シラバス情報
最終更新日時:2024/01/08 13:20:28
授業概要 |
宗教学は,文化現象として,個々人の諸々の行動や社会の場に現れている宗教を,客観的な立場から研究する学問である。もちろん,多種多様な宗教現象を網羅することは不可能に近いが,本講義では,主として個々の宗教における「神」をとりあげて,宗教比較のための基本的観点と知識を明らかにする。なおこの授業は【対面】で行なう。 |
授業の到達目標 |
宗教に関する基本的な考え方と知識を学習すること。 |
事前・事後学習の内容 |
授業で使用する資料は事前にムードルにアップするので予習の材料とすること。 |
授業計画 |
1: |
第1回 オリエンテーション | 本講義の目的と概要に関する説明 |
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2: |
第2回 宗教学とはどのような学問か | マックス・ミューラーによる「宗教の科学」(Science of Religion)の成立を論じる。 |
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3: |
第3回 宗教研究の方法 | 宗教学と哲学,神学,宗学との違い,学問的な宗教研究の様々な方法について考える。 |
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4: |
第4回 アニミズム | アニミズムなどの宗教の原初的な形態を明らかにする。 |
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5: |
第5回 神の問題 | 日本語の「神」の意味とその性質について論じる。 |
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6: |
第6回 カミとホトケ(1)神仏習合 | 日本の古代における神の思想,仏教伝来,神仏習合について論じる。 |
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7: |
第7回 カミとホトケ(2)神仏分離 | 日本の近世における神の思想,幕末の神仏分離について論じる。 |
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8: |
第8回 一神教 | 一神教(ユダヤ教・キリスト教・イスラーム)の成立と,その諸形態,特徴を明らかにする。 |
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9: |
第9回 多神教 | 多神教の諸形態とその特徴を明らかにする。さらに,多神教の形態をとりながら,一神教としての自己理解をもつヒンドゥー教をとりあげる, |
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10: |
第10回 神話と宗教 | 神話とは何か,その定義を論じる。 |
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11: |
第11回 多神教のもつ神話:バビロニアの宗教 | バビロニアの宗教をとおして神話と儀礼の問題を考える。 |
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12: |
第12回 多神教のもつ神話:ギリシアの宗教 | ギリシア神話をとおして,神話的な伝承と構造の変化の問題を考える。 |
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13: |
第13回 汎神論 | 古代インドのウパニシャッドの汎神論について論じる。 |
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14: |
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教科書 |
特にない。授業で必要な資料は事前にムードルにアップする。 |
参考文献 |
資料に記す。また必要に応じて教室で指示する。 |
成績評価方法 |
割合 |
評価基準 |
試験: |
80%
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学年末に試験を行なう。 |
レポート: |
10%
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授業内容に応じてA41頁程度のてレポートを課す。課題内容については教室・ムードルで指示する。 |
平常点評価: |
10%
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質問等の授業参加を総合的に評価する。 |
その他: |
0%
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特になし。 |
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備考・関連URL |
この授業は【対面】で行なう。 授業内容・順番は変更する場合がある。
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