ジャンゴ 繋がれざる者 感想(ネタバレあり): 無限回廊幻想記譚

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2013年4月 2日 (火)

ジャンゴ 繋がれざる者 感想(ネタバレあり)

 【ストーリー】

南北戦争勃発直前のアメリカ南部、雪の降る極寒のテキサス。
裸足の黒人奴隷たちを鎖で引き連れる奴隷商人ディック・スペック(ジェームズ・ルッソ)とエース・スペック(ジェームズ・レマー)のスペック兄弟の前に、ドイツ人の歯医者キング・シュルツ(クリストフ・ヴァルツ)が現れる。
シュルツは奴隷の中にとある農園で働いていた者がいないかと問いかけると、奴隷の一人、ジャンゴ(ジェイミー・フォックス)が名乗り出る。ブリトル3兄弟に対して面識があることを確認したシュルツは奴隷商人に彼を買い取ると申し出るも、奴隷商の兄弟は売らないと拒絶して拳銃に手を掛けて脅しをかけてくる。
しかしシュルツは彼よりも早く銃を抜くと、兄の頭を一撃で撃ち抜き、弟の馬を撃ち殺してしまう。
シュルツは倒れた馬に足を挟まれて骨折して動けなくなった弟の奴隷商に対して、一方的にジャンゴと兄の馬の代金を支払うと、ジャンゴに兄の服を着せてその場から立ち去る。
去り際、シュルツは残された奴隷たちに、奴隷商を助けて60kmほどある町まで戻って医者に見せるか、彼の銃で殺害して地面に埋め、北方へ逃れるかを選択するようにと告げる。
奴隷たちは当然のように奴隷商へと近づくと、拳銃を手にするのだった。

シュルツはジャンゴを連れて西部の町ドートリーへ着くが、人々は奴隷の筈が馬に乗っている黒人の姿に奇異の視線を向けてくる。そうした視線を気にしないシュルツは、彼を連れて一件の酒場へと立ち寄る。
酒場の亭主は黒人を店内へと連れてきたシュルツに怒り心頭。保安官を呼びに駆け出して行くが、シュルツは悠々と連邦保安官ではなく、保安官を呼んでくるようにと声を掛ける始末。
保安官が来るまでの間、シュルツは自分とジャンゴ、二人分のビールを注いで乾杯する。
そこで彼は歯医者の仕事は何年もやっておらず、今は賞金稼ぎを生業にしている事。高額の賞金首であるブリトル3兄弟を探しているが、顔を知らないため顔を知っているジャンゴの協力が必要であることを告げる。
そこに戻ってきた保安官の怒声で酒場から出たシュルツは、いきり立つ保安官をいきなり撃ち殺してしまう。
町中はパニックとなり、人々は今度は連邦保安官を呼びに行く。

連邦保安官はただちに補佐官たちを引き連れて駆け付けると、大勢で射殺の準備を整える。
シュルツはいきなり射殺しないことを条件に丸腰で投降を承諾する。
再び外に出たシュルツは、連邦保安官に、彼が撃ち殺した保安官は実は生死問わずの賞金首であることを説明し、賞金を要求するのだった。

シュルツはブリトル3兄弟を捜しだすため、彼らが潜伏していると思われる一体の農場を巡り歩く事になる。
奴隷制度には批判的なシュルツは、ジャンゴを奴隷として扱わず、協力の見返りとして対価を提供する事を約束する。
ジャンゴにとってブリトル3兄弟は妻ブルームヒルダ・ヴォン・シャフト(ケリー・ワシントン)を連れ去った仇であり、シュルツと目的をともにする。

テネシー州ガトリンバーグにいるスペンサー・"ビッグ・ダディ"・ベネット(ドン・ジョンソン)という農園主の下を訪れたシュルツは女性の奴隷を買うという名目でビッグ・ダディと交渉している間に、ジャンゴに農園にいる人物に3兄弟がいるかを捜させる。
案内役の女性からの情報で、ブリトル3兄弟が偽名を使って潜伏している事を知ったジャンゴ。
彼らの姿を目にしたジャンゴの脳裏に、妻ブルームヒルダと農園から逃亡して捕えられ、ジャンゴの嘆願空しく妻を鞭打ちにした彼らの非道な行いが甦ってきた。
シュルツを呼びに行かせている間に、ジャンゴは卵を割った女性奴隷を今にも鞭打ちにしようとしていたビッグ・ジョン(M・C・ゲイニー)とロジャー(クーパー・ハッカビー)を殺害してしまう。
駆け付けたシュルツはジャンゴが二人を殺した事に驚きながらも、騒ぎを知って逃げ出したエリス(ドク・デュハム)を狙撃して殺害してしまう。
騒ぎを知って駆け付けたビッグ・ダディたちは怒り心頭だが、シュルツは彼らが賞金首であったことを説明、賞金稼ぎである自分たちを殺せば罪になると告げて農園を後にする。

しかし農園内部で黒人に白人を殺されたビッグ・ダディの怒りは収まらず、人を集めると覆面を着けて野営していたシュルツたちを襲撃する。
だが、シュルツは夜襲を予測しており、馬車にダイナマイトを仕掛けていた。離れた木の上からライフルで狙撃してダイナマイトを爆発させたことで、襲撃犯たちは這う這うの体で逃げ出す。
シュルツはライフルをジャンゴに与えて、リーダーであるビッグ・ダディを狙撃させるのだった。

当初の目的を果たしたシュルツは、ジャンゴに冬の間、自分の下で助手として賞金稼ぎを手伝わないかと提案する。
初仕事では賞金首が子供と共に平和に畑を耕している事にジャンゴは逡巡するも、シュルツは相手の罪状わ読み上げさせて、彼は大悪党だと情けを掛けないように教える。
こうしてドイツ人の元歯医者と黒人の元奴隷という異色の賞金稼ぎコンビとなった二人は賞金首たちを倒していく。
ジャンゴはみるみる銃の腕前を上げ、早撃ちの名人となっていた。

そして春を迎え、奴隷たちが売買される町へとやってきた二人は、ブルームヒルダがミシシッピの大農園キャンディ・ランドの残虐な領主カルヴィン・J・キャンディ(レオナルド・ディカプリオ)の下にいることを突き止める。
ジャンゴはブルームヒルダはジャンゴと逃亡したため、背中は鞭打ちされ、頬には逃亡者の証である「J」の烙印がされているため、屋敷で働くことは出来ず、男たちの慰み者としての役割しか与えられていないだろうと語る。
だが、ただカルヴィンに交渉してもブルームヒルダを売ってくれるはずもない。

そこでシュルツはカルヴィンが奴隷同士を死闘させて楽しむ趣味がある事を利用し、破格の高値で彼の闘奴を買う事で近づくことを考案する。
そしてジャンゴには黒人の中でももっとも忌み嫌われる奴隷主よりも更に嫌われる、黒人の奴隷商人を演じることになる。

シュルツとジャンゴは知人を介してカルヴィンに接触。
白人たちですら目を背けるような死闘を楽しむカルヴィンに、破格の12000ドルで奴隷を買い取ると持ちかけてカルヴィンの興味をそそる事に成功する。
交渉の際に、売りたくない奴隷を高値で買い取ると提案したジャンゴを、1万人に1人いる優秀な黒人だと称賛するカルヴィン。
生まれた時から黒人奴隷たちに囲まれて育ったカルヴィンは、奴隷である黒人の中にも極々稀に優秀な人材がいると考えていたのだ。

翌日、カルヴィンたちと共にキャンディ・ランドへ向かう2人。
ジャンゴは悪辣な奴隷商を演じるため、白人たちはもちろん、黒人奴隷たちも口汚く罵る。
その道中、カルヴィンと同じ馬車に乗ったシュルツは屋敷にブルームヒルダがいることを知る。
途中、農園から逃げ出した闘奴の一人、ダルタニアンが犬に追われて木の上で怯えている現場に遭遇する。
一昼夜逃げていた彼は、もう闘えないとカルヴィンに泣いて懇願する。しかしカルヴィンは勝てなくとも闘う事は出来る、彼を500ドルで買い取ったのだから、最低でも5回は闘ってもらう必要があり、3回しか闘っていないと冷たくあしらう。
それとも残り代金を払えるのかと冷酷に告げるカルヴィンに、耐えかねたシュルツがダルタニアンの金を支払うと申し出る。
驚くシュルツだが、即座に闘奴に興味がある人物として相応しい事ではない言動であったためジャンゴが即座に否定し、カルヴィンのやりとりにウンザリしたから口にした冗談だと告げる。
そんなジャンゴに、カルヴィンはそれならばダルタニアンを犬に食い殺させても構わないかと問いかけるが、ジャンゴは構わないと応じ、ダルタニアンが食い殺される間、ジャンゴを見つめるカルヴィンの目を見つめ返し続けて信用させるのだった。

屋敷へと到着したカルヴィンを屋敷の執事である黒人のスティーヴン(サミュエル・L・ジャクソン)やカルヴィンの姉の未亡人ララ・リー・キャンディ=フィッツウィリー(ローラ・カユーテ)が出迎える。
黒人であるジャンゴを客人として屋敷に招き入れるというカルヴィンに、口の悪いスティーヴンは必至に抵抗を示すも、カルヴィンに強く命じられて不承不承従う。
母国語であるドイツ語を話せる黒人と話がしたいというシュルツに、カルヴィンはブルームヒルダの居場所を確認する。
だが、なんと彼女は先日逃亡しようとして捕えられたため『灼熱地獄』と呼ばれる刑罰を受けているところだった。
愛する妻が酷い罰を受けていると知ったジャンゴは気色ばむが、カルヴィンが犬に咬まれていないと確認したことで、思わず拳銃に手を掛けてしまう。だが、怪我をしていないと知り安堵で必死に怒りを収める。

屋敷でメイド服を着せられたブルームヒルダが案内されてくると、部屋へと迎え入れたシュルツはドイツ語で語りかけ、共通の知人がいることを告げる。
そして声を上げないように警告されたブルームヒルダはジャンゴの姿を見て、あまりの驚きで気絶してしまうのだった。

夕食の時間、通常は男たちへの奉仕奴隷として扱われていたブルームヒルダも屋敷で給仕として働くことが認められていた。
奴隷の売買の話となり、交渉の末に12000ドルでの売買が成立するが、健康状態のチェックや弁護を介在しての交渉のため、シュルツは正式な売買を5日後と約束する。
祖国を離れて久しく、口にすることのできなかった母国語を話す事が出来たと喜びを表すシュルツに、カルヴィンはドイツの話せる黒人は彼女だけだと語る。
そうした中、ララはブルームヒルダがシュルツよりも、ジャンゴの方に興味があるようだと、ブルームヒルダがジャンゴを意識していたことを目聡く指摘する。
スティーヴンは厨房でブルームヒルダにジャンゴと顔見知りかと問い詰めるが、ブルームヒルダは知らないと強く否定する。

しかし疑いの晴れないスティーヴンはカルヴィンを上手く誘導して、ブルームヒルダの背中に残った鞭打ちの痕を見せつけさせる。思わず気色ばんで銃に手を当てるジャンゴ。
その場はララが食事中だとカルヴィンを嗜めて治まるも、スティーヴンはジャンゴの異変を見逃していなかった。
ブルームヒルダがジャンゴの妻だろうと推測したスティーヴンは、彼の本当の狙いは闘奴ではなく、彼女だと見抜くとカルヴィンに夕食を中座させて忠告する。
300ドル程度の安い奴隷のために、12000ドルで奴隷を購入する理由の判らないと半信半疑のカルヴィンだったが、まだ支払いなどが行われていない事などを理由に挙げるスティーヴンに、ようやく自分が騙されていたのだと納得して怒りに震える。

そうとは知らないシュルツはカルヴィンが戻ると、話の途中だったブルームヒルダの売買の話を持ちかけようとするが、カルヴィンは彼の家に長年勤めた黒人奴隷の話を突然持ち出す。
そして奴隷の脳が従属するようになっていると語り、ジャンゴも同じだと指摘。
部下に銃を突きつけさせると、二人の企みを暴いたことを語ると、ブルームヒルダを12000ドルで買い取るように告げる。
買い取らなければブルームヒルダを殺すという脅しに、代金を支払うシュルツ。

正式な売買契約書が作られるが、シュルツは作戦のために見殺しにしたダルタニアンが犬に喰われた光景が甦り、苛立ちを隠しきれない。
まんまと企みを阻止したカルヴィンは彼のいら立ちなど意にも解さない。
立ち去ろうとするシュルツに、この土地では握手をしなければ契約は成立しないと告げられる。握手を拒むシュルツだが、カルヴィンは握手しなければブルームヒルダを殺すと脅しをかける。
止むを得ずシュルツはカルヴィンへと歩みよるが、握手の代わりに隠し持っていた拳銃でカルヴィンを射殺してしまった。
シュルツはカルヴィンの部下に撃ち殺され、ジャンゴはカルヴィンの部下を撃ち殺す。
騒ぎを聞きつけたカルヴィンの部下たちが次々と屋敷に駆け付け、ジャンゴは激しい銃撃戦を繰り広げて白人たちを撃ち殺していく。
だが、最後はスティーヴンたちにブルームヒルダを人質にされ、投降を余儀なくされる。

賞金稼ぎであることもバレ、捕えられたジャンゴは納屋で性器を切り落とされそうになるが、スティーヴンがその刑罰は中止になったと現れる。
ジャンゴの処罰について白人たちの間でさまざまな提案が持ち上がっており、性器を切り落とすというものが最も多かった。しかしスティーヴンはそれではすぐに出血多量で死んでしまうので、刑罰として甘いと指摘。
ディッキー鉱業社の奴隷たちの方がよほど苦しいという案を否定し続けるスティーヴンに、ララが遂にジャンゴをディッキー鉱業社に売るという彼の望む提案をしたのだ。
ディッキー鉱山の奴隷たちは、ハンマーを与えられ名を奪われて番号で呼ばれる。そして一日中休む間もなく働かされ続ける。そして背骨が折れるなど動けなくなれば、頭をハンマーで叩き潰されて穴に捨てられるのだという。

数人の奴隷と共にレクィント・ディッキー鉱業社へと連れて行かれるジャンゴ。
しかし休息時に、ジャンゴは彼らを運ぶディッキー鉱業社の従業員たち(マイケル・パークス)(クエンティン・タランティーノ)に、キャンディ・ランドには賞金首が隠れていると吹き込む。
奴隷が持つはずのない賞金首の手配書をジャンゴが持っていた事や、ジャンゴが奴隷ではなく白人の相棒としてやってきた賞金稼ぎであることを他の奴隷からの情報で聞き出した従業員たちはジャンゴの嘘を信じ込む。
賞金を手に入れようとする彼らに自分も手伝うと申し出て拳銃を手に入れたジャンゴは、彼を瞬く間に撃ち殺して拳銃とダイナマイトを手に入れると馬に乗ってキャンディ・ランドへと戻る。

ジャンゴはすぐさま、生き残ったトラッカーたちの小屋に現れると、ダルタニアンの仇と彼らを皆殺しにする。
そして慰み者として小屋に閉じ込められていたブルームヒルダの救出に成功する。

カルヴィンの葬儀を終えて屋敷に戻ったララやスティーヴンたちは屋敷にあった衣装に着替えて待ち構えていたジャンゴの姿に愕然とする。
銃を構えた男たちを早撃ちで瞬く間に殺したジャンゴは、残されたララを撃ち殺すと黒人女性たちに屋敷から去るように告げる。
しかし同じ黒人でありながらも白人に味方したスティーヴンは見逃さない。

実は杖をつかなくとも歩くことの出来た彼の足を撃ち抜いて動けなくしたジャンゴ。
スティーヴンの息の根は止めず、屋敷に仕掛けたダイナマイトの導火線へと火をつけて屋敷を立ち去る。
そんなジャンゴに、決して逃げることは出来ない。全ての白人が彼を襲うと呪いの言葉を吐くスティーヴン。
屋敷はダイナマイトにより跡形もなく吹き飛び、ジャンゴはブルームヒルダと共に馬に乗ってキャンディ・ランドを後にするのだった。

公式サイト:http://www.sonypictures.jp/movies/djangounchained/

・キャスト
ジャンゴ:ジェイミー・フォックス
ドクター・キング・シュルツ:クリストフ・ヴァルツ
カルヴィン・J・キャンディ:レオナルド・ディカプリオ
ブルームヒルダ・ヴォン・シャフト:ケリー・ワシントン
ララ・リー・キャンディ=フィッツウィリー:ローラ・カユーテ
スティーヴン:サミュエル・L・ジャクソン
ビリー・クラッシュ:ウォルトン・ゴギンズ
スペンサー・"ビッグ・ダディ"・ベネット:ドン・ジョンソン
レオニード・モギー:デニス・クリストファー
ディック・スペック:ジェームズ・ルッソ
エース・スペック:ジェームズ・レマー
マーシャル・ギル・テイタム:トム・ウォパット
ミニー:ミスティ・アッパム
テネシー・ハリー:レックス・リン
ロジャー:クーパー・ハッカビー
エリス:ドク・デュハム
ビッグ・ジョン・ブリットル:M・C・ゲイニー
カーティス:ブルース・ダーン
ウィルソン:ネッド・ベラミー
アメリゴ・バセッピィ:フランコ・ネロ
ランディ:ジョナ・ヒル
女性トラッカー:ゾーイ・ベル
トラッカー・レックス:ロバート・キャラダイン
トラッカー:ジェームズ・パークス
トラッカー・チェニー:トム・サヴィーニ
レクィント・ディッキー鉱業社の従業員:マイケル・パークス
レクィント・ディッキー鉱業社の従業員:クエンティン・タランティーノ
監督・脚本:クエンティン・タランティーノ

 【感想】

いわゆるB級映画のマカロニウエスタンですが、それを理解して細かいことを気にせず見に行けば十分楽しめるのではないかと思う。
黒人を「ニガー」と差別用語で連呼している事とか、闘奴の存在など色々物議も醸し出しているらしいが。
剣闘士奴隷などの存在は記録がないとして存在しなかったかどうかは判らないからなぁ。奴隷の扱いなんていちいち記録に残さないし。
差別用語で呼ぶのは当時はそれだけ差別されていた、というのを表現する上で必要だったのだろう。

シュルツが我慢していれば、最後の騒ぎは必要無かったんですけどね。しかもカルヴィンを殺してしまったら、当然報復があるのが判ってるのにあっさり殺されてしまったからジャンゴ一人で戦う羽目になったし。
そもそもブルームヒルダを奪い返すのが目的なんだし、作戦がバレても彼女を買い取ることが出来ればそれで良しとするべきだったんだろうけど。
作戦のためにダルタニアンを見殺しにしたりしたのに、上手くいかなかったことなどが耐えかねたのかな。

黒人でありながらもシュルツによって自由を得たジャンゴは行く先々で奇異の目で見られています。
奴隷商人に扮した時には同じ黒人からも憎しみの対象となってる。
ダルタニアンが犬に殺された時には、彼を助けては計画が水泡に帰してしまうため、必死に我慢。
なのに、ブルームヒルダの事でちょっとしたことで感情的になってしまい、結果的に目的がバレる原因になってしまったりして、徹底できてない。
あそこでダルタニアンを救うような奴隷商人はいませんから仕方ない。
しかし「ダルタニアンの仇!」て、君が言うかという感じですが。
ダルタニアンは本名ではなく、カルヴィンが三銃士から命名したものらしい。当時の奴隷たちは雇い主が名前を与えていたのかな。
ブルームヒルダもカルヴィンは別の名前で呼んでいたし。

シュルツは『ニーベルンゲンの歌』を持ち出し、ジャンゴを英雄扱いしたり、なぜあそこまで肩入れしたんだろうな。

カルヴィンは白人の中でも奴隷同士の殺し合いを好むなど、奴隷に対して冷酷な様子が描かれている一方、奴隷たちと常にいたため、奴隷の中にも優秀な人間が生まれると考えていたり、優れた奴隷には報酬を与えたり、屋敷で決して悪くない待遇で働かせたりしている。

個人的評価:73点

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受信: 2013年4月 4日 (木) 20時53分

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