文科省は「教員の成り手確保策として」試験日程の前倒しをしたが、受験者は増えなかった。「教員試験は日程が遅いことで、先に採用活動している業界に学生が行ってしまうから」前倒しするのだという理論だったと記憶しているが、教員の成り手が激減しているの
「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」。自民党が野党に転落した後の2010年の党大会に招かれたプロ野球の野村克也元監督は、こう戒めました。江戸時代の剣術書の一文で、野村氏の座右の銘として知られる言葉ですが、名古屋市長選の取材を通
イギリス政治を専門とする近藤さんの解説。小選挙区制であっても二大政党制になるとは限らないというのは、これまでの政治学の通説とは異なった状況ではあるが、民意の多様性と地域政党の存在、二大政党の政権担当能力の問題などが重なって、多党化が進んでい
中国人留学生にビザが出にくくなり、名門校ではいまだに中国人留学生が多いものの、多くの理工系の大学では忌避傾向にある。一方でインドでは国内で就職するよりも米国での就職を希望する人が多く、世界中のテック企業がインドのIITの卒業生をリクルートし
ちょっと、あまりに異常な事態が目の前で連続して起きていて、未だに私も混乱しています。 立花氏は、「選挙演説をしただけ。彼が『立花に脅されて、母親が困ってる』と記者会見の場で言ったのは名誉毀損」と言っていますが、そもそも選挙演説は、多くの有権
かつて民主党のジョンソン大統領は“Great Society”というビジョンを掲げ、「貧困と差別との戦い」を宣言しましたが、昨今では貧困との戦い、すなわち福祉政治がないがしろにされ、一方で差別との戦い、すなわちアイデンティティ政治ばかりが強
「本が嗜好(しこう)品になってきている。本屋は誰でも行く場所から、好きな人が行く場所に変わってきた。だから自分は本を好きな人に矢印を向けていきたい」。こういうことだと思います。 書店が減少しているというニュースが断続的に出ますが、ほとん
司馬遼太郎氏が亡くなったとき、宮崎駿氏は週刊誌のインタビューに応えて「司馬氏の精神性を悪用する社会」の予見図を描き、それは大体当たっていたのだが、あんのじょう世間はそこだけ完全スルーしたのだ、という議論を先日行ったばかりなので、いろいろと考
人間はイルカに無防備な親近感を抱きがちだが、あくまで別の種で、異なる環境世界の持ち主だということを忘れてはならない。イルカにとってはじゃれあいでも、人間にとっては大怪我につながりうる。 イルカに限らず賢い動物や可愛い生き物には、ついつい「
いわゆるリベラル界隈について「あれはリベラルではなく金満慈善ごっこよ!」という非難は昔からあったわけだが、そのリアリティの増大トレンドに対しまるで無策だったあたりで、アメリカ民主党の敗北は決まったという印象が強い。
関西生まれで、かつ「クレヨンしんちゃん」ファンだった子ども時代の私は、イトーヨーカドーよりも先に「サトーココノカドー」を知りました。あとから「あれはイトーヨーカドーをもじった店名だったのか!」と気付いたときは、子どもながらに「うまいこと言う
教員不足が深刻化しているなか、子どもによる暴力行為への対応をすべて教職員が行うべきか、疑問を感じます。必要なのは専門職による支援や介入であり、そうした知識を有さない大人が自己や現場の判断で、特にデリケートな時期の児童の問題対処に当たることで
「民主主義」国家も「法の支配」の破壊者になりうる。イスラエルの非人道的な無法残虐行為は、世界を「民主主義」と「権威主義」の善悪構造で二分する視点の限界を日々証明している。ネタニヤフへの逮捕状をめぐり、「国連加盟国として国連憲章に掲げられた法
核融合エネルギーの完成に向けて全世界が投資しながら、それが可能になるまでは、世界スケールで原発は不可欠であるように思われます。但し、日本のような地震や自然災害の多い地域は、耐震等の技術を整えることに投資しなければいけません。その後、安全な原
古代中国には、文書・記録の任にあたった史官という官職がありました。船橋洋一氏(国際文化会館グローバル・カウンシル チェアマン、元朝日新聞社主筆)は、民間人ですが、日本政府の史官の機能を果たしています。 船橋氏は本書の性格についてこう記
政策本位の熟議の政治は全く同感だ。そのためにはメディアのあり方が重要だ。「取り戻す」というより、「作っていく」もののように思う。 政治は社会の写し鏡のようなところがある。 党派を問わず国会議員の人たちと話す機会も多いが、例えば、表向き追
11月24日(日) 外交は、互いの内政によって制約を受けます。内政事項については、こちらが「あなたの理屈は違っている」と言っても、相手国が納得してくれるとは限りません。特に日本がかつて植民地支配をしていた韓国に関しては、慎重に対応する必
教員の長時間労働問題そのものは、教員集団側の損害・リスクです。 一方で、教師のなり手不足や教師不足は、クラスに先生がいない、授業が受けられない事態に直結しうる点で、子ども側の損害・リスクです。学校に通う子どもが、十分な教育サービスを享受で
教師のなり手不足対策として、受験の前倒しに期待が寄せられていただけに、多くの教育関係者が脱力したのではないでしょうか。 文部科学省は2021年度にはじめて、公立校における教師不足の実態を明らかにしました。2021年の始業日時点で、全国189
花崎さんの「逃げずに自分から近づいていくことだ」というヒントも、それを受けて上保記者が批評誌の制作を行っていることも素晴らしいと思いました。 近年、社会運動や社会問題をより「身近」で「誰でもできるもの」にしよう、という動きは高まってい
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