思う。
前作の主要キャストがどうなったのかは不明。一応全滅という事になってるから、その他大勢として死んだ可能性もあるけど……
アバンの北朝鮮での話は本編より過去の事で、本編後ではないだろうし。
アナも出ていないので、彼女がどうなったのか。

初代ジョーがレッド・ジェイを本名で呼び続けていたのは、彼女の教官だからだと思っていたけど、実は彼女の父親と戦友だからだったんだね。
ジョーは自宅に武器を隠しすぎだろう……家中武器だらけ。火事にでもなったらえらいことになりそう、というかコンロの下に銃ってのはどうなんだ。

G.I.ジョーは前作の設定通りなら国際的な組織の筈なんだけど、今回の内容ではまるで原作通りのアメリカの組織みたいな雰囲気になってる
また部隊が全滅して、生き残りだけでゲリラ戦闘を仕掛けるため、武器は以前のような超科学兵器ではなく、普通の武器。
でも壊滅前から前のような凄い武器は追跡ミサイルぐらいだったけど。
G.I.ジョーは空爆で全滅したことになってるけど、G.I.ジョーって作戦に隊員全員が参加するのか? 少なくとも本部に技術者とかオペレーターとかは残ってた筈なんだけど、彼らはどうしたんだろうか。逮捕されたのか、それとも彼らも殺害されてしまったのか。

コブラコマンダーは前作からキャストが変更されたけど、声だけは前のままという奇妙なキャスティング。
コブラコマンダーが逃走したので、続編を作るつもり満々なんだろう。
しかしすっかりキャストが一新して、次回作ではどうなるのか。また新しいキャストで行われるのか、それとも今回のキャストで作るのか。
コブラコマンダーはアナの弟で、デュークとは因縁の関係という設定なのに、デュークが死んでしまったら最早その設定は価値を無くしてるし。

今回の目玉の一つは死んだかに思われたストームシャドーが普通に生きていたこと。
オープニングでいきなり「行方不明」扱いになっていて、あの状態からどうやって生き延びたのかも説明されてません。
しかし前作で謎を残したままだったハードマスター殺害事件についての真実が判明。犯人はザルタンだったけど、この時にコブラは存在していたのかどうかは不明。
どうやら逃げたのは自分が疑われるからみたいだけど、彼が逃げたからスネークアイズは疑ったのではないのか、という気もするが。
そんなわけで今回は一時休戦し、味方として戦ってくれます。
でもあくまで今回だけということなので、次回はまたコブラの一員になるかも? ただ、彼はコブラマスターの前で堂々と裏切ってるから、コブラに戻るのは難しそう。
しかし謎だったのは、火傷を負った彼はコブラで治療されず、ヒマラヤのニンジャの隠れ処で治療されたことか。
コブラの科学技術を使えばあんな怪しげな方法に頼らなくても治療出来そうな気もするけど。
そして相変わらず嵐影一族は東京にあるニンジャの一族なのに日本人が誰もいない……

個人的評価:65点

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受信: 2013年6月14日 (金) 22時31分

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