
Twitterの投稿を検索する方法は、大きく分けて2種類存在する。1つは「Twitter標準の検索」を使う手法で、もう1つは「第三者の検索サービス」を使う方法だ。前者はTwitterのページの上部に表示されてる検索窓を使えばいいし、後者は日本だとYahooのリアルタイム検索あたりが一番有名ではなかろうか。
ただ、Twitterの標準検索で特定のWebページへの言及を探すとなると、結構思い通りにいかないことが多い。というのも、出てくる検索結果が安定しないのだ。一番多いシチュエーションは「一定の日数が過ぎると、検索結果に出てこなくなる」ことで、古い言及Tweetはあっという間に見えなくなってしまう。これはTwitter側が意図的にやっているようで、負荷の低減のためと言われている。

この問題への簡単な対処法には、上述した「Yahoo!リアルタイム検索を使う」という手があるのだが、こちらも一定期間(2か月程度)で検索できなくなってしまうので、代替策としては今ひとつ。
では結局過去に遡って言及をチェックする方法ないのか……といえば、実はそうではない。検索方法を変えることによって、Twitterの標準検索でも、何年も前の言及Tweetを探すこともできるのだ。ただ不思議とサイト(URL)によって挙動が異なり、何もしなくてもずっと前のTweetが出てくることもあれば、URLを加工することによって検索が可能になったりする。そのあたりを少し整理してみたい。
Twitter検索を使って、数年前の言及Tweetを探し出す方法
まず、Twitterの標準的な検索方法(検索クエリ)について触れておこう。前述のとおり、TwitterはWebインターフェースに最初から設置されている検索窓に、任意のワードを入れることで結果が出てくる。これに文字の代わりにURLを入れれば、そのURLを含む投稿、つまり言及Tweetを探すことができる。具体的には、以下のようなURLにアクセスすればよい。
https://twitter.com/search?f=tweets&q=[URL or 検索ワード]
このURLに移動するJavaScriptを使えば、「今見ているページをURL検索するブックマークレット」を作成できる。実はこのブログでも以前作ったことがあり、自由に使える形で配布している。
リンク先と全く同じものになるが、再度公開すると以下のようになる。これをブックマーク(お気に入り)に入れて、選択すれば現在のページの反応を確認できる。
普通にTwitter検索をおこなうだけで、過去の言及Tweetが出てくるサイトも
繰り返しになるが、基本的にこの検索方法では一定以上過去のTweetは出てこない……はずなのだが、サイトによっては何年も前の発言が普通に出てきたりする。
具体例を挙げるならゲーム情報サイトの4Gamer.netで、例えば「PS4/Xbox Oneで進化した「バイオハザード5」プレイインプレッション。洋館事件から10年,バイオテロとの戦いはまだ終わらない - 4Gamer.net」という記事は約2年前のものだが、この記事のURLで検索すると反応を普通に見ることができる。理由はよくわからないもののこの記事だけではなくて、4Gamerのページは基本的に過去の言及Tweetを探すことができるようだ。
だが、ほとんどのサイトはそういった環境にないので、検索には少し工夫をおこなう必要がある。
方法その1 - 「http(s)://」を消す
検索時にURLから「http://」あるいは「https://」を削除することで、過去のTweetが出てくる場合がある。どうやらこうすることによって、「URL検索」という認識ではなくなるようだ。実際にこのブログの記事も、この方法で過去の言及が出てくることを確認している。
具体例として、2012年に書いた記事への言及を検索したものが以下になる。自分が記事執筆時点で試した限り、実際に2012年のTweetまで遡ることができたので、仕様が変わらなければ同じように検索できるはずだ。
この検索をおこなうためのブックマークレットは、以下の2種類。
ただこの検索方法も完璧ではないようで、一部のサイトはまったく検索結果が出てこなくなったりする。例としては前述の4Gamer.netなどがそうで、ほかにもいくつかのサイトで同様の現象が起こることを確認済み。

このようになってしまうサイトの場合は、http://付きで検索するか、リアルタイム検索などを使った方が良さそうだ。
方法その2 - 「url」オプションを付ける
Twitter検索には、色々な検索オプションが存在する。単語の先頭に「-」を付けてその単語を含まないようにしたり、ワードを「""」で囲って完全一致するもの探したりという一般的な検索エンジンと共通のものもあれば、「#」を付けてハッシュタグ検索をしたりとTwitter特有のオプションも存在する。例えば、以下のページなどはオプションがわかりやすくまとまっているので、一読して損はない。
だが、上記のリンク先にまとめられているもの以外にも、一種の隠し演算子といったものがあるようだ。それが「URL」オプションで、以下のように検索すればいいらしい。
url:[検索したいURL]
実際にこのブログをこの演算子を使って検索したものが、以下のリンクになる。
検索に使ったのは2013年に書いた記事なのだが、これも最初の投稿まで遡ることができた。url検索オプションは以下の記事で知って、ほかのサイトでは触れられることはあまりないので試しに「site:~」とか「test:~」などでも検索してみたのだが、正常に動作しない。詳しいことはよくわからないのだが、確かに存在するオプションのようだ。
というわけでこれを使ったブックマークレットは、以下の通り。
ただこちらも「これだけ使っていれば問題ない」というものではなく、一部のサイトでは検索結果が表示されなくなる。繰り返しの登場になるが4Gamer.netもその一例だし、ケータイ Watchなどもそうだ。だが逆に、同じインプレスグループのPC Watchなどは動作する……といった、ちょっと不思議な状態になっている。
つまりTwitterのURL検索の挙動は、「普通に検索すると過去の投稿が出てこないが、『http://なし』か『url:検索オプションを付ける』で検索すると数年前のTweetも見つけられる」サイトと、「そもそも『http://』を削除したり、余分なオプションを付けると、まったく検索結果が出てこなくなる」サイトの大きく2種類に分けられるようだ。サイトによって挙動が違うので、面倒だが複数のブックマークレットを使い分けるというのが、とりあえず現状の対応策ではないかと思われる。
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