伝説の勇者の伝説 #010「夕暮れ」
勇者の遺物を収集していたスイ・オルラとクゥ・オルラは、その力を使いライナ・リュートの複写眼(アルファ・スティグマ)を開放させ、結晶化させて奪い取ろうと企むも、ライナのアルファ・スティグマはただのアルファ・スティグマでは無かったため、命の危機に晒されて這々の体で逃亡。
フェリス・エリスはライナの攻撃を躱しながら、ライナ・レポートを読んだ事を語る。
人が死ぬのも人を殺すのも嫌い、泣かれるのも泣くのも嫌い、人生を選べないのはどいう気持ちなのか……
ライナの攻撃を5回に渡ってなんとか交わしたフェリスは、もう避けないから好きにしろと語る。
「私はお前が化け物とは思っていない。
いいか、お前は化け物じゃない。
お前は私の相方で、下僕で、茶飲み友達だ。
化け物なんかじゃないんだ。
聞こえるか、ライナ!
聞こえているのかライナァァァァァ!!!」
フェリスの叫びに、ライナの意識が呼び戻されてアルファ・スティグマに抵抗する。
二つの意思が鬩ぎ合うなか、ライナは自分の目を閉じるように頼む。そうはさせまいとフェリスを殺そうとするアルファ・スティグマだが、フェリスの最後の叫びがライナの動きを止め、ライナは元へと戻る。
殺す事しか出来ない化け物である自分だが、知っている人間を殺したくないというライナは、フェリスに国へ戻るように告げるが、フェリスはライナが自分1人殺せないような小心者で化け物ではないと彼と共にいる事を約束する。
自分を人間として受け入れてくれるフェリスに泣くライナ。
ライナからオルラ兄妹の報告を受けたシオン・アスタール。
働きづめの彼の身を案じるエスリナ・フォークルに、カルネ・カイウェルは彼を止めるには無理矢理止めるしかないとアドバイス。
クラウ・クロムはノア・エンとかなり親しくなっているものの、ノアはクラウから色々と女性関係について聞いているようですっかり尻に敷かれています。
そして相変わらず嫌われ者のミラン・フロワード。
大陸北部ではガスタークという国が周辺諸国を侵略しており、この国が戦火に巻き込まれるのは間近である。早急に国内を平定する必要があるというミランは、貴族の粛正を提案する。
ステアリード公爵がミランに接触して彼を自分たちの味方へと取り込もうとするが、ミランは彼の申し出など意にも介さず、自分の望みを叶えられるのは強さと弱さを併せ持つシオンだけだと嘯く。粛正をほのめかせるミランは、ステアリードに貴族たちとシオンのどちらに付くかと逆に決断を迫る。
ノアを自宅へと送り届けたクラウ。
しかしノアは自宅で何者かに襲われる。
虫の報せでノアの屋敷へと戻ったクラウは、服を破り捨てられて全裸となっているノアを見て激昂。襲撃者によって傷付けられた腕を顧みずに力を発動する。
ライナとフェリスは勇者の遺物が存在しそうな悪魔に呪われているというルーナ帝国のレジット村へと向かう道中で、男達に追い掛けられていた少女ククを救う。
ククは「化け物」と呼ばれているアルアという少年を助けてもらうように頼む。
ノアが襲われた事を知ったシオンは怒り心頭。
エスタブールの怒りをシオンへ向けようと考えた貴族の策略だと語るミランは、あくまでもシオンは貴族たちを寛大に受け入れる素振りを見せて彼らを油断させ、ミランが一気に粛正するという策を提示する。
シオンはその間にも民が苦しむという事に悩む。
結局はミランの提案を受け入れるしかないのでしょうけど。
ミランはノアを襲わせたのは自分ではないと否定していますが、実際のところはどうなのか不明のまま。
ククは重税を強いる領主と、それを取り立てる兵士たちが村人やククを殺そうとし、アルアがククを助けるために魔法を発動させたと語る。眼の中に魔法陣が輝き、みんなは彼を「化け物」と呼んだ。
アルアもまたライナと同じ複写眼(アルファ・スティグマ)保持者。
フェリスは迷うことなくアルアの救出を決断。
ククは子供だからアルファ・スティグマに関する話を知らないからこそ受け入れてくれたのか。ま、ライナの場合は同じ状況にあって、友達だった女の子にも恐れられてしまったのだから、この娘の性質というところでしょうけど。
次回 #011「悪魔の子」
次回は数がいて正式に兵士ではあるものの、前回とは違ってこの二人ならまったく問題ないところだろう。
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